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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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渡辺徹二氏コメントを読んで

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FC最後の会報に掲載された渡辺徹二のコメントを、ネットで拾ってコソっと読む。

会員じゃないんでまさに“盗み見”w

いやー騒動後、初めて近しい関係者の正直な声を聴いたような気がしましたな。


※渡辺徹二とは
通称「ナベさん」と呼ばれ、チャゲアスのデビューからSAY YESブレイク期までを支えたマネージャー/ディレクター。FC会報やファンクラブイベントなどへの露出が多かったので、ファンからはイチスタッフの枠を超えて愛される存在。

ビートルズで言うところの「ブライアンエプスタイン」ですな。
僕自身は、FC会員でもなく、「ファンの集い」的イベントからは距離を置いていたんで、特に思い入れなし。“ザ・バブル業界人”な風貌だなぁ、程度の感想w




この人、今回の騒動でもターニングポイントとしてたびたび指摘される「2000年韓国コンサート」辺りを境に、前事務所を畳むと共に一旦チャゲアスとは袂を別っています。

その際、前事務所のHPに掲載されたコメントにあった「2度と彼らと仕事をすることはないと思います」という発言がファンの間に物議を醸す。

今ならわかるが…公式コメントでここまで書くっての余程のこと。
おそらく「もう顔も見たくない」レベルで関係が悪化していたと思われ。

それにしても当時から正直な人だね…苦笑


彼が去ったのがどこまで響いているかは不明だが、これ以降のあまりにグダグダな活動、際立つ運営のマズさなどから、ことあるごとに「ナベさん復帰熱望論」がファンの間でささやかれるようになる。

それに応えてか?2010年頃、ASKAとの再接触がささやかれ、後に運営チーム復帰が公式に発表される。

ただし本人の自供をそのまま鵜呑みにしても、既にこの頃にはASKAは絶賛ヤク中中。

根本的なところで明らかに手遅れ…

とはいえ体調・メンタル共にボロボロであろう中、アルバム「SCRAMBLE」とツアー「ROCKET」をそれなりの完成度でまとめたのは彼の功績が大きいんだと思う。

個人的には文章内で「チャゲアスに未来はないと思っていた」と言っているのにもかかわらず、「チャゲアス復活」を宣言した矛盾点についての話を聞いてみたいのだが…




その後、ご存じ、騒動~逮捕

第一報の時点でどこまで薬物使用を正確につかんでいたのか?

「小脳梗塞」は本当だったの?

ファンを馬鹿にしているとしか思えない「それはそれは素晴らしい否定コメント」は誰の発案?

と聞きたいことは山ほどあるが。

兎にも角にも「CHAGE&ASKA復活」を請け負ったはずが、「CHAGE&ASKA消滅」の残務処理を請け負うことになるという皮肉な結果に。

とはいえ「自分で開けた箱」を自分で閉じることが出来たというのはそれなりに良かったのでは、とも感じるが。



ふう…

そんな渡邊氏の最後っ屁コメント、非常に興味深い。



まずASKAの薬物に関しては、ごくごく一般論での批判に終始。覚めていて突き放しているという印象。

まぁそりゃそうだ、

ブラックすぎて辞めた会社に、社長から情に訴えられて復帰。
わだかまりもだいぶ薄まってたし盛り返すぞーと頑張ってたら、“実はその社長が犯罪にまで手を染めてた”

そりゃキレるw



CHAGE&ASKAに対しハッキリと「消滅」という言葉を使ってるのも潔くて良い。

もっとも、彼的には2000年の前からチャゲアスに未来は無いって感じてたらしいが。

うーーん、ずいぶん前から「仮面夫婦・仮面ファミリー」状態だったのねw

特に2009年の解散(公式には活動休止)をASKAが告げた時のふたりの温度差が面白すぎる。

「ふ~ん」としか思わなかった

てw

まぁ実際ね、騒ぐのは周りで当事者ってこんなもんだわな。

ASKAの復帰にも全く触れていない、現状では逆にこの方が「誠実」だと思う。




とはいえ、最後はそれでも仏心/甘さが出てる感じですけど。

「彼ほど紳士的な患者を見たことがない」

てさぁ…

「こんなに紳士的なスターを見たことがない」

「大御所なのにこんなに腰が低くて親しみやすいなんて驚き」

こんなことは、彼に触れた人からの評価で言われつくされてるでしょ~が。

嘘でもなんでもなく、この性格も姿勢も「本当の姿」なんですよ。

ただそれが「彼のすべて」ではなく「彼の一面」であったという話で。

ここで渡邊氏自身が書いているように「もうひとつの彼」「裏の顔」があったんでしょ?

んで近しい周囲には(近しいからこそ)その顔を絶対に見せなかったから、長いこと問題が表面化しなかったんでしょうが?、と。

周囲が「この姿」を信じちゃううちはダメだと思うなぁ…。



まぁこのテキストで、内部の実態とかが自分の中でだいぶ立体的になったところがあるんで良かったです。

ちなみに同じく長年のパートナー「ミヨちゃん」氏の文章は特に得るものなかった…。
多分、長年近しくいてもこの人は「ファン」なんだよな。

対する渡邊氏は基本的に「ビジネスパートナー」、ここの差かと。



でもさぁ…

これをFC会員だけに公表するってのは違うと思うなぁ~

最後まで「FC入ってなきゃファンに非ず」かい。

「カネを多く払った人だけに送るプレミア情報」って類のもんじゃないでしょ?、これw





※そのまま張るのは流石に・・・まずかった・・・汗。

https://pbs.twimg.com/media/BwSb5WFCYAA2Qh6.jpg:large

https://pbs.twimg.com/media/BwSb2g0CYAEIebq.jpg:large





マスコミ批判の風潮・・・

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前の記事の渡邊氏もそうだけど、ファンや同業者ミュージシャンの多くが「言葉の暴力、嘘ばっか云々・・・」てな感じでマスコミ批判をしてるんですけど・・・


もちろん僕自身もマスコミの報道内容、姿勢、やり方は酷いし間違ってるとは思う。

ただそれはまぁ一般論レベルの話。



今回に限って言えば・・・

そもそも最初の疑惑報道の時点で自首すべきだったし、そうしときゃ家族とかここまで酷く書かれなかったんじゃね?

という事実。

手放しにマスコミ批判をする人はこの点がゴッソリと抜け落ちてると思う。


週刊誌はおそらく、噂のビデオや確定的な証言もゲットしていて最初から「100%クロ」を確信した上で「?」付きの疑惑として報道したわけじゃない。

これでとりあえずASKA側の出方を伺ったともいえる。

それに対し、自首するどころか真っ向から否定し「陰謀」「反抗することは虚しい」とまで言い切るわけさ。

事実を知る身からしたら「何トチ狂ったこと言うとんねんコイツは?」って話。

んで、ここまでナメられたら週刊誌側としたら“ないことないこと”書きまくるのも無理はないと思う。

向こうに痛い腹があるのを知ってるから、訴えられる心配なくやれるわけだし。

もちろん家族にまで矛先を向けるのはどうかと思うけど、種を撒いたのは確実にASKA側。


その後は、推測だけど文春と「『独占インタビュー』をエサに『アンナカで落とす』」ってな感じで、何らかの「手打ち」的なことも行われているはず。

つまり、ここで攻める側も理由・やり方はどうあれ薬物の事実を知りながら「1回は見逃してる」わけですよ。


付け加えると、この時点では彼を擁護する方向で騒動を取り上げているメディアも少なからずあった。


それを1年も経たないうちにまた手を出して捕まったわけさ。


そりゃボロクソ書くでしょ?

誰も擁護なんてしないでしょ?

誰が復帰を後押しするか?って話でしょ。


実際、多くの媒体が「制裁」目的で、意図的に人格を貶めるような記事を書いてる気がする。

でもこれ、そうされても無理のない状況を自分で作ったと思うなぁ・・・。


前述の渡邊氏「なぜ、マスコミは平然と嘘をつき・・・」って、

ASKAが平然と世の中に大嘘を付いてたからだよ!

嘘付きに嘘を付かれてキレる資格はない。

少なくとも内輪がマスコミ批判するのは天ツバで恥ずかしいと思う。



マスコミにも問題ありまくりですけど、この件に限って言えば自業自得の方が強い気がします。


惜しい!時計「マッキントッシュ フィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)」

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時計にハマる前から気になっていた時計だったりするんですけど。

イギリスを代表するブランドで、セレクトショップで普通のペラペラのコートが12万とかして思わずゼロひとつ間違えてレジに持っていきそうになるw、マッキントッシュ フィロソフィーのウォッチライン。

■マッキントッシュ フィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY) FBZT996





ちなみにここの日本ライセンスはサンヨーがもってるんですな、バーバリー無き今サンヨーの稼ぎ頭としたいところですが、いかんせん地味なブランドという印象w

まぁ個人的にはこういうシンプルかつトラッドな雰囲気は大好きです。


そこのウォッチライン。

まぁ純度100%のクォーツファッション時計なんですけど。


流石にデザインがオシャレ。

シンプルな感じがツボ。

ボク、「白ベースに青」にとにかく弱いんですw


ちなみに中身はセイコー、素性も良し。

値段も2万以下だから気楽に付けられるし。


これいいなーと、時計屋に見に行きました…


遠目で見た時の印象は完璧。

もう買う前提でウインドウから取ってもらったんですけど…

間近で見て…

ビックリするくらい安っぽい仕上がりに一気に醒める



一応マッキントッシュって一流ブランドの名前を冠するんだからもちっとなんとかならんかったんかなー、と思う。

ブランドの方向性上、そこそこのコートとかスーツに合わせる前提だと思うんだけど…

だったらもう少し頑張れよ、よ。



とにかく“のっぺり”という印象。

シンプルなだけにこの辺の甘さが凄く目立つ。



デザイン・カラー・ブランドが素晴らしいだけに非常に“惜しい”。

中高生に力があるブランドでもないだろうし、もう少し値段が高くもしっかりしたものにした方がいいのでは、と思いますね。





CHAGE@Zepp DiverCity TOKYO

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渦中の人?(苦笑)、CHAGE率いる1/6(「ワンスラッシュシックス」というらしい)のライブを見にZeppダイバーシティートーキョーまで行ってきました。

いや、ここZEPP東京とは全然違う場所なんだね…あやうくGLAY20周年イベントに突入するとこでしたが…


てなわけでライブの感想。


いやー、音楽は結局・・・

“気持ち”

の問題ですな。


チャゲアス実質のラストライブ「Alive in live 」以降では圧倒的に最高のライブ。


客もバンドもテンションがちょっと異常。

まぁ会場中の全員がなんらかのモヤモヤを抱えているという点でいわば”同志”なわけで、期せずして一体感も出たのかと(苦笑)

ぶっちゃけ演奏とか荒いところもちょこちょこ感じたんだけど、その辺もプラスになってる感じ。

グルーヴ感あふれる極上のバンドサウンドでした。


今回は伝説のバンド?マルチマックスの曲を主体の構成だったんですけど、まーマニアックな曲が多い。

演奏する側が絶対楽しいアレンジ、楽曲。

しかもそれをポップにまとめているところが凄い!!

僕はマルチのライブを未体験なだけに、完成度が高くライブ映えする楽曲群にはビビりました。



てなわけで曲順を追ってのレポ。

オープニングはテーマSE「MOFU」から「暁の三匹」。
『あんた涙が拭きたくて あの山越えてきた』なんて歌詞を熱唱されちゃねー、みたいな(笑)

そのまま続けて啓介さんの代表曲「WORKING」、しょっぱなからテンション高い!

ボク的ツボは3曲目の「DEEP」、へヴィなギターリフがカッコいいマルチの中で1,2を争う位好きな曲。

これを生で聞けたのは良かった―。

ぶっちゃけ原曲の浅井ボーカルに比べて…と思わない部分がなくもなかったが…苦笑

久松氏、ロックシンガーのイメージなんだけど、CHAGE関係の曲はバラードの方がハマる印象なんだよなー、アップテンポの曲はちょっと線が細く感じてしまう気も。


長尺のギターソロやオルガンソロ を設けるなど「バンド」としてのサウンドにこだわっているところもGOODです。


その後も「MULTI MAXのテーマ」「Mr.Liverpool」「勇気の言葉」と前半から代表曲を連発。

それにしても本人たちそこまで意識してないんだろうけど、歌詞に「あの人」を感じてしまうところがなんとも…

リバプールとかやっぱグッとくるよな~


中盤はシットダウンセットも挟みデビュー曲「SOMEDAY」や近年の代表曲「春の雪」などしっとりとしたナンバーを中心に。

このセクションにダレを感じに乗り越えたのは、客も演者も集中してる証拠。


後半は久松史奈のデビュー曲を呼び水に、へヴィな楽曲で攻めてきます。

ポップで分かりやすい曲じゃなく、「組曲 WANDERING」「官能のEsplendida!」「愛がお前をすくい投げ」なんていう曲調的には難解でマニアックな感じの 曲で盛り上げてくるパフォーマンス力が凄い!!

攻めの選曲に感動です。


特に「官能のEsplendida!」を盛り上げの定番曲にしてるってのは実は凄いこと。

「日本人にミドルテンポはウケない」っていう定説があったするし。

本来一般ウケするような曲調じゃないはずの曲を、アッパーなシングアロング曲として根付かせてるっていうのがCHAGEというミュージシャンの懐の深さ。


あと今回、バンドのグルーヴが良い。

ちょっと前にほとんど同じメンツでのライブを見たときは、散漫な印象もあったりしたんだけど、今回はもう別モンのノリ。

まぁ各人”何が起こってるか”は知ってるわけで、気合も入るでしょうが・・・


ゴリッとした硬派なドラムに、ドライ ブするちょっとラフなベースのリズム隊がいい感じでした。

んで、そこに乗るクセの強すぎる名手ふたりのツインギターが相変わらずチョー最高。


いやー、啓介さんホントに上手いわ~。

マジでワンアンドオンリーの音色。

この手のプレイは自分が年取るにつれてその良さをより感じますね。



んで対極には爆音職人・西川進!

バンド全体がユルい時だと、この人のテンションが暴走気味に浮いて感じちゃうこともあるんだけど、今回が全部プラスに転がってグイグイとサウンドを引っ張ってましたね。

お馴染みのディレイを駆使して空間そのものを支配する爆音はもちろん、目立たないけどこの人の持ち味のひと つ「エレキのクリーントーンの音色とフレーズ」も堪能。

加えて今回は割とストレートな「泣き」のギターも極上でした。

なんかすっげー上からの言い方になるけど、西川さんギター上手くなったな~、という印象が。


クライマックスセクションを抜けてのバラード「永遠の謎」はこの日イチ名演。

これぞ“熱唱”というボーカルが素晴らしかったです。


んで本編最後、松井五郎の歌詞を受けて書かれたという新曲「equal」はちょっと卑怯だわー

サビの歌詞が『僕は君を選んだ 君は僕を選んだ』てあーたw

そらウルっときますわ、と。

この曲はアレンジや西川さんのイントロのギターも素晴らしかったですな。



アンコールは最近の定番曲「アイシテル」から、最大のキラーチューン「WINDING ROAD」で大演壇。


MCでも”例の問題”を避けずに受け止めつつ、プラス昇華してたのは、この人のキャラクターと天性の才能のなせる技。


エンターテイナー/ミュージシャン「CHAGE」の魅力が存分に発揮された最高のライブでした。



■セットリスト
MOFU V
暁の三匹
WORKING
DEEP
MULTI MAXのテーマ
Mr.Liverpool
勇気の言葉
Style
春の雪
SOME DAY
My Treasure
TOKYO MOON
LADY BLUE(久松史奈デビュー曲)
MOFU III
組曲 WANDERING
官能のEsplendida!
愛がお前をすくい投げ
All You Need Is Live
&C
永遠の謎
equal(新曲)

アンコール:
アイシテル
WINDY ROAD

再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1991年

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というわけで久々の投稿&チャゲアスネタ。

報道も一段落した感じで、なんつーのか虚無ゾーンに入ってる感もありますが。

まぁここであえてCHAGE&ASKAの歴史を、「信者バイアス」が大分覚めた今の気持ちで再考しつつ振り返ってみようではないか、と。

ちなみに”僕がリアルタイムで経験した”ということでスタートは1991年からですw(ぶっちゃけデビューからやるのメンドイ・・・)

ほとんど僕の思い出プレイバック状態なんですけど・・・


ちなみに、チャゲアス、特にASKAの正しい姿を再構築する際に大事なことは・・・

インタビュー等で言っていた発言を”一切信用せず”、楽曲や活動を通してのみその感情や状態をうかがうこと。

これが肝心という結論に至りました。


そうすっと飛鳥涼という人物が作品では嘘をつけないもの凄く正直な人だということが分かってきます。

むしろインタビューでの発言なんかはそれを必死で隠すために造り上げた虚像という印象がありますな。

そんなこんなで、本編スタートです。



<1991年>
■「SAY YES」リリース



言わずと知れた代表曲。

何かのインタビューで「150万枚までは計算にあった」と言っていたので、まぁ高め側の見積もりの遥か上を行くセールスだったのは事実かと。

これがCHAGE&ASKAブレイクのきっかけであり、現在の惨状のきっかけでもあったといえる気がする。

この時のセールスが予想通り「150万枚」位だったら、その後もアルフィーとかスタレビみたいな幸せな音楽活動が送れていたのかもしれない。


当時やっていたウンナンのモノマネコントでマネージャー役の人が「これでチャゲアスもユーミン桑田小田と並んだなぁ」みたいなことを言うシーンがあったんだけど、実際ギョーカイ人的な人が集まってそんな感じだったんだろうなー。

結局サザンの場所までは行けず、かといってスタレビみたいにマイペースな活動も出来ず、中途半端なポジションであがくことになってしまったのは、SAY YESヒットから後の対応が拙かったのかもしれない。


■アルバム「TREE」リリース


SAY YESブレイクを受けて満を持してのアルバムリリース。

「BIG TREE」「CATCH&RELEASE」などの神曲、「明け方の君」「誰かさん」などの佳曲、「クルミが割れた日」「tomorrow」などの ジワジワ曲を収録した重厚感のある出来は「一発屋じゃない懐の深さ」「アルバムのチャゲアス」をアピールするには充分な名作。

ただし、おそらく制作自体はSAY YES前にほぼ終わっていたと思われるので、「MOZART VIRUS DAY」「CAT WALK」など良く言えば実験的、悪く言えば捨て曲も散見されるのはご愛嬌w。

アルバムの空気感としてはブレイク前の「PRIDE」「SEE YA」に近いという印象。



■シングル「僕はこの瞳で嘘をつく」リリース


SAY YESの真逆を行くアッパーなナンバーをシングルカット。

「バラードのチャゲアス」のイメージを打ち砕く戦略としては非常に良いかと。
まぁサザンがやった「勝手にシンドバッド」-「いとしのエリー」の逆パターンw

何度も言ってるけど、問題はコイツのカップリング。
アルバム「TREE」のメドレーw、まともなミュージシャンのやるこっちゃない。

「作品に妥協はない」とか鼻息荒く言っていたこととの整合性はどーなるねん?と。
最ブレイク期でこのツメの甘さ、そりゃサザンは遠い。





■「日本ゴールドディスク大賞」受賞(1回目)
レコ大をはじめ賞レースは軒並み辞退し ていたチ ャゲアスだが、当時のこの賞の「審査員の謎バイアスをかけずに純粋に数字だけを評価する」というスタンスが気に入ったとのことで、この賞だけは素直に受け取る。


この受賞式でのパフォーマンスは圧巻。



マチャーキの重厚感のある曲紹介に導かれ「SAY YES」「僕はこの瞳で嘘をつく」「BIG TREE」と出し惜しみゼロの3曲を全力で歌いきる。

チャゲアスのテレビでのパフォーマンスとしてはベストな気がする。

名実ともに「日本の音楽界のトップ」にいた瞬間、輝いていましたな。






■「SAY YES」「BIG TREE」ツアー
「いつやるの?」

「今でしょ?」

てな勢いで敢行されたロングツアー。

おそらくリリース前には決まっていた「SAY YES」ツアーに、予想以上のブレイクに機会ロスをしてたまるかと追加で組まれたのが「BIG TREE」ツアーかと。

この2ツアー、衣装や基本構成は一緒。

まぁこれは仕方がないとは思うが、この辺もショージキツメが甘いなぁ…と感じるところではある。


このライブを生で見れていないというのは僕世代のチャゲアスファンとして一番悔やまれるところ。

「BIG TREE」ツアーを収録、劇場公開もされた映像作品「コンサートムービー GUYS」はそれこそ擦り切れるくらいビデオを見ている。

曲はもちろんMCの台詞、ASKAの動きなど今でもソラで再現できる。
古着屋で青いジャケットを探して私服としていたのは秘密だw。

この作品、確か全公演にカメラを入れて最高のカットを集めるという今では信じられない豪華な録画・編集を行っていたりする。

「俺たち天下取ったるでぇ~~」という心の叫びが伝わってくるような、ブレイク時の人間が持つ“キラキラ感”あふれる素晴らしいパフォーマンス。

このライブビデオの「僕はこの瞳で嘘をつく」でのASKAの壊れっぷりは、チャゲアス関係の映像作品でベストテイクのひとつ。


改めて見て気付いたけど、映像と声のテイクがかなり違うな・・・笑



カッケー!!!
後々「カチッとしすぎててつまらない」とか評されたBLACK EYESだけど、こうやって改めてみるとかなり攻めた演奏してるなー、近藤敬三さんのギターもメチャいい音。



ワタクシの原点・・・もう何千回見た映像か・・・
カラオケでの1サビ前「ゥオー」、2サビ前「ウォウウォウウォウウォウウォウ」はデフォw

ASKAの表情がいいんだよなぁ~やっぱ、ウーム・・・




こんときシレッとはじまりをチャゲアスでやってるんだよな。
でもこのアレンジ、十川安っぽいシンセ音加えすぎw



まさに大演壇。
この曲を生で聞けていないのが悔やまれる・・・涙




続く・・・予定だけど1年でこの分量かぁ・・・・汗

再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1992年

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キラキラ輝くアーリー'90w

<1992年>
■アルバム「SUPER BEST2」リリース
僕世代でチャゲアスのアルバムと言えばこれが思いつく人も多いはず。

「SAY YES」を含む大ヒットベストアルバム。
「モーニングムーン」~「僕瞳」までの全シングルを収録。

「LOVE SONG」「WALK」「太陽と埃の中で」などのキラーチューンを含み、“チャゲアスはブレイク前から凄いことをやっていた”というのを世に知らしめるのにも成功。



今聞くと単純にシングルを並べているため「COUNT DOWN」「指輪が泣いた」など、どっちかというともはや“黒歴史”的なデジタルインチキプログレ期の楽曲が楽しめることに萌える。


この頃のライブ映像見ると、ふたりともすごく真面目にセカンドギターを弾いてるんだよなぁw

あとこのアルバムに併せて「LOVE SONG」と「WALK」をジャケット替えて再シングルカット。こういうマメな小銭商法は昔から(←しかも合わせてミリオン位売れてる、恐ろしい…)。

ちなみにCHAGE本人に「作った記憶がない」と言わしめるWALKのカップリング「抱いたメモリー」が個人的に大好きだったりする。




■シングル「if」リリース
「日本一地味なミリオンセラー」と僕は呼んでいるシン グル。

リリース契約があったのか、タイアップが決まったからなのか(「シェルロック!」とドヤ顔で言うふたり。パナソニックの“カセット”ヘッドフォンステレオのCMというのが時代を感じる)

とにかく“何となくリリースされた”という印象が強い楽曲。まぁそれがミリオン行くんだからスゲー話。

テレビでプロモをされることもなく、ライブで歌われることもなく…はじめて生で演奏されたのは実質のラストライブ、本人たちからも冷遇された感もあり。

まぁ隠れファンの多い名曲ではあるんですが。


この曲最大の見どころは、ドカンドカン火薬が爆発する「危ない刑事」パロディーのようなバブリーなプロモーションビデオ。

当時もそう感じたが、今見るとモアイミフ

いやー時代ってステキ…。



これはアルバムバージョンのプロモ、誰か爆発版をアップしてくれないかなぁ・・・






■シングル「no no darlin'」リリース
たしかB'zの「裸足の女神」とリリース日が同じで、当時のオリコンウィークリーに「大物二組が直接対決」とかいう特集が組まれてたのを覚えている。

CMソングとしては「チャゲアス=スバル」の印象を付けた感じかと。
あのシリーズは質感も良くて好きだった(しかしディスコンとなったヴェヴィオと、名機として人気が高いインプレッサは差が付いたなー)。

曲の美しさとしてはチャゲアスでも1、2を争う出来。

だけど…

「if」に続きいかんせん“地味”という印象が一般にはあったなぁ~。

連続ミリオンの記録もここで止まる。

アルバム「GUYS」の制作ルポによれば、「GUYS」がシングルに決まりかかってんだけど、ロンドンチームのプッシュでこの曲にな ったらしい。

まぁ外国人クリエイターから好まれるのはこっちだわな。


とにかく「チャゲアスの曲」としては最高の1曲。ふたりのハーモニー、掛け合いが存分に楽しめる、エンディングのリフレインでのアドリブもらしさ全開。

2番明け、美しすぎるピアノに導かれて「きみがぁ~(きみがぁ~)」のCメロに展開する快感といったらも~たまりませんw



チャゲアスはイケてないプロもが多い中、この映像は割りと好き。




■アルバム「GUYS」リリース
「SAY YES」のご褒美か、流石に疲れた休憩か…長期滞在のロンドンレコーディングで制作されたコンセプチャルなアルバム。

“トータルな質”という点では断トツで最高傑作と呼べる名作。

日本から離れてヒットとか、日本の流行から離れてじっくりと作品を作るということがこの時期には必要だったんでしょう。



「とりあえず1回ASKAに好きなだけ好きなことやらせよう、じゃないと潰れる」

そんな感じだったんじゃねーかな?


リバーブの1メモリまでこだわりにこだわって作られたような繊細な音色、一切の妥協のないボーカルワーク、トータルの暖かい空気感…

どれをとっても極上、素晴らしすぎる。


なんですが…


まー大衆の評価は…

「地味」

と いう感じで定まったかとw


繊細な音の強弱を活かすために、この頃から始まっていた音圧競争を避けたマスタリングの結果、一般の耳には「音が小さい」と伝わったのも痛かった。

セールスは「TREE」「SUPER BEST2」、この後の「RED HILL」に比べて若干落ち込み見せる(それでも150万枚以上売れてるんだけどさぁ)。
絶対の自信作だったろうし、イケイケだったASKA的にもかなりショックだったのでわ、と。


でもこれ、プロデューサーやスタッフ的には「セールスの失敗」はある覚悟してた作品造りな気がするなぁ。

「とりあえず好きにやってみ、多分売れないけど」

てな感じが少なからずあったと思う。


まぁどうあれこのアルバムがあったおかげで、チャゲアスの音楽に“深み”が生まれた超名作だと思います。


この曲はとにかく歌詞がかっこいいんだよなぁ~CDだとフェードアウトしちゃうアウトロのリーディングも素敵。



チャゲアスのアップテンポ曲では一番の名曲じゃ?
本人もお気に入りのようでよくライブでも演奏された曲。



<よだん>
中学の頃必ずクラスにいた「マセた洋楽好き、邦楽なんてケッ!」なK君との会話。

GUYSがロンドンレコーディングだったという話をしていて、K君

「日本人が海 外でレコーディングしたがる理由知ってる?
ほとんどがオクスリが手に入れやすいからなんだってー」

それ聞いて当時「ASKAは絶対そんなこと無いモン!」とマジ怒りしたんですが、ごめんK君…


君が正しかったよ



<よだん>
中学の頃のチャゲアスファン友達だったN君と「ゼロのムコウのGOOD LUCK」の歌詞について話していて。

「こんな歌詞書いてるって、ASKAって実はクスリでもやってるんじゃね?」

「ハハハーそういうキャラじゃないでしょ~」

N君…


彼はそーいうキャラだったよ


中学生の感性…恐るべし…





■「日本ゴールドディスク大賞」受賞(2回目)
昨年に続き2年連続での受賞。

「GUYS」のセールスというよりも、「スーパーベスト2」が売れたことのゲタが大きかったりするw


パフォーマンスは「no no darlin'」と「野いちごが揺れるように」の2曲。

余裕かましてスカしてんじゃねーよ!とツッコみたくなる地味~な選曲と演奏w

ちなみにこの後も「野いちご~」はASKAの想いと観客の評価が全く一致せず、ライブでイントロが鳴るたびに「またこれやるのぉ~」という微妙な空気が起こる逆マジック曲として定着w

いや、いい曲なんですけどねぇ…

本当にどうでもいい話だが、この授賞式でCHAGEが来ていた衣装が、同時期に行われていた中西圭三のツアー衣装と丸カブリするというプチ事件も発生している。






育児マンガレビュー「育児なし日記vs育児され日記」「ツレはパパ1年生 」シリーズ

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いやーー自分が子供持たないと触れることのないものですが…

実は「育児マンガ」ってのは今や一大ジャンルを築いてるんですな。

内容は子どもを持った女流マンガ家が「あるある」を元に描いたものが多いんですが、イクメンブームに乗って男性マンガ家の作品もチラホラ。

何とあの「吉田戦車」も育児マンガを描いてたりします(驚)


そんな中、とりあえず今回は我が家に転がっている2作を紹介。



■育児なし日記vs育児され日記(逢坂 みえこ)



高齢出産となった少女漫画家の育児奮闘記。

軽いタッチとテンポで非常に読みやすい作品。
起きるエピソードや悩みなんかも割と親しみやすく“あるある度”が高いのも良い。

特に想像(妄想)にて描かれる赤ちゃん側の立場での話「育児され日記」がオススメ。

すぐ起きる充電メカニズムとか、パパママを「乳母とその助手」としか思っていないなどはヒジョーに納得でき、笑えます。


このジャンルのマンガ、大事なのは自己主張と自慢がないこと。

特に「私の育児に関する考えはこうだ」みたいな内容が入るとそれだけで読む気が失せます、そういうのは他でやってくれい、と。
かるーーい感じで”わかるわかる”とホッコリするのがその役割の“すべて”。

この作品の作者の「押し付けない感」は秀逸、「高齢出産の辛さ」とか「制度がかんたら」てな話は微塵も出てこないし。

これは子どもを産む前の人、もう子供が大きくなった人が読んでも面白と思います。




■「ツレはパパ1年生 」シリーズ(細川貂々)



映画にもなり、世の中的にも注目された「ツレがウツになりまして」の作者の作品。
このウツになったダンナがそのまま「専業主夫」として活躍していく様子がコミカルに描かれる。

現在「3年生」まで出てるんですけど、「2年生」の前半位までは面白かったかなぁ…と。

「育児なし日記」で述べた「要らない自己主張」が徐々に顔を出す感じなんですよ。

回が進むにつれ、「市の制度が悪い」とか「育児をする男に対する理解やサポートが云々…」みたいなハナシがちょくちょく出てくるんだけど、この手のマンガとしては要らない(もちろんそういうテーマ自体はすごく大事だよ)。

病院が混むのも、保育園が見つかんねーのも、男子トイレにオムツ台が無くて困 るみたいなこともみんなそれぞれ経験し苦労してるわけで。

んで、それらは改善された方がいいに決まってるんだけど、とりあえず「今なう我が子」には間に合わないわけで、そこは不便に感じながらも“そーいうもん”と諦めて対処するわけで。

それに対し、同じ苦労を淡々と描いて“わかるわかるー”とクスりとする笑い話に落とし込むことが「育児マンガ」に求められるものだと思う。
「制度を正すべきだ」みたいな主張はここでは邪魔

そもそも「物書きのプロ」ではないパパのコラムがちょこちょこ挟まる構成に無理があるんだよなコレ。

あと、そもそもこのパパの言動「一般的な立場で育児に参加しているパパ」にはあんまり参考にならない。少なくとも僕個人の感想として父親目線で「あるある感」は薄い。

マンガとして面白おかしく書いてるけど「それどーなの?」と感 じる内容もあったりするし。


凄いキツい言い方をすれば、良くいる”ワタシ意識高いです”系夫婦の、周りから見たら“ちょっとズレてんじゃね?”な育児を、誌面の力で正当化しているという印象がしなくもないっす。


再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1993年

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さぁ、3年目いってみましょう!

■シングル「YAH YAH YAH/夢の番人」リリース
言わずと知れた宴会の定番ソングにして、チャゲアス2枚看板のもう一枚。

名作ドラマ「振り返れば奴がいる」の主題歌。
主題歌目的で見たらドラマにもハマる。

GUYSのセールス的な失敗を受け、ASKAの脳内メーカー

ヒットヒットヒットヒットヒットヒットヒットヒットヒットヒット
インパクトインパクトインパクトインパクトインパクト
キャッチ―キャッチ―キャッチ―キャッチ―キャッチ―

てな感じで作られたであろう楽曲。

「コートに風」というTMレボリューションに先駆けて導入されたビジュアルイメージもあたり大成功。

まぁこれは

「狙って」、「予想通り」のヒットで、「ひと安心 」

てな感じかと。


ポイントは200万枚売れたお茶の間ヒット曲に「殴りに行こうぜ」なんていう言葉を忍び込ませていること。
ここに「爪痕は残すぞ」「すべてはゆずれねぇ」という作家としてのASKAの意地が垣間見えます。

本来この時期なら2枚のシングルでもよさそうな「夢の番人」を入れて両A面にするあたり、不安だったのね~、とw





<よだん>
“映画マニアで「大学で黒沢明と同級生だった」が自慢”の今は亡きじーちゃんもこのドラマにハマる。
再放送があるたび見てたし、このドラマが見たいからビデオの操作を覚えるほど熱中。

『この織田ってのは凄い役者だぁ、三船(敏郎)と並ぶ迫力がある』

が口癖w



<よだん>
我が家はかーち ゃんもばーちゃんも「PRIDE」や「太陽と埃の中で」などのお茶の間ソングにハマって家族でチャゲアス好きだったんだけど、じーちゃんだけはASKAの歌に 「どーもコイツの歌には心がない」と嫌っていた。

ところがある日、僕が流していた桑田佳介の「月」を聴いて『この歌い手は誰だい?こいつはいいねー、古いブルースのような響きがある』と絶賛。

やるなじーちゃん…




■『LIVE UFO '93 CHAGE&ASKA GUYS ~夢の番人~
記念すべき僕の初参戦ライブ

フジテレビがプロデュースしたイベントの目玉として実施。

フジテレビ…チャゲアス…

うーーーん、盛者必衰とは怖いですなぁw

「他人のカネだぁ」と言わんばかりに豪華に組まれたステージセットでベスト選曲なステージを展開。
中学生のボク、圧倒&圧倒&圧倒される。
初ライブがこれってのは相当ラッキー、ただし僕の中での「ライブ」のハードルが相当上がる。

中盤、センターステージでのCHAGEソロ「嘘」が終わったと同時に「太陽と埃の中で」のイントロで幕が落ちた時のゾクゾク感は今でも忘れない。

ちなみにアルバム買うお金もないし、CDレンタル屋も近くに無かったんで、この時点で古いアルバムをそんなに聞 けてなかったため、「PRIDE」の初体験はライブという非常に贅沢な経験をする。

一緒に行ったかーちゃんも「この曲いいねー」と感動し、帰りのグッズ売り場で出資を受けたのを覚えているw


僕の人生にかなりの影響を与えた瞬間


やっぱりえー曲やぁ~




■「モナコ音楽祭」出演(1回目)
モナコ国王の招きで世界のスターが集まる音楽祭に日本代表として出演。

なんと受賞者にはかのマイケルジャクソンも(←でも彼はパフォーマンスせずw)

この時のボーイズⅡメンのパフォーマンスを見たASKAが、次のアルバムで黒人コーラスグループ「14カラットソウル」を起用、ブラコンっぽい曲を書くという非常に分かりやすい影響を受ける。

ちなみにこの「14カラットソウル」が作っ たチャゲアスのカバーアルバムはとっても名盤。

たしかプリンスなんかも出てた気がする。

チャゲアスは「no no darlin'」を披露(口パク)、ぶっちゃけ緊張していたのかイマイチ伝わるものの無い印象に薄いステージ。

多分ASKAが「世界」を意識するきっかけのひとつがこれかと。


目の前の客席にマイケルジャクソンがいるってのはやっぱ凄いな・・・




■シングル「Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは」リリース
このころからASKAがチャリティー活動とかを盛んに言い出す。

活動自体は素晴らしいんだろうが、「芸能人やミュージシャンがこういうことを言い出すと危険信号」という側面もw

あと今思えば、こういう“おーきなテーマ”を歌いだす時のASKAって多分内面がヤバいんだろうな、という・・・

ただしこの曲、作品はスンバらしく名曲でございます。

でもまぁアルバムの「14カラットソウルのコーラスが入ったバージョンの方 が好き」というのが一般的な声じゃないでしょうか?

自分にもコピーが出来ると歌詞が染み渡ってきますね。







■アルバム「RED HILL」リリース

「”やっぱこいつらすげえよ”って言わせたいんだ そのためのアルバムだと思われてもかまわない」

という凄まじいキャッチコピーとともにリリースされたアルバム。

そのコピー通り、「何故に君は帰らない」「THE TIME」といったライブ映えするキャッチ―な楽曲から、「蛍」「今夜ちょっとさ」などの実験的な曲までバラエティーに富んだ濃い楽曲群が印象的。

GUYSの反省もあってかコピー通り“メチャメチャ派手”な印象です。
セールス的にもダブルミリオンまではいかないけれどもかなり成功。

ただまぁ、これで「やり切った感」みたいなのが出たのも分かる気はする…

聞いててちょっと疲れるんだよなこのアルバム。
なんというか、少し「無理くり感」みたいなものを感じる気もしたりしなかったり。

ブレイクから後、良くも悪くも「集大成」であり「ひとつの区切り」ともいえるアルバムだと思います。






再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1994年

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「山頂から下り坂を眺めはじめたかなぁ?」とかそんな印象もある1994年。

絶頂期の中、少しずつ見えないくらいの綻びが・・・って感じがしたりしなかったり。


■ツアー「史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994」
93年スタートなんですが、まぁ93にはLIVE UFOがあったんで・・・

初めてアジアも日程に組まれたことで 話題になったロングツアー。
僕は高校受験の3日前に、周囲にボロカス言われながら幕張メッセに見に行くw
チャゲアスのレギュラーツアーでは一番好きなライブかも。

「何故君」「GUYS」「SAY YES」という大物連打でオープニングから持って行かれる。

このライブのオープニングで着ていたドイツ軍服をモチーフにしたコートはチャゲアスのツアー衣装では一番カッコいいと思う。

あとこの時の「RED HILL」のアウトロのコーラスリフレインで感覚ごと音に持って行かれるいわゆる“トリップ体験”を初めてする。


ちなみにこの後、チャゲアスのライブでここまでのトリップ体験をするのは「ALIVE IN LIVE」での「RED HILL」。CDで聞くとイマイチパッとしないんだけど、ライブでは凄く力を持つ不思議な楽曲。

後々から顧みると、ライブ的にもこのツアーでひとつの山を登り切ったという印象もあるかなぁ~。


このツアーのオープニングムービーは割と好き。当時の缶コーヒーのCMを利用したストーリー作りとかなかなか洒落が効いてますな。
でも40周年とか語ってるこのストーリー、今見ると切ねぇ~。




■シングル「HEART/NATURAL/On Your Mark」リリース
真田弘之、鈴木保奈美、武田鉄也…らが出演、テーマがヤクルトスワローズ(当時は強かった涙)…
“フジサンケイグループ感謝祭”以外の価値は皆無なGOMI映画「ヒーローインタビュー」の主題歌。

アップしてる奇特な人がいた・・・

ここに”ポニーキャニオン代表”として参加。

まぁ、この時点で既にトレンディードラマ、ヤクルト、チャゲアスすべてがオワコン化しはじめていた頃で、世の中の“おしゃれに敏感な層”あたりからは“痛い”という視線を向けられていた作品だったような…。

今振り返るとショック死しかねない“激痛”っぷりですw

望むか望まざるかこういう泥船にも乗らにゃならんのはフジとズブズブになってた必然の結果だよなぁ。
「イチ抜け」してマイペースな 活動に切り替えたKAN、1曲のブレイク程度ではブレない硬度を持っていた小田和正との大きな差を感じます…。

この映画、たしか劇場で見たかな…?当然ながら内容は全く覚えていない(なぜなら内容なんてものは存在しないからw)

楽曲自体は「YAH YAH YAH」の流れを汲むキャッチ―なロックナンバー。
しょーじき「YAH~」「何故君」ときての3曲目で食傷気味な印象もある。

2曲目の「NATURAL」は隠れた名曲、これがライブで1度も歌われてないのは勿体ない。

最後の「on your mark」は、宮崎駿のショートムービーでファン以外にも認知度が高いこともあり、3曲の中で最も知られた曲となる。ライブでも重要な場面で歌われることが多く、話題の韓国ライブのラストでASKAが涙して歌えなくなったのもこの曲。

でも個人的にはあんま好きじゃない…苦笑。
同時期同系統だと「no pain no gain」の方が歌詞がパーソナルでリアルな感じがしてグッと来ます。

なんというかね…この頃から作品・歌に「息切れ感」があるよなぁ…。
聞いた感想に「いいんだけどなんかねぇ…」というのがまとわりつくようになる。





<よだん>
迷走の一般的に分かりやすいスタートはこの曲のプロモで展開された“謎のGジャンムーブメント”な気がする。

「スーツじゃないロックなイメージでいくぜ」とイメチェンを図るも…ファッションに興味のない高校生のボクですら「?」を感じる・・・“あちゃー”な仕上がりに失笑。

流石に“違う”と思ったのか段々とトーンダウンし、結果今でいう「ジャケパン」位のひじょーに中途半端なところにテレビの衣装が落ち着いたのにまた失笑。

まぁCHAGEは元々お洒落だし、古着の使い方とか上手いから似合うんだけどねー、隣のお方が…
ワイドショーのお父さん変身計画でお馴染み、センスがないオッサンには「とりあえずスーツ」な理由がよく分かるw



■「モナコ音楽祭」出演(2回目)
去年に引き続き2年連続のモナコ(実は「SAY YES」の時にVTR出演しているので招待は3回目)。

こん時の目玉は“えんだーいやー”のホイットニーヒューストン。

もはやマイケルと共に天国、そういやこれきっかけでASKAと仲良くなったインエクセスのボーカルも早くして死んだよな…スターは大変だ…

チャゲアスは14カラットソウルを引き連れて「Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは」をパフォーマンス。
前回の反省を受けて、にこやかな表情で動きのあるステージを展開、映像で見てても“伝わった”感のあるいいライブ。


パーティーでホイットニーに絶賛されたらしいw

ちなみにこのパーティーにはASKAだけ参加、CHAGEはカジノに遊びに行ったらしい。
この事、雑誌には「かる~く」書いてあったが、実際ASKAや一部スタッフ的には「CHAGEマジテメー ふざけんなっ!」って感じかと。

ASKA:分かってんのか!?国王とかホイットニーとかも来るんだよ!そこでコネ造らないと!俺ら今大事な時だろ!

CHAGE:あっ、俺そういうの興味ないし~、その手のことはお前に任せたわ~、じゃっ!


こんな感じじゃね?

ちなみにホイットニーに「相方は?」と聞かれ、アセアセしながら「疲れてホテルで…」とか答えたらしいw

まぁビジネス的に言ったらASKAが正しいわな、アーティスト的にどうかは知らんが。
この辺のエピソードを改めて読み解くと、絶頂期の最中、少しずつ隙間が出来ていく様子が伺えますのぉ。




■シングル「めぐり遭い」リリース
懲りもせずフジドラマの主題歌。

曲・詞はいいんだけど何か散漫な印象がある楽曲。
Cメロ付近にムダな展開が多いせいで体感時間がやたら長い。

ここはASKA本人がセルフカバーした時に認めてたよね。

カップリング曲「濡れた夢」も、CHAGEが「自分の中のチャゲアスのイメージを壊しにかかった曲」とか言っちゃってるあたりがまたなんとも・・・苦笑
それで下ネタって「中2か!」と。

目標もないままとにかく締切に合わせの仕事になってきてるとか、ちょっとずつ迷走の雰囲気が作品からも感じられはじめますのぉ…





再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1995年

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このシリーズも5年目に突入・・・まだ約20年近くあるんだけど・・・苦笑

<1995年>

■シングル「Something There」リリース
映画「ストリートファイター」の主題歌として全編英詞と話題になった曲。

まぁハリウッドって言っても元ネタ日本のゲームだし…

映画自体の出来もアレだし…と

言い方は悪いけど「落ち目の話題作り」という捕らわれ方をされた感もあり。

日本人アーティストの「ハリウッド映画主題歌」というステイタスはその響きの大きさに反して、大衆的にはぜーんぜん響かないという先駆けを造っちゃったかな、とw
その呪縛はその後ドリカムや宇多田でも払拭されずに今に至ってますが…

曲自体はサビからの広がりが心地よいチャゲアスらしい壮大なナンバー。
海外にこういう曲歌う人って少ないし、もうちょっとラッキータイミングがあれば海外でもヒットした気も。


いやーバブリーなプロモやぁ~




■アルバム「Code Name.1 Brother Sun」リリース
シングルも溜まってきたし、てな感じでアルバムをリリース。

インタビューでは「ギターサウンドだぜぇ」「ロックだぜぇ」ということを散々言っていたような。
シンセ・ピアノをベースにした音作りから、ギターを押し出したザックリとした音作りに…

なり切れずにちゅーとはんぱに終わった

という印象。

個々の曲はいいんだけど、アルバムとしてまとまりに欠けるんだよなぁ。

「Brother」「can do now」「201号」といった楽曲からは「新しいとこへ行きてぇんだ俺わぁ~」というASKAの心の叫びが伝わってきます。

シンプルながら力強さのある「no pain no gain」は隠れた名曲。
この曲、もう少し取り上げられもいいと思うんだよなぁ~。

今聞くと「それまでのチャゲアス」と「これからのチャゲアス」が混ざり合ってない印象がありますな。


ライブでもよく演奏される曲。ある意味じゃ非常にASKAらしい「ダメンズが女に逃げるソング」
それにしても何なんだこのテキトー過ぎるプロモは・・・苦笑






■ツアー「CONCERT TOUR '95~'96 SUPER BEST 3 MISSION IMPOSSIBLE」
「10億かかってる」とか「舞台セットをハリウッドに発注した」とか「この照明はマイケルジャクソンとチャゲアスしか使ってない」とか…開始前からそんな振れ込みで煽られていたツアー。

こういう前フリがあるときゃ大体ダメ

なんですよハイ。

個人的な感想を言えば

SAY YES以降のレギュラーツアーでは最低の出来

だと思う。

このツアー、前後半で2回見てるんですが、アルバム曲や「月が近づけば少しはましだろう」などの新曲を多くやっていた前半はまだ良かったんですけど、アジアツアーを経てこの辺が代表曲に差し替わった後半は惰性でやってるのが丸分かりのダレたステージングで非常に雰囲気が悪かったのを覚えてます。

もうね…

「モナリザ」で踊って「僕瞳」「YAH」「ロマンシング」っていうフォーマットに本人たちが完全に飽きてたんだよね。僕を含め客もかなりの割合でマンネリを感じてたし。

まぁクラプトンはマンネリを感じさせながらその後10年以上同じセットを通してるんで、やり続けるのもひとつの選択肢だったかもしれませんが・・・苦笑

まぁ僕自身が洋楽とか聞き始めたころで、オープニングムービーとかモナリザダンスを直視出来なくなってきた頃というのもありw

この構成の中で は浮きまくっている“ドラムソロからの「can do now」”が、やりたかった/やるべきスタイルだったというのはこの後のモデルチェンジを見れば明らか。
でも結局この後は、すべての対策やモデルチェンジが後手後手にまわってしまった印象ですな。

パッと見ると「集大成」と呼べるライブなんだけど、「頂上を超えて下りはじめた9.5合目」てな位置かと。

まぁこのツアーを以て、「SAY YES」から続いた“J-POPのトップスターとしてのCHAGE&ASKA”はその役割を終えるといってよいかと思います。


こういうのに無理が来てたんだろうなぁ・・・苦笑



やるべきはこの時点でこっちだったかと



これが一番わかりやすい。
こういうはっちゃけた曲をミョーに落ち着いたアレンジでやり始めたら危険信号w



<よだん>
このあたりで、世間を騒がせた「日本はやり切ったこれからは世界だ」報道問題が発生。

ザックリまとめると、

とある雑誌のアジアツアーに関するインタビュー記事で、本人は言ってないのに「やりきった」「世界だ」なんて吊革の見出しでデカデカと書かれ、それにキレたASKAが出版社およびこのライターに盛大に抗議、しかもその顛末を本にして出版してしまう。

という騒動。

前提としてこの頃は時代的にもまだネットも普及し てないし、全体的にアーティストのパブリシティに関する意識は今よりもはるかに高かったというのはある。
長渕剛の「俺は桑田を許さない」騒動なども有名w

んで、だ…

これ当時問題の記事も吊革も見てるんですけど…
ぶっちゃけ「そんなに騒ぐことかぁ?アーティストって大変だねぇ~」という感想があったりしたんですが。
改めて振り返ると、ひとつの確信に近い推測が生まれます。

それは…

この当時のASKAの本心が…「日本ではやりきった、これからは世界だ」の方に近かったのではないか?

という疑惑。

「見せたくない本音を暴かれたという焦り」が、やり過ぎとも感じる抗議の源じゃないの?という。

記事を書いたライターも馬鹿ではない(本の中でも「優秀な人間」とされている)わけで、例え本を売るために煽る見出しだとしても、話の中で感じたものと全く異なる言葉はチョイスしないと思うし。

あとぶっちゃけこの時期、ハッキリとは言ってないだけでASKAの意識が「アジア/世界」へ向いてるってのは誰の目にも明らかだっただろ、とw

だって他のインタビューでは「ヨーロッパでポンとヒットが出るような気もしてるんですよ」とか言っちゃってるんだよw、こっちは否定しないのかよ?と

まぁそこには確実に“驕り”という成分も含まれていて、そこを込みでの「本音」は見せたくなかったと推測されます。

この辺、彼の「地位やステイタスが大好き、一方で周囲の目や評価が異常に気になる」という隠したい小心者な本性が出ている感じがしますな。

ちなみにこの本性、彼の心の師「手塚治虫」にそっくりだったりすんだよなぁ・・・。



SOUND SPRITE [サウンドスプライト] SSM-R(電源タップ)

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久々に機材の記事。

まぁどーしても小物関係になりますが…苦笑。
フーチーズで扱いをはじめたハイクオリティ系の電源タップ。


■SOUND SPRITE [サウンドスプライト] SSM-R



機材/オーディオ/AV道にて、この「電源」ってのは避けて通れないモノなんですけど、一方でヒジョーに眉唾&高価なものが多いので意識的に避けて通ってたフィールドだったりします。

いわゆる「オーディオカルト」的なジャンルにはキョーレツなアンチ主義者ですしw

これもスタッフに奨められて、とりあえず冷かしてみた感じだったんですが…いや~~~

“ビックリするほどサウンドがいい感じになる”

どれくらい違うかというと、感覚的に「シールドのグレードを上げた」「エフェクターやギターアンプを モディファイに出し た」位に印象が変わります。

んで(このポイントは商品の販売ページでも語られてるんですが)この手のクリーン電源ってオーディオにはいい感じでも、アナログ&トラディッショナルなチューブアンプなんかに使うと、その音色変化が必ずしもプラスにはならないっていうことも多いんですよ。
でもこのタップは「おっ、良いんでない?」って感じに素直にスッと受け入れられる変化をしてくれるという印象があります。

特に空間系、リバーブとかのノリが全然変わるのには驚きます。
例えばリバーブの目盛りを全開にした時に、このタップを通さないといわゆる「お風呂」状態になる(もちろんその音が全部悪いわけじゃない)のが、このタップで電源を取った時には、原音と分離しない馴 染んだサウンドのまま残響が深くなる感じに。

あと、ノイズも減って音がスッキリするからムダに音量を上げなくても済むようになるかと。

このタップ、赤と緑の2種類があるんですが、僕が買ったのは安い赤い方。

メーカー的にも緑の高い方がハイファイ系、赤の安い方がギターアンプ等ローファイ機器、って感じで推奨してるみたいですが、これは納得。
緑の方も試したんですが、チューブアンプだと音の“キラキラ感”が出過ぎてちょっと鼻につくとかそういう印象がある気がします。前述の「オーディオ用ハイレンジのものがアナログ機器にマッチしない現象」が起こっている感じです。

お店のスタッフも「ギターアンプでせっきーさんの好みなら赤だよ」っ て言ってました。
単純に安いってのもありますが、ギター弾きはとりあえず赤でOKだと思います。

あと、帰り際にスタッフさんが「家帰ったらまずテレビで試してごらん、映像も音も奥行きが変わるから」なんてことを言われまして。

これには“マジかかいな?”と懐疑的だったんですよ。

オーディオ誌とかでもよくこういうこと言ってるけど、アナログ機器はともかく汎用規格のデジタル家電が電源で変化するわきゃねーだろ、と。

“だったらこのタップを炊飯器につないだら米がより美味しく炊けるのか”とw

まぁサウンドは最終的にスピーカーに落とし込まれるんで変化はあったとしても、液晶パネルに信号を流すだけの映像はありえんだろ…、と思ったんですが…や ってみると…

ウーーム、なんか違う気がする・・・苦笑

悔しいんでネットでちょっと調べてみたんですが、しょーもないオカルト記事に交じってそれなりに納得のいく回答を発見。

電源により「良くなった」んじゃなくて「本来の性能が出せるようになった」と。

あっ、なるほど。

粗悪な電源環境でその機器のポテンシャルが発揮できてなかった部分が、電源が改善されることで全力をだせるようになったと言われれば、納得がいきます。


まて…、ということはもしや…

“電源を良くすれば炊飯器でお米がより美味しく”はあり得るのか?

「電源タップによって”米粒の立ち”が変わる」「ファーマン社の電源だと大味に炊き上がる」とかw

誰かレビューして くれねーかな?


ちなみに使い方は、機材を集中して取ってるタコ足タップの親元と、家庭用コンセントの間にこのタップを挟めばOKとのこと(全部の小口にこんなもん挟んでたら破産する)。

てなわけでさっそく機材部屋の電源に導入してみたんですが…

思わず「オォ!」と声が出るくらい激的にサウンドが変化。

耳に来るまでにかなりの数の機材を経由していて、その間で微妙なノイズや劣化が積み重なってるんで、その総てがちょっとずつ向上した時のトータルのアップ感はかなりのものになります。

標準に設定してあったボリューム、EQやエフェクターの設定なんかをイチから見直すレベルで変わりましたね。とにかくサウンドがスッキリするんでEQとか余計なことをしなく て済むようになります。

これはかなり満足度が高い買い物でした。


「電源が大事」って言うから、とりあえずオヤイデの下のクラス買ったけどその変化を感じられなかった人

とか

宅録で「音は良くしたいけどン10万もするクリーン電源は…」って躊躇してる人

なんかは“騙されたと思ってとりあえず買っとけ!”レベルのアイテムだと思います。











再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1996年

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昨日「あと10年」とか書いたんだけど間違い、”20年”ですな・・・汗

あーーー気が遠くなる―w



<1996年>
■シングル「river」リリース
今度はTBSのドラマ主題歌。

曲・詞はいいんだけど何か散漫な印象がある楽曲。
Cメロ付近にムダな展開が多いせいで体感時間がやたら長い。

って「めぐり遭い」のコピペじゃないよw
余分と感じたパートはその後のライブアレンジでカットされることに…

もうこの辺、内部的には結構空気が悪かったんだろうな…
楽曲に迷いが出まくってる印象…そこに“キラキラ感”は無い。

当然セールスも落ち込み気味に…

ちなみにカップリングは「NとLの野球帽」、ここまで育つ曲になるとは思ってなかったのかね?








■『MTV Unplugged』出演
ここは声を大にして言いたい・・・

真の意味でMTVアンプラグドに出演した日本人はCHAGE&ASKAだけである

と。

ここをうやむやにして宇多田とか布袋あたりを語ってるんですけど、彼らが出たのはMTV JAPAN制作、いわば「みのもんたのミリオネア」と同じ扱い。クラプトンやボブディランと同じ土俵で出たのはチャゲアスただひと組。

「MTVアジアが上手くいってなくてテコ入れが必要だった」とかそういう理由はあれど、この点は紛れもなく偉業です。

ただなぁ・・・この時点で”キラキラ感”がだいぶ損なわれちゃってたのが惜しい・・・。
せめてあと1年早ければ違ったとらえられ方、未来があったようにも感じます。

あとこれは当時から思ってたんですけどね…

“BLACK EYESで出ろや!

と。

こーいうとこがダメなんだよチャゲアスチームは!

「日本代表」として行くんでしょ?
このバンドでのアジアツアーを評価されたんじゃないの?
十川知司はこの時点で日本一売れているアレンジャーだったんでしょ?
MCで「日本一のバンド」って紹介してたでしょ?

それなのに何をビビったのか「外人バンド」て…しかもアレンジャーと揉めてりゃ世話ね~わ。

画的にも日本人バンドの方が外人には好印象だったと思うし、BLACK EYESならサウンド的にも「日本人ミュージシャンってこんなに上手いのか」というのを与えることが出来たはず。

村上啓介を日本から連れて行ったのはCHAGEのアイディアだと思うけど、このへんの感覚は流石だと思う。


本当にこの晴れ舞台が万全でなかったというのが悔やまれますな。
ちなみにこの時のライブレポート、どの雑誌見てもCHAGEのNLをベストアクトにあげてるんだけど、それくらい際立ったパフォーマンス。この曲でグググ~っと客席を掴んでいくのが映像からでも分かります。
一見の外人の客は「左のヤツの方が上手いのに、なんで右のヤツがたくさん歌うんだ?」と疑問に思ったに違いないw

一方でASKAは前半を中心にやっぱりちょっと固いんだよなぁ…(ライブ映像で1曲目の「Hang up the phone」のノリがいいのはアンコールでやり直したテイクだからw)
これはこの時のアレンジ・選曲の中にCHAGEのNLに匹敵する、AKSAの真骨頂ともいえる「力づくで抑え込む」系の熱唱曲が無かったのも大きいかと。
「落ち着いた大人の音楽、純然たるAORサウンド」てな感じだったら、チャゲアス以上のバンドは世界にいくらでもいるわけだし。

うーーん出演自体は文句なしの偉業であることは間違いないんですが、やはりもう少し「旬」の状態でこのステージに立っていれば違う世界が見えてたのかなぁ、と思わずにはいられません。





ほぼフルでお楽しみいただけますw
そういえば「CHAGEのヒゲ」はここからですな。





■アルバム「ONE VOICE」発売
世界の有名アーティストがチャゲアスの曲をカバーするという、今でいう「トリビュートアルバム」の先駆け(というか「トリビュートアルバム」という言葉を一般的に日本で初めて使ったのがこの作品な気がする)

同時期にヨーロッパ向けのベスト盤を作るなど、ガチで世界を伺っていた様子が見え隠れしますが…

この作品に対し、インタビューでASKAが「大物アーティストがやっつけ仕事で歌うような物だったらマスターテープを叩き割るつもりだった」とか言ってたんですが…

改めて聞くと

“半分くらいは叩き割っても良かったんじゃないかなぁ”

とか思ってみたり…苦笑

参加アーティストが微妙ってのは当時からいわれてましたけど。

でもチャカカーンとかボーイジョ ージなんて良く引っ張り出してきたな、とw
(んでもってネームバリュー抜群のこのふたりの作品はかなりいい感じ、特にボーイジョージがやった「夢」はこのアレンジをCHAGEがソロライブでパクるという”カバー返し”をする位カッコいい)。

あとはリチャードマークスの「もうすぐだ」は声質がマッチしていて良かった、これは後にコラボしたのも納得の出来。

一方で「ラップでPRIDE」とか「完コピ過ぎて何も伝わってこないWALK」などあちゃーな楽曲も散見…w

ちなみにこのアルバムには、ご本人も参加。
「river」と「castle in the air」(アンプラグドでもやった「on your mark」の英語版)は2曲ともなかなかいい感じです。

さらにコソっとリサ・スタンフィールド(懐かしー)とASKAがデュエットしてる描き下ろし曲が入ってるんですけど、途中で唐突に日本語が登場する歌詞など、相当にオイオイな出来だったりします…


そういや織田裕二でお馴染みのマキシプリーンストも参加してたなー


チャカカーンの「野いちご」
久々に聞いたけどアレンジすっげーカッケ―。んで当たり前だが歌上手すぎw


世界的一発屋ことリチャードマークスの「もうすぐだ」。ほとんど原曲通りなんだけど、これはメチャメチャハマってる。
この曲のyou tubeのコメに、チャゲアスなんぞ知らない外人から「ワオグレート!彼の最高傑作のひとつだよ」「これは何で今買うことが出来ないんだい?」てなコメントが付いてるのを見ると嬉しいですなw


そして「なんやねんコレ」なPRIDE・・・まぁ楽曲をあくまで「素材」としてとらえるラップ系の人ならではと言えばそうですが・・・


<よだん>
前にもちょろっと書きましたが、チャゲアスの英語カバーは「Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは」などで共演した黒人コーラスグループ「14カラットソウル」が作ったアルバムがとっても名盤。

チャゲアスのメロディーを上手くくみ取りつつ、黒人コーラスグループならではのスパイスが聴いた非常にいい感じのサウンドはBGMには最適。「Hang up the phone」「SAY YES」などは特に秀逸。

入手困難かもしれませんが、見かけたら押さえておいて間違いないアルバムだと思います。





力作

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こんな時間まで何してるの?って話ですが・・・

最近バスブームが訪れているわが子のために制作


タイヤの位置が「扉も開かなきゃ走れもしねー」ってツッコミは無しで・・・苦笑


僕自身がオモチャ好きなんで、ついパッパと買っちゃうんだけど、ボーズも色々分かりはじめてきたこともあり「それもどーなの?」と感じるので、じゃぁ作ってみるか、と。

元プラモおたくの血が騒ぐ・・・がっ、腕はサビ付きまくってました・・・(涙)

というかコレ、バスってわかってもらえるかなぁ・・・汗

明日の朝が楽しみだぁ(ドキドキ)



いやーーこういう日記、一番嫌ってたはずなんですけどねぇ・・・


【MY時計】セクター(SECTER)の850 クロノグラフ

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久々の時計ネタ。

NEWウオッチをGET(実は買ったのは結構前だけど)

■セクター(SECTER)の850 クロノグラフ



このセクターってのはイタリアのブランド。
主力とする商品は数千~3万位のスポーツ/ダイバーズウォッチで、「派手なGショック」みたいな印象ですかね。

イタリア本国では廉価なファッションウォッチとしてそれなりの人気があるそうです。

余談ですが、このブランドのアイテムは型番が「500」を超えるとスイスメイドになり仕様、完成度が全然変わるので覚えておくと良いかもです。



ちなみにこの辺の価格帯の腕時計ってセイコー、シチズン、カシオらの日本メーカーが強く苦戦を強いられるので、海外ブランドは日本での展開にあんまり力を入れないことが多いとのこと。

このセ クターと同じような立ち位置のブランドでスウォッチグループのサーチナが日本で正規販売してなかったり、世界的に見たらグループの主力であるティソが日本ではあんまりメジャーではないのも同様な理由みたいです。


で、この850シリーズ、一応セクターの最上位ラインのひとつに位置付けられてたりします。

ちなみに上位ラインは他にも900、1000、2000ラインとかもあって、これらはチタン使いのダイバーズやスポーツ選手とタイアップした限定アイテムだったりするんですが…

何故かこの850シリーズだけはポツんと毛色が違うクラシカルなデザインw


だがこれがいい


何って「がんばってるぅ~」ってのが伝わってくる仕様が素敵。

・ムーブメントはクロノではミドル~高 級入口クラスの定番「ETA7750」
・サファイヤガラス
・ラバー付き本クロコバンド
・ギョーシェ文字盤

そこに「高級品ならゴールドでしょ」とばかりに入れられるピンクゴールドのアクセント(僕にしたら結構派手なんですけどね…w)。


定価設定が約19万ということを考えると、気合が入り過ぎてオーバースペック気味w

しかも、このブランドで20万の時計が売れるわけないので(苦笑)、結局ンところ実売価格は主力商品の値段に限りなく近くなってしまうという悲しいお話もw


まぁ、「スイスメイド、ETAムーブのクロノ」をちょっといいクォーツ位の値段で買えるという点ではコスパは良いかと。まず他人とかぶることはないし。

あと汗っかきなのでラバー付きクロコ革ベルトはポイント高。

本当の意味での高級感はないですけど、時計興味がない人からは「高そうな時計」って思われる感じだし、基本的な造りはしっかりしつつ、ちょっと個性があって目立つ時計としてはなかなかコスパは高いと思いますね。







再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1997年

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まだ15年以上残ってるんだけど、CHAGE&ASKAに絞れば実質5年くらいなんじゃね?とかグダを巻きつつソロイヤー突入の1997年




■シングル「Every Day Of Your Life」(with リチャード・マークス) リリース
トリビュートアルバムで声質がガッツリハマったリチャマさんとのコラボ曲をリリース。

まぁ残念ながら世間的には「世界的一発屋と落ち目の大物シンガーのデュエット」という感じかと…苦笑。

作品自体は“フツーにカッコいい曲”w
AメロのASKAの歌と、Cメロでのハモりが印象的。
だからといってビッグヒットするパワーがあるかと言えば、無いですが…苦笑

まーねー、カップリングがリチャマソロでのプレスリーのカバー、アルバムには単独歌唱バージョンを入れてることを考えると、リチャマ的に「日本用プロモーションの一環」でのビジネス的側面が強かったんじゃ、ということが伺えます。

確か当時のMステスペシャルで「マークス&飛鳥」「マルチマックス」とい う別アーティストでチャゲアス同時出演なんてことがあったと思う。








■マルチマックス「oki doki」リリース
アンプラグドの時にCHAGEがリバプールに行った勢いで作られたようなアルバム。
ビートルズの空気感が凄く出ています。

現在のCHAGEと啓介さんのキャラが確立したのがこの作品かと。
(今ではそっちが信じられないけど)その前までは結構モードっぽい服装とかハイテクなサウンドをやってたし。

このあたりからCHAGE曲の平均値がグググ~んと上がりはじめる。
このアルバムも「Mr.Liverpool」「どうだい」「箱の中身はなんだろう」「官能のEsplendida!」「Style」と粒揃い。

マルチは聞き直すとサウンドクオリティの高さやアレンジの凄さにビビります。
とはいえ、このアルバムがマルチ実質のラストアルバムだったりしますが…苦笑


これいい曲だよな~歌詞もキュンとしますw






■ASKAソロアルバム「ONE」リリース
3人の外国人プロデューサーを迎え、ロンドンレコーディング を中心に行われた意欲作。
この時期にはまだ音源制作で色々と新しいことを試すモチベーションも余裕もあったのかと。

ちなみにプロデューサー3人のうちのひとりは、長年ポール・マッカートニーバンドのバンマスを務めるポール・ウィッケンス。その当時のマッカートニーバンドのリードギターで(今は変わっちゃったけど)、ASKAが“一番好きなギタリスト”として名を上げているロビー・マッキントッシュをはじめ「ほぼポールバンド」でレコーディングされた贅沢な曲も。

「GUYS」に繋がる独特の空気感があるアルバム、こういうのを聴くと海外レコーディングの良さだったり 、日本が海外に追いつけていない部分を感じます。

先行シングル「ID」のドロドロ感に反して、非常にポップで耳触りのいい曲が多い名盤。

「風の引力」「バーガーショップで遭いましょう」「僕はすっかり」「君が家に帰った時に」などシンプルで可愛らしいラブソングの名曲・佳曲が多いのも魅力。「ポップスの名作」の軸はやっぱりラブソング。
一方で「共謀者」「ブラックマーケット」といった皮肉の効いた歌詞が印象的なロックナンバー、「ONE」 「ID」などの実験作もあり、幅の広さも魅力

「新たな風」がいい刺激となって、瑞々しい質感もありますね。

あと、このアルバムでたしか「今までの楽曲は1曲が長いから5分以内にするように心がけた」とか言ってたんだけど、何を今さら!?とw

まぁこの「短く」効果もあり、ライトユーザーにも非常に聞きやすい作品になっています。
チャゲアス関係「初心者にオススメのアルバム」は、意外と「Code Name2」と「ONE」の2枚な気がするなー。


この曲の一瞬の感情の動きを切り取ったような歌詞は凄い!



メチャカッコいい曲。ストリングにギターノイズが相まってゾクゾクするアレンジがたまらん。







■ASKAソロツアー「ID」
「ソロライブはやらない」と公言していたASKAが「1回きり」という但し書き付きでソロツアーを敢行。

バラード主体と予想される中、腕利きメンバーによるゴリゴリのバンドサウンドをバックに「NEVER END」「ONE」収録曲を駆使したアグレッシブなステージを展開。

中盤、センターステージでサイモン&ガーファンクルの「アンジ―」というこの世代必須のギターインストを曲を気持ちよく弾きまくるという珍しい光景も。

そういやこのツアーのルポで新人スタッフに「最初はお世辞にもカッコいいとは言えないフレーズだった」とか書かれちゃったアコギセクションとかあったし、この頃は久しぶりにギター練習して弾くのが楽しかったんだろうなぁ。

個人的にはリハの映像でちょこっと流れた、ベッタベタなハードロックアレンジの「ボヘミアン」を生で聞きたかった…

ライブ全体としては「2パターンともイ ケてない」というもはや“奇跡のダサさ”な衣装など、演出等ビミョーな箇所も多かったんですけど、ほとんどの曲が初演という新鮮さ、なによりASKA自身が空気感を楽しみまくっちゃってる雰囲気が伝わりかなりの好評を博すことに。

この“初物ご祝儀”を「俺一人でも全然イケるじゃん!」と勘違いし、確実にASKAのソロ志向が強まったのは間違いないかと…苦笑

ちなみにこのライブ最後のMCで、かの有名な「次はちょっとこっちに寄ってふたりで来ます」発言が飛び出す。この人、昔からお調子者の嘘つきだわw



「着地点」はスタジオ版がイケてないってこともあり、この時のアレンジ・演奏が圧倒的にカッコいい。
是永巧一の「自由にも程があるだろ!」っていうソロも素敵、まさかASKAのバックでライトハンドが見られるとはw


いやーまだ若いw
「ASKAが持つエレキ」はこのヤマハのミニサイズのセミアコが一番似合っていると思う。
それにしてもスタッフからも「ヤクザ」と命名されていたこの衣装は・・・スタイリスト出てこいw



ASKAソロハイライトの定番、この曲もこのツアーの時の演奏が一番好きかなー。
江口ドラム&メッケンベースが神。特にメッケンの「ただの8分音符」のうねりながらドライブするサウンドは絶品すぎ。
でもこの曲、テレビ出演&このツアーごく初期のようにギターなしのスタンドマイクの方がカッコいいと思う…。










再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1998年

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大きなターニングポイントと呼ぶべき年。例の作品がリリースされた1998年■ASKAソロアルバム「kicks」リリース騒動後、このブログでも度々取り上げている作品。これは僕だけじゃなくて「ダークなASKAの一面」といわれてまず思いつく作品がこれってファンは多いはず。誰が何と言おうと「ASKAソロ」としての作品では最高傑作「ロックとクラブミュージックの融合」ていう、まぁ普通のJ-POPファンには“???”なテーマの基、それまでのイメージやヒット、ポップ感をガン無視したマニアックかつ刺激的なサウンドと歌詞を展開。先行シングル「girl」は名曲中の名曲。「no way」「NOW」「tatoo」といった、ギターリフを主体にした挑戦的なロックナンバー。「同じ時代を」「in my circle」など内に秘めた感情を淡々と歌うことで独特の抒情感を生み出す新境地な楽曲。アルバム全体をグッと締める珠玉のラブバラード「遊星」等々…ASKAの「攻め」の姿勢に基づいた気合と集中力を感じる楽曲群はまさに新境地。だったんですが…この変化に対し信者ファンを中心に…完膚なきまでの“NO”が叩きつけられる結果に…ASKAの写真にモザイク状の処理をしたジャケットに対し「ASKA様のお顔をいじるなんてありえない」なんて騒ぐバカもいたなぁ…苦笑歌詞、メロディー、アレンジすべてが素晴らしい珠玉の1曲。とにかくエロいw、そしてこの曲の「切なさ」は尋常じゃない。<よだん>本人の供述でも触れていたような気がしますが、この「kicks」制作の近辺でASKA氏…確実に薬物に触れていると思われます。散々書いてる「歌詞と行動一致理論」で「kicks street」とか「tatoo」を見てもそう。まぁ「kicks street」での「今夜もクスリを打ち込んだ 若者がいる 自分の中のもうひとりに 押し返されて」という歌詞はあまりに分かりやすくて一般マスコミにもとりあげられたりしてましたが。当時もちょっと気になったんだけど、インタビューで「クラブに行って同じリズムのループでオールする文化に触れて刺激を受けた」みたいなことを言ってたんですけど、このクラブ文化とドラックって切っても切れないモンなんですよ。誰も公言しないけど(そりゃそうだ)、そういうイベントでドラックってのは「公然の秘密」でありある意味じゃ必需品なわけで。それに密閉空間で同じリズムの元で体を動かし続けることで理性を飛ばす(いわゆる“トリップ体験”)ってのは古い宗教儀式なんかでも良く見られるもので、んでその触媒として何らかの麻薬的物質が使われるってのはよくある話。「法律的な悪・罪」って問題とは切り離されたところで、ある種神聖な物と扱われてたりもする側面もあったりするし(大麻の隠語を「神の草」とかいったりするみたいだし)というかそもそも、音楽界においてはぶっちゃけ自分がやる/やらないは個人差として、基本的に薬物を「悪いこと」と捉えてる人ってあんまいないんじゃないかなぁ…?分かりやすく言うと「煙草」位の感覚だと思います。裁判の供述モロモロを信じるならば、この時点で常習性は ないっぽいですが…とはいえ興味本位なのか制作のため新しい世界を覗きたかったのか、そのツケは後々大きく返ってくることに。あと「kicks street」みたいな分かりやすいヤツじゃなくて、個人的には「馬から降りた王様」のあの淡々とした感じにそういう狂気を感じてたりします。これは「SCRAMBLE」の「朝をありがとう」も一緒。■ASKAソロツアー「kicks」チャゲアスの予定をブッチし、「1回きり」という公約もあっさり反故にして敢行したソロツアー。このツアーでアルバムの空気感をそのまま立体化した「ASKA最高傑作」と 呼ぶべき極上のステージを展開。「声は出ない、客は引く」てな中、武士のようなたたずまいでシャウトする姿はたまらなくセクシー。ASKAソロのバンドスタイルのライブで、真の意味で「チャゲアスではなくASKA」の意味があるツアーってこれだけだと思う。個人的にも前回の「ID」ツアーを見たときに、ASKAソロには無駄なMCとか演出はいらないと感じてたんで、この方向性は正しいと思ったし。CHAGE抜きで下手なMCとか痛い演出をやるくらいなら、無駄なMCも演出もなしにただひたすら歌い倒す外タレっぽいステージの方が「ソロアーティストASKA」の魅力は引き立つ、これは間違いない。それをはっきりと示したのがこの「kicks」ツアー。バンドのテンション感とか尖ったサウンドとかマジで最高。このツアー、東京・横浜の公演はほとんど見てるんですが、特に最終日の横浜アリーナのテンションはチャゲアス関係のライブでもトップクラス。だったんですが…この変化に対し信者ファンを中心に…アルバム以上に完膚なきまでの“NO”が叩きつけられる結果に…代々木で空席が目立ってましたからね…チャゲアス関係、東京公演でここまで目立つ空席があったのは後にも先にもこのツアーだけ。喫煙とか茶髪に対してブーブーいう輩もいたし、アイドルノリで応援してた信者ファンが本性をさらしかけたASKA付いていけなくなったてんだよな多分。そういや『「着地点」で「紙飛行機」って歌詞があるからそこで紙飛行機飛ばそう』なんていうアホ2000%な企画を言い出したヤツもいた記憶が…こんなもんライブを潰すテロ行為、作品をレイプしてるに等しい所業。CHAGEソロの「WINDY ROAD」から来てるんだろうけど、こっちは演者が望んだ演出なわけでライブの世界観を無視しての暴走とは全く意味合いが異なる。この「kicksプロジェクト」でNOを出したファンが今日のASKAの惨状を作った原因のひとつだと思う。今思えばこの時点でチャゲアスは健在だったわけで「実験の場」と位置付けていたソロ活動で突拍子もないことをやった位であそこまで拒否反応を示す必要もないと思うんだよなぁ。問題の1曲、「WALK」「SCRAMBLE」ツアーでもこの曲を演奏、しかも明らかに一番集中した歌を歌ってるあたりに考えるものがあります。このオープニング、カッコよかったなぁ~「no way」の退廃的な空気感も最高。名曲中の名曲ちなみにこの時の衣装アルマーニだかベルサーチのオートクチュールなんだけどやっぱ締まるよ。「服のセンスのない奴はとりあえず高いスーツ」でいいんだって…全曲載せたい気分。胸が締め付けられるようなメロディー、歌詞、アレンジ、そして歌。■CHAGEソロライブ「大いに歌うin武道館」上海と武道館の2日だけというかなり攻めたライブでCHAGEもソロ活動をスタート。CHAGEソロはそれまでマルチマックスだったから、真の意味でのソロライブはこれが初めて。CHAGEの活動スタンスって基本的に「マイナスにならない結果が出て、お客さんが入ればそれでOK」っていうある意味じゃ欲の少ないところがあるんで、そこがどこかステージや作品に”ユルさ”を作ってしまうところがあったりするんですけど、こういう“逃げ場のない大舞台”を用意されると恐ろしいパワーを出します。チャゲアス関係のライブでトップなんじゃねーか?っていう極上のグルーヴ感あふれるステージを展開。若手ミュージシャンを中心としたバンドのゴリゴリなサウンドも最高。「東京doll」「赤いベッド」あたりのマニアックな曲の、ドロンドロンの世界観とグルーヴは快感そのもの。しかもASKAと違ってこれだけ尖ったことをしておきながら「客にマイナスの感情を起こさせない」というのがこの人の真骨頂。ちなみにこの時、アンコールでASKAがゲスト出演し、久々にふたりが並んだ姿に武道館が悲鳴で揺れるという体験もするんですが…後々考えるとASKA登場は蛇足だったなぁ~。このライブの真価がブレる。とにかく「本気のCHAGE」の凄さを痛感する恐るべきライブでした。CHAGEソロ関係ってyou tube少ないんだよなぁ・・・■CHAGEソロアルバム「2nd」リリース武道館の感触を受けて作られた1stソロアルバム何気にここから後のCHAGEのソロアルバムは本当に外しません。名曲「トーキョータワー」やひたすらに心地よい「GIVE&TAKE」、「7」「undo」などCHAGEらしいロックナンバーなど粒揃い。幅広いゲストミュージシャンや外部作家も交えて、バラエティーに富んだ楽曲とセンスの良いサウンドが心地よい名盤に仕上がってます。個人的な感想としては武道館で言った「ユルさ」が顔を出してるのがちょっと残念だったり…あのライブの緊張感がそのまま詰まったヒリヒリするようなロックアルバムを望んでたりもしたんですが…ちなみにこの後「ソロアルバム制作」において、CHAGEはASKAを遥かに超えるペースと質で行っていくという皮肉な事態となっていきます…苦笑トウキョータワーってオフィシャルにプロモ上がってないんだ・・・しっとりとした名曲です、ウエットな質感も素敵。■CHAGEソロツアー「feeling place」アルバム「2nd」を受けてのソロツアー。んーーー「大いに歌うin武道館」があまりに良かったため、ちょっと物足りない部分もあるライブだったかなぁ。充分面白い内容だったんですけど、先述の「ユルさ」が少しもったいないという印象。まぁこの「ユルさ」はCHAGEの持ち味でもあり、むしろ望んでいるファンの方が多いと思うんで、あくまで僕の好みと合致しないだけのポイントなんですが。デーハーな白の豹柄コートっていうオープニングの衣装も印象的。こういうことやってもお洒落にカッコよくまとめるのはCHAGEのセンスだよなー。このツアーの映像じゃないんですけど・・・「2nd」および「feeling place」ツアーで一番好きな曲

門前仲町「Pico」

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唐突なカフェ紹介w

門前仲町に「Pico」というコーヒーショップがあるんですが(調べたら調布にもあるらしい)。

ここのコーヒーは素晴らしい!

僕は普段はブラックで飲めず、砂糖・ミルクたっぷり「コーヒーでダシとった砂糖水」を好むお子さまなのですが、ここのコーヒーだけはブラックでイケます。

「豆の味がんーちゃら」とかいうのを理解出来ない人も、ここのコーヒーを飲んでみるとそれが分かると思いますね。

最近スタバとかが「豆の質」へのこだわりを語ってたりしますが、スタバとは「格」が違うという印象。
もう「別の飲み物」って勢いですね、牛角と高級焼肉屋くらい「味」に対するインパクトが違います。

1杯平均500円前後と決して安 くはないですが、スタバの値段や昨今のお洒落カフェの1杯1000円コースのコスパを考えると、むしろ安いと感じる満足感があります。

個人的にはテイクアウト390円のアイスカフェラテがオススメ。
値段はスタバとほとんど変わらないんですが、味の差は歴然。

ちなみに店内では珍しい豆もたくさん売ってます(子供が出来るまでは豆を買ってたまに挽いたりしてたな…)。店員さんが余さずコーヒーオタクなんで、オススメとか聞くと色々教えてくれますね。

近所にお住まいの方、何かの用事などで門前仲町に訪れた方はぜひ行ってみてください。
そしてコーヒー好きの人なら、わざわざ行く価値があると思います。

再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1999年

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チャゲアス復活!?も・・・な1999年
何気に20周年メモリアルイヤーなんですな。


■シングル「この愛のために/VISION」リリース
お休み明け最初のシングルは両A面で、ともに気合が入った楽曲を展開。

「この愛のために」は何故か僕の周囲のアルフィーファンや小田和正ファンといった「チャゲアス以外のベテラン好き」からやたら好評だった楽曲。

ソロ活動のフィードバックで ピコピコ音とバンドサウンドの絶妙なリンクがカッコいい名曲。U2の「within without you」に激似なのは気のせいに違いない。

これを気にしてかアルバム&ライブではイントロから1サビまでをルバートで歌うバージョンに差し替わったんだけど、淡々と入って徐々に盛り上がっていくスリリングさが無くなり曲の魅力を大幅に損ねたという印象。

この曲は歌詞が松岡修三ばりに熱い。
何というか無理からテンションを上げている感じもしますが…

両A面のCHAGE曲「VISION」は、あまりライブで取り上げられることがなかったのが残念な隠れた名曲。ツアーのタイミングでセット落ちをするCHAGEの名曲って多いんだよなぁ…










■アンプラグドライブ@赤坂ブリッツ
ながーーいお休み明けのライブ1発目は「赤坂ブリッツ2DAYS」という

ファンの事何も考えてねーだろおめーら

という不安いっぱいのリスタート。

でも僕このライブ生で見てます(自慢)

大きな声では言えませんが、当時多かった「チケット代行業者」ってのを使いました…。
たしかチケ代1万のところ1万5千円位で行けたんだよな、ヤフオクで10万越えとかしてたし今思えば超ラッキー。

そういやこの時、チケ高額化の話を聞いてASKAがプンスカしてましたが、倍率ン百倍のチケットを抽選にしなかった運営側の問題 だよそれ。
あと「大丈夫、すぐにその心配なくなるから」とこの時のASKAに声をかけてあげたいw

それにしてもこのライブ…内容覚えてねー汗
ASKAの声が劇的に出てなかったのと、バンドがASKAバンドで「えっ?」って思ったのと、アンコールで「安息の日々」を演ったって事くらいしか記憶にない…。

調べたら1曲目はなんとSAY YESw
これを思い出せないってのはマズいなぁ・・・

この後流石に・・・とファンクラブ向けに東京と大阪だけでほぼ同じ内容のライブをやりましたね。
抽選にするにはビミョーな人数が漏れるんで、と東京を昼夜2回公演にして、昼はガラガラの武道館でライブをやったってことがあったはず。






■シングル「群れ」リリース
重い歌詞と曲調がファンの間で物議を呼んだシングル。

というかこの頃は既にチャゲアスの話題に上がるのは ファンの中だけ、お茶の間の感想はテレビで見たかーちゃんがボソッと言った「こんな暗い曲売れないわよね~」というのがすべてw

まぁkicksの流れから行くと 自然なんだけど、チャゲアスでこれをやっちゃうあたりに末期感を感じますな、「この愛のために」で上げたテンション、半年持たずw

当時のインタビューでは「表向きじゃない深いところを歌って…」「あくまで一般的な感情をすくって…」だの言ってた記憶がありますが…
この企画で何度も言っているように「ASKAの真の姿」を正確に捉えるにはインタビュー発言を無視し“作品だけ”から判断するのが吉。

もうこれ間違いなく、浅っさ浅っさでね…

信者ファンウゼー、“ヒットヒット”言うスタッフウゼー、テレビ局のお偉いとかウゼー

ってなことを熱唱してます、まぁ、そりゃインタビューでそうは言えないw

んでもって素直なASKAサマ…
当時の出な い声に合わせた声域で作ってあることもあり、この近辺のライブで「最もグッとくる歌」だったのは断トツでこの曲。

そしてそして自分が見えなくなってるASKAサマ…
この頃の楽曲人気投票で「1位の曲はなんだと思いますか?」と聞かれて、素で「『群れ』じゃないかなぁ~」

ウン、300%無い

まぁここで本当に「群れ」が1位になったら、彼の闇も大分収まった気がしますが…。







■アルバム「no doubt」リリース
そんなこんなでアルバムリリース。
メインプロデューサーが松本晃彦ということもあり非常にASKAソロ臭の強い作品に。
とはいえこの頃はまだふたりに「チャゲアスを何とかしよう」という気持ちが残っていたと思われ、楽曲における競作・共同作業も多かった(らしい)。

収録曲を個々に見ていくと、男女の別れを美しく綴った「no doubt」、ASKAデジロックの完成形「higher ground」、カウントダウン用のポップナンバー「もうすぐふたりはふたつの時代を超える恋になる」、CHAGE曲最高傑作の呼び声も高い名バラード「two of us」といい曲がたくさん入っている、んですが…

アルバム全体を通すと、何とも言えない“モヤっと感”“すっきりしない感”が包んでいるような印象。
なんつーか悪い意味で「ベテランの音」という感じです。

ちなみに「熱帯魚」のアレンジは今をときめく亀田誠治だったりと、実験的なこともしてるんですけどねぇ…。

「悪くないんだけど、どーもスッキリしない」そんなアルバムです。





■ツアー「電光石火」
ソロツアーを経たチャゲアス、音源制作よりもむしろライブの方がどういう感じになるんだろ?と興味津々だったんですが。

非常に望ましい変化を目指した…だが…てな印象。

三文芝居のオープンニ ングムービー、もはや痛々しさしかないモナリザダンス、無駄に派手なステージセットなど過去の悪しき遺産を捨てて、ギター抱えてひたすら歌い倒すステージに。
「kicks」や「大いに歌う~」のソロ活動で得たミュージシャンとしての自信をフィードバックする意味でも間違いなく正しい方向…だったんですが…

大事なとこでちょこちょこ日和ってちゅーとはんぱなものに。

このツアー、最初にFC限定でのプレビューがあったんですが、本ツアーよりもこっちの方が200倍内容が良かった。
代表曲を外し、全体の流れやバランスよりも「これを歌うんだ!」という確固たる意思のあるライブ、そう!これからのチャゲアスにはこれが必要なんだよ!と感じる素晴らしい内容…

だったのに本ツアーに入ってビビりやがんのな。

ハンパに代表曲を入れた結果マニアもミーハーも満たせない微妙なものに。
とりあえずこのツアーに関しては、攻めに攻めても良かったと思うんだよなぁ…kicksの空席がトラウマだったのかねw

この「no doubt/電光石火」の一連のプロジェクトを以て、ASKAの真の意味での「攻める」モチベーションがポッキリと逝った印象がありますな…

これ以降、2000年代に入った後は「根幹の不具合に目を瞑った大規模リフォーム」みたいな対処療法な活動が目立つようになります…


無機質なベースラインがたまらない名曲ロックナンバー



僕としては「on your mark」よりも好きな曲。「いつも最後まで上手く使えなかった 消しゴムや鉛筆や僕の気持ち」っていう歌詞は、ASKAの歌詞の中でも屈指の一行。
これ演ったのこの時のツアーだけなんだよなぁ、もったいない。




意外と長くなったんでカウントダウンは2000年でw



再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 2000年

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カウントダウンの時のグッズ「CHAGE&ASKA博多ラーメン」「CHAGE&ASKA梅ヶ枝餅」は、その開き直りっぷりがイケていたと思うw

てなわけで猫も杓子もミレニアームな2000年。
いよいよ「失われた10年」どころじゃない、2000年代のチャゲアスに突入します・・・




■カウントダウンライブ1999-2000@福岡ドーム
ミレニアム騒ぎに乗っかって、故郷福岡でのカウントダウンライブを開催。
当時の彼女をブッチしてひとり福岡に向かいガン切れされたのはいい思い出…遠い目

「CHAGEソロ/ASKAソロ/CHAGE&ASKA」の三部構成でそれぞれのバンドも用意しちゃう豪華なステージを展開。
前半は「feeling place」「kicks」「電光石火」とここ最近の活動をなぞるような展開。チャゲソロではマルチマックスの登場も。

そこでためてためて~のカウントダウン、からの~~「YAH YAH YAH」「SAY YES」、それ以降、お祭り騒ぎのヒットパレードを展開。
僕の斜め後ろでガン寝していたダフ屋が「YAH YAH YAH」で大盛り上がりしていたのには笑いました。

アンコールでは「ひとり咲き」「万里の河」なんていう飛び道具も投入し大演壇。

このライブ、その場ではメチャメチャ盛り上がりました。
ただ同時にどこかに「寂しさ」みたいなものも微妙にあったのを覚えてるんですが…

今思えばその寂しさの理由がはっきりわかります。

カウントダウン以降のセットリスト、演奏に…CHAGE&ASKAのこれから・未来を感じるものが皆無だったから。

ちなみに年が明けて以降のセットリストがこちら

YAH YAH YAH
SAY YES
HEART
僕はこの瞳で嘘をつく
NとLの野球帽
PRIDE
ひとり咲き
万里の河
no no darlin'

何このベスト盤w

これ不特定多数の人間が集まるフェスとかなら分かるんだけど、ここにいたのは福岡まで足を運び1000年に1度の記念日をチャゲアスと過ごそうという人間の集まりなわけですよ。

そこで「最も盛り上がるもの」としてチョイスした選曲がこれってのはちょっとなぁ、と。
曲がった言い方をすると「“群れ”に“あの日の姿”っていうエサをやった」みたいな感じというか…

マネージャー渡邊氏の言う「2000年のだいぶ前にチャゲアスに未来は無いと思っていた」というのは、こういうところに現れていたんだなという印象です。

まぁ、何だかんだ「その場」という意味ではメチャメチャいいイベントではありましたが。
とりあえず「“いい時代”を引きずった最後の花火」という意味では盛大に供養されたと思いますw。







ステージ上がエラいことになってますw
この日は日本中でカウントダウンが行われていたわけで、「江口信夫とか西川進なんて売れっ子をソロ用に使うなよ」と思っていたミュージシャンがいたに違いない・・・





■韓国ライブ
今回の騒動でも話題になった韓国ライブ。

まぁアジアツアーを始めた時点でASKAは「韓国」ってのは良く口にしてたんでファン的に特に違和感はなかったと思います。
あと当時はまだ今ほど良くも悪くも韓国に対する知識がなくて「何となく日本が戦争で酷いことをした」位の認識が一般的だったように思うんで、政治的なヒステリーも薄かったですし。

ASKA的には「日本人による初の大規模コンサート」「日本語楽曲の解禁」っていうのを自分の手でいうのが凄くあったんだと思われ。活動のテコ入れ、起爆剤も必要だったんだろうし。

ただ、完全に功を焦って周りが見えなくなってたのも事実かと。
別に舞台裏は知らんのですけどね、まずこのライブを元々ソロツアーのためにスケジュールを抑えていたASKAソロのバンドでやるんですわ。

MTVアンプラグドに続き晴れ舞台で外されるBLACKEYESの立場は?っつー話ですよ(まぁこの後チャゲアスのバックも変わるんですけど)

んでアジアツアーの時にインタビューで散々…

「日本と同じセット・音響を使って同じクオリティのステージを見せないと無意味」

と言っていたのはどこ行っちゃったのかなぁ~?

普段と違うバンド、突貫工事のリハ、ヒットパレードのセットリスト…

コウイウノYOU一番嫌イジャナカッタデシタッケ?

…と(汗)

もう完全に暴走&迷走してますわな…

ライブ自体は、この時点でチャゲアスチームより遥かに心地よくなっちゃってたであろうASKAソロチームに支えられやたらテンションが高いASKAが印象的だったりします。

んでラスト「on your mark」での涙。

当時は混じりっけなしの美談みたいに伝えられてましたけど…
この画を見て、「何ひとりで盛り上がってんの?こっちはどんだけ迷惑したと思ってんだよ!?」などとキレてるスタッフとか結構いたと思われw

あと「普段と変わらぬように自分のハモりパートを淡々と歌い見守るCHAGE」とか良いように捉えられてたけど、案外あん時のCHAGEもむしろ白けた感じで「我関せず」と自分の仕事をしてたんじゃねーかなぁ?とか邪推してみたり。

報道のようにこれで事務所が潰れたってことはないにしても、大きなダメージの割に得るものが少なかった活動だったのは事実な気がします。


ここまで壊れる僕瞳は久々かと。
ASKA気合い入ってますw


問題のon your mark
評価は各人でしてくださいw







■ASKAソロツアー「good time」
韓国のせいで新曲も満足になかったため、非常に中途半端な位置づけとなってしまったソロツアー。

とはいえこのライブ、内容はなかなか良かったかと。
kicksのようなスリルはないものの「Days of dreams」「next door」などそれまでセット落ちしていた曲が多く演奏され、非常に締まりのある素晴らしいステージを展開。

アンコールでASKA提供曲では1,2を争う名曲「cry」をセルフカバーしたのに歓喜、この曲の歌詞は本当に凄い!
ハタチやそこらの娘が「これが今回レコーディングする曲だよ」ってこの詞を渡されたら無条件に惚れてまうわw
AKBでも誰でもいいから売れてる若い女の子がカバーして日の目を見て欲しい曲ですな。

あとこのツアーDVDのボーナストラックに入っている、ライブハウスで演った公開リハーサルの映像は必見です。

ちなみに松本晃彦バンマスのASKAバンドはこれでラスト。
やっぱASKAソロは澤近バンマスより松本バンマスの方が面白い。

澤近バンマスだと知り過ぎてるのもあり「攻めたり」「壊したり」が少ないという印象。
一方で松本氏はミュージシャンとしてのトータルの能力・実績はASKAより上って側面もあるし、こう言っちゃなんだけど「ASKAの仕事が無くなっても別に痛くもかゆくもない」って立場の人だから、その辺の”対等感”みたいなものからくる思い切りはあったと思う。

あとASKAソロ、明らかに浮きまくってた是永巧一が何気にキーマンだったな。
2フロントのチャゲアスと違って、ソロシンガーの場合、ライブでは「ボーカルを食ってやろう」位の勢いで主張するギタリストってのは必須。

オジー・オズボーンにジェイク・E・リーやザック・ワイルド、CHAGEに村上啓介や西川進てな感じかと。

“回る、飛ぶ、膝をつく、長髪振り乱す”てな、“THE・時代遅れのロック親父”なギターアクションは実はASKAソロにおいて非常に重要な役割を担ってた、と…いなくなってから気が付きました…

ぶっちゃけ「ASKAよりイタい人」がステージ上にいる事で、緩和されるんですよ、ハイw



「NEVER END」収録の名曲。
このツアーでやっと陽の目を見ることにw



詞曲ともに完璧!本当に名曲だよなー



ファンにはお馴染み?ジャージのASKAw
個人的にはユル過ぎるTシャツの古川氏と気合の入った大滝裕子のコントラストがツボですw
この曲、歌詞も面白いし好きなんだよなー。

再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 2001年

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まずはじめに、誤植のお知らせを。

前記事、2000年に置いてカウントダウンのグッズを「CHAGE&ASKA博多ラーメン」「CHAGE&ASKA梅ヶ枝餅」と書きましたが…

「CHAGE&ASKA明太子」が抜けていました。

謹んでお詫びさせて頂きます。



と、いうわけで…

21世紀のチャゲアスが本格始動。

推測ですが、この近辺で解散に関しての真剣な話し合いがもたれていたような気がします(まぁ今思えばここで1回解散しちゃったほうが良かった気もしますが…)。

とりあえずチャゲアス継続を選択、運営会社やサポートメンバーも一新した、新体制のふたりを追っていきましょう。




■シングル「ロケットの樹の下で/ふたりなら」リリース
ASKAが「まだやれる!」と気合いを入れて送り出したシングル。

ホント~~に分かりやすいASKAサマ…
サビの歌詞は「ここは途中だ」w

久々の“らしい”壮大な曲。沢山あるように感じますが、実はこの手の大曲ってそんなに多くないんですよね。

「俺はまだやれる―」「まだイケてるイケてるイケてる」とブツブツ言い聞かせながらスタジオにこもっていたと思われ。

ググッとくる曲と歌唱は流石。特にCメロの歌詞とそれにマッチしたメロディーが織りなす抒情感が見事です。

一方のCHAGEは祝!再婚記念でラブソングの名曲「ふたりなら」を収録。
CHAGEの書いた歌詞を見たASKAが「テレがある」といって「書き換えられるさ ふたりなら」というフレーズを足したというエピソードは大好き。

さまざまな問題・軋轢はあれど、この頃はまだ「ふたりでチャゲアスを立て直すぞ」という気概があったんでしょうね。









■シングル「パラシュートの部屋で」リリース
久々のポップなラブソング。
「恋人はワイン色」や「no no darlin'」的な質感を持つASKAの真骨頂ともいえるべき名曲。

久々に狙ってる感じですね、本人たちにも手ごたえがあったと思います。
『大手保険会社のタイアップも付けた、さぁこれでOK!』みたいな感じが会議室ではあったんでしょうw

ただこの頃は既に、「名曲+ドラマやCMのタイアップ」てだけじゃセールスにつながる時代では無くなっていたという…。
ipodの出現などもあり、ミュージシャン全体が活動スタンスの見直しに迫られている時期だったりするわけで。

「ロケ樹」にしろ「パラ部屋」にしろ、充分キャッチ―な名曲なんですよ。ASKA的にも気合いに溢れて書いたんだと思うし。

ただ楽曲以外が「目指せミリオン!」てな目標と成功体験に基づくプロモーションじゃどー考えても満足のいく結果にはつながらない時期にきていた、と。
この辺の時流をしっかり読んでバシッっと言えるスタッフもいなかったんでしょう。

まぁ「10万枚で大ヒットです」とか言われて、頭では理解しても「数年前の10分の1以下かぁ」という現実との折り合いがつかないってのは分かる気はしますが…苦笑

曲自体は文句なしの名曲なんですけどねぇ…。
この曲がスマッシュヒット位してたら、今後の活動も変わった気がしますな。

ちなみにこの曲、当時スランプに陥っていたポルノグラフィティがこれを聴いて復活したというエピソードを持ってたりします。


全く歌詞と画があっていない気持ち悪~いプロモ。
何故って「プロモのロケ日に詞が出来てなかったから」w
メロディーだけ流して映像を録ったらしい。「逆に面白いものが出来た」とかアーティストらし~く言い訳してたけど、こんな妥協の産物をOKしてるようじゃそりゃダメだわ。







■アルバム「NOT AT ALL」リリース
ど~にかこ~にかという感じでアルバムリリース。

でも発売時点でほとんどの曲がシングルでリリース済みだったため、純粋な新曲は3曲くらいっていう消費者的に”ふざけるな”状態で世に出た作品…苦笑


とはいえこのアルバム、時間を置いて耳をサラにして聞くと非常に名盤。
ASKAラブソングの集大成ともいえる「鏡が映したふたりでも」、ノスタルジーあふれるストーリーが秀逸な「C-46」などラブソングの名曲が多く、この時期にしては華やかな印象があります。

今聞くと「あの素晴らしい時代をもう一度」的な裏テーマがあったのかな、と感じますね。「SAY YES」のカップリングである「告白」のセルフカバーを入れているのも願掛け的な意味合いがあったのでは?

一方で歌詞にこだわるASKAが、作詞協力として松井五郎を全面起用しているあたりに制作における苦労も伺えますが。

決して万全とは言い難い状況の中でも「ベストを尽くした」というのを感じる名作ですね。
同時に「CHAGE&ASKA」としてふたりが高いモチベーションで協力して作った最後の作品とも言える気がしますが…


これもシングルなんですけど・・・もうアルバムと一緒な印象なんで個別紹介はカット・・・苦笑
弘兼憲史の「黄昏流星群」でこの曲をモチーフにしたつまらないマンガがあったりします。


久々のCHAGE曲A面シングル(多分この前って「ロマンシングヤード」だよな?)
でももうアルバムと一緒な印象なんで・・・以下略。
てか壮大なんだけど入ってくるものがイマイチないあんま好きじゃない曲






■ツアー「NOT AT ALL」
バンドも一新、アルバムタイトルを冠してのロングツアーを敢行。

このバンド変更は本当に良かった!
ちょっと不器用で職人肌な雰囲気のある腕利きなプレイヤーを集めて、非常に男臭いサウンドを作ってましたね。
基本的にはこれまでチャゲアス関係で使ってきたプレイヤーの寄せ集めなんですが、絶妙な人選だったと思います。


そんな中、ASKAの声の不調は相変わらずも、非常にテンションの高い若々しいライブを展開。セットなどはシンプルになるも、繊細な照明やサウンド面の改善などでは妥協のない姿勢をみせ、音・演出的にもハイレベルなステージを届けます。

ファンからの評判も良く、フェス出演やアリーナでの追加公演も難なく乗り切り、チャゲアス健在をアピールするには十分な活動だったと思います。

久々のタフな移動や、他バンドと混じってのフェス出演などに新鮮さや刺激を感じたり、マイナスポイントを愉しんで前向きなモチベーションに変える余裕や若さがまだふたりにあったんでしょう。


ただね…この時の成功体験が…その後…

“困ったらロングツアー”

という最も間違った方向に行かせてしまったのではないか?という気もします。


<よだん>
オリジナル曲のバンド経験者なら分かると思うんですが、新曲がない状態でライブ本数を増やすと確実にバンドの基礎体力を削り、空気を悪くします。
んで客が入らないバンドなら即解散となるんですが、そこそこ客が入るバンドだとそれこそガーゼで心を切るようなジワジワとした劣化に晒されます。

チャゲアスは武道館規模のステージをこなしながら、この劣化スパイラルに陥ってしまっていた感じがありますね…







このバンドで生き返った代表曲かと。
甘く切ない歌詞なんだけど、それを無視してゴリゴリの8ビートで演奏することでライブナンバーとして新たな一面を魅せたと思います(ただこの後ライブでやりすぎw)


超名曲、メロディーの美しさが素晴らしすぎる。
ASKAラブソングの最終形と言ってもいい1曲。




<おまけ>
このCMはイケていたと思う。
まだ色々遊ぶ余裕があったんだなー




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