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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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ブログ引っ越します

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長年使ってきてそれなりに愛着もあるブログですが、モロモロの使い勝手の微妙さや、どー考えても改悪だろ?てなシステムもあり、このたびお引越しします。


※新ブログはコチラ


というか記事とか全然移行できてないし、表示チェックとかモレモレなんですけど・・・
終わるまでやってたら2年位かかるぞ、みたいな感じなので・・・苦笑
明日が誕生日ということもあり、超見切り発車で公開に踏み切りました。

あと過去記事は読み返すと舌を噛み切りたくなるようなものも多く(てかほとんどw)
移行はほぼ書き直しレベルの修正を要するので、ボチボチ移しつつも、このブログも”まぁこれはこれ”とおいておくつもりです。

てなわけで、新ブログでもよろしくお願いします。




35周年おめでとうございます~企画「チャゲアスそれはねーだろ作品」特集

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ども、久々のASKAをdisるブログですw

とりあえず…


デビュー35周年おめでとうございます~(棒読)


いやー報道の1%くらいを真実として汲み取っても、もはや表玄関からの復帰は絶望的な状況な気がしますが…苦笑

まっ、その辺の事実関係は初公判で公的なやりとりが出るのを待ちましょう。

何度も言いますが、このご時世やり方はいくらでもあるんで音楽活動から身を引くことだけは辞めてくれいと思いますな。




てなわけで今回は35周年を記念し

チャゲアス関係…

“それはねーだろ作品”

晒して紹介してみようかと。



■Tree Digest(「僕はこの瞳で嘘をつく」カップリング)

ファンには「僕瞳(ぼくめ)」の愛称で知られる代表曲、あの「SAY YES」の後にリリースされたシングル。

この頃は勢いもあり「絶対に作品に妥協はない」「売れるために曲は書かない」とかまぁインタビューでの鼻息も荒かった記憶がありますが…


それなのにシングルのカップリングがアルバムのメドレー


という見事な矛盾w

この曲、アルバム後にリリースされたいわゆる「シングルカット」なんですけどね。

だとしたらアルバムから「CAT WALK」でも「誰かさん」でもそれっぽいCHAGE曲があるだろ、と。

これで「2曲入り扱いで通常シングルと同じ1000円」ってのは酷すぎる。

同年リリースの「はじまりはいつも雨」のカップリングは「君が愛を語れ」だぞオイ…内容のクオリティに差がありすぎ。

というかアイドルや演歌歌手あたりならともかく、金取るCDにボーナストラックでもない「1曲」という扱いで、アルバムプロモ用のメドレー入れるなんてまともなミュージシャンの所業じゃねーぞ。

いやー、絶頂期でこれですから…冷静に見返すとツメの甘さ・矛盾点はゴロゴロありますな。

そりゃサザンには追いつけねーわ(苦笑)



■CONCERT TOUR 02-03「THE LIVE」のボーナスDVD

バンドメンバーにも「黒歴史」とかツイートされていた、何のためにあるのか1ミリも理解不能なボーナスDVD。

告知で「ボーナスDVD付けます」と言ったからやっつけて作ったのが丸分かりの「キング・オブ・やっつけ」な内容がむしろ斬新。

アルバムリリース時に「納得がいかない」とプレス工場を止めた妥協をしない姿はどこに?

バンドメンバーの「言わされている感全開のドヤ顔コメント」は必見

最大の萌えポイントは「上手いのは当たり前、プロだから」なんて台詞を頑張って言っている今泉さんw




■SEAMLESS SINGLES(2004年リリース)

もはや“笑う”以外の選択肢が見つからない、救いどころゼロのダメ作品。

『SAY YES/めぐり逢い/僕はこの瞳で嘘をつく/YAH YAH YAH』というセールストップ4を1枚のシングルにしてリリースしてしまうという荒業


たしかSAY YESがCMソングに使われたんでリリースされたんだよな…

これが売れるなら企業にマーケティング担当なんて要らない。


ベストアルバムですらない…『ベストシングル』w(←よく考えると新しいかも)

ちなみにボク、このCDの現物を見たことがないんですけど…苦笑


誰が買うんだよこんなモン!


運営側がこんなアホなことしてたら、そりゃASKAも病むしチャゲアスやめたくなるよなぁ…





このシリーズ、面白いかもしれん・・・

続編があるかも・・・

35周年おめでとうございます~企画「チャゲアスそれはねーだろ作品」特集2

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ご好評につき早くも第2弾w

ちなみにコレのマイルールとして「作品自体の内容がそりゃねーだろ」には基本的に触れません。

ここは各人の好みだし、チャゲアスのおふたりともあろうものが手を抜いた作品を作るわけないですから・・・(えっ?刺があるって?いやだなぁ~)


なんつーの

「それどー考えても固定ファンからの小銭目的だよな」

とか

「レコード会社との契約の関係で無理やり出しただろ」

みたいな・・・

そういう視点での”そりゃねーだろ”を取り上げていきます。



■SCENE of SCENE
ツイッターでタレコミがあったものw

先述の「シームレス第2弾」ともいえる内容のASKAミニアルバム。

何ってこの作品でしか見られないPVを特典で付けてくるあたりシームレスよりも悪質。


「愛温計」ってすっげー造語だよな・・・

アルバム『SCENE3』発売時に、「あの『はじまりはいつも雨』の続編を収録」「プロモーションビデオに細川直美を起用」と騒がせておいて・・・

アルバム特典のDVDにはこの曲のプロモを入れないというAKBもビックリの極悪仕様w



話は逸れるけど、アルバムの方の特典DVDに入ってる「birth」って曲のプロモが凄まじいダサさ(「作品には触れないって言ってましたよね?」というツッコミはなしで)w



後の「SCRAMBLE」の特典DVDもそうだけど、この頃から後のプロモのセンスの無さとやっつけ感はプロの作品としてありえないレベルですわ(元々チャゲアスのプロモは微妙なんだけどさぁ・・・苦笑)。

レコーディングやライブといった自身の「創作活動」だからギリギリのモチベーションが保ててたけど、プロモ撮影までは持たなかったんだろうな・・・




■「Man and Woman」「Here & There」


チャゲアスでの現状ラストシングル2枚

曲自体は両方とも各人の最高傑作といってもいい位に素晴らしい作品なんですけど…

“せめて両A面で1枚のシングルにしろや”

というツッコまざるを得ない一品


各々のカップリングが、“それぞれの曲をテレコにしたインストバージョン”というかなりご無体な内容。


これ共に限定3万枚なんですね…

明らかに…

「出せば何でも買う信者がまだ3万人位はいる」

と思われてたんでしょうね。


なんか書いてて腹が立ってきたぞ…苦笑



いやーシームレス含めて、この時点で既に終わりかけていたメディアである「シングル」でこういう姑息なモンを乱発している様子は、色んなアーティストに見られる「ベストアルバム乱発」とも違う、それ以上に末期的な雰囲気を感じますな・・・


初公判ネタ

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さて、嬉し恥ずかし初公判

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それにしてもこのお方、騒動以来…

こっちの予想の上を行く酷さを更新し続けている

気がするんですけど。

今回も安定のヒドさ・・・


裁判は『正直にものをいう場』ではなく『どんな嘘やえげつない手段を使っても軽い罪をゲットする場』だからあぁなるものしょうがないんでしょうけど・・・


とりあえず

「絶対本当のこと全部言ってない」「コイツ嘘ついてる」

ってことだけは分かるわ。


実況記事に大きな虚飾が無いとしたら、誠実さの欠片も感じない。

逃れられない使用期間だけをうまーく繋いで、周囲には人柱として差し出したヤクザふたり以外に火の粉がかからないように…と練られたストーリーを話しただけという印象。

感じるのは自分と周囲の「保身、保身、保身、アンド保身」みたいな感じ。


例えば

「六本木のクラブで外国人から」

とか“いかにも”だけど、少なくとも日本人のほとんどが顔を知ってるオッサンが、そんな安易な入手の仕方をするかぁ?

どういうクラブかわかんないけど、芸能人が行くような大きなクラブだとしたら、警察の目も厳しいから、ID確認やボディチェックが凄い厳しくてむしろ「クスリを持ち込みにくい場所」の部類のはずだし。

ここだけでも一般の人が「こういうふうに手に入れてそう」かつ「出所を調べにくい」方法をでっち上げているだけな気がするぞ。



「トッチー大事」発言はどーでもいい。

嫁さんとCHAGEを「被害者、純粋にASKAを応援している健気な人」としたがっている風潮があるけど、しょーじきこれも気持ちが悪い。

知っていても知らなくてこの人らにも相当な責任があると思うし。

悪い言い方すれば同じ穴のムジナ。

少なくても純粋な被害者じゃねーわな。

まぁトッチーの愛はパソナ会長にあるということを考えると因果応報かとw



いやホント、別に彼が悪人だろうがなんだろうがいい、とは言い続けてたし「作品と作者は関係のない独立したもの」っていう姿勢は変わらないけど…

それにしても限度があるぞオイ!!

別に反省してなくても、未だ愛人を大事でもいいんだけどさぁ…

とにかく“カッコ悪い”んだよ。

騒動以来「流石ASKA!」と見直すような言動が何ひとつないってのがもはや笑え過ぎて泣けてくる。



それにしても捜査とか裁判ってこれで終わっちゃうの?

だとしたら警察・検察・裁判ってチョロすぎねーか?

裏で何らかの取引があったのかもしれないけど、素人が法廷のテキスト読んでても分かる大ザル供述鵜呑みにして終わりにしちゃうのか??

んでこんだけのコトしても、初犯だとあっさり執行猶予ついてさっさと出てきちゃうの?

そりゃオクスリ犯罪減らねーわ、これを機にもっともっと厳罰化を進めるべき。



あと『やめたいけど自力では無理』ってのは本当だと思うから、

よく言われる「薬物犯のための強制力がある厚生施設」ってのが必要だと思う。

すぐに外に放つのはむしろ本人のためにならないような。



はぁ・・・・、それにしてもあまりにあまり・・・だなぁ・・・脱力感


渡辺徹二氏コメントを読んで

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FC最後の会報に掲載された渡辺徹二のコメントを、ネットで拾ってコソっと読む。

会員じゃないんでまさに“盗み見”w

いやー騒動後、初めて近しい関係者の正直な声を聴いたような気がしましたな。


※渡辺徹二とは
通称「ナベさん」と呼ばれ、チャゲアスのデビューからSAY YESブレイク期までを支えたマネージャー/ディレクター。FC会報やファンクラブイベントなどへの露出が多かったので、ファンからはイチスタッフの枠を超えて愛される存在。

ビートルズで言うところの「ブライアンエプスタイン」ですな。
僕自身は、FC会員でもなく、「ファンの集い」的イベントからは距離を置いていたんで、特に思い入れなし。“ザ・バブル業界人”な風貌だなぁ、程度の感想w




この人、今回の騒動でもターニングポイントとしてたびたび指摘される「2000年韓国コンサート」辺りを境に、前事務所を畳むと共に一旦チャゲアスとは袂を別っています。

その際、前事務所のHPに掲載されたコメントにあった「2度と彼らと仕事をすることはないと思います」という発言がファンの間に物議を醸す。

今ならわかるが…公式コメントでここまで書くっての余程のこと。
おそらく「もう顔も見たくない」レベルで関係が悪化していたと思われ。

それにしても当時から正直な人だね…苦笑


彼が去ったのがどこまで響いているかは不明だが、これ以降のあまりにグダグダな活動、際立つ運営のマズさなどから、ことあるごとに「ナベさん復帰熱望論」がファンの間でささやかれるようになる。

それに応えてか?2010年頃、ASKAとの再接触がささやかれ、後に運営チーム復帰が公式に発表される。

ただし本人の自供をそのまま鵜呑みにしても、既にこの頃にはASKAは絶賛ヤク中中。

根本的なところで明らかに手遅れ…

とはいえ体調・メンタル共にボロボロであろう中、アルバム「SCRAMBLE」とツアー「ROCKET」をそれなりの完成度でまとめたのは彼の功績が大きいんだと思う。

個人的には文章内で「チャゲアスに未来はないと思っていた」と言っているのにもかかわらず、「チャゲアス復活」を宣言した矛盾点についての話を聞いてみたいのだが…




その後、ご存じ、騒動~逮捕

第一報の時点でどこまで薬物使用を正確につかんでいたのか?

「小脳梗塞」は本当だったの?

ファンを馬鹿にしているとしか思えない「それはそれは素晴らしい否定コメント」は誰の発案?

と聞きたいことは山ほどあるが。

兎にも角にも「CHAGE&ASKA復活」を請け負ったはずが、「CHAGE&ASKA消滅」の残務処理を請け負うことになるという皮肉な結果に。

とはいえ「自分で開けた箱」を自分で閉じることが出来たというのはそれなりに良かったのでは、とも感じるが。



ふう…

そんな渡邊氏の最後っ屁コメント、非常に興味深い。



まずASKAの薬物に関しては、ごくごく一般論での批判に終始。覚めていて突き放しているという印象。

まぁそりゃそうだ、

ブラックすぎて辞めた会社に、社長から情に訴えられて復帰。
わだかまりもだいぶ薄まってたし盛り返すぞーと頑張ってたら、“実はその社長が犯罪にまで手を染めてた”

そりゃキレるw



CHAGE&ASKAに対しハッキリと「消滅」という言葉を使ってるのも潔くて良い。

もっとも、彼的には2000年の前からチャゲアスに未来は無いって感じてたらしいが。

うーーん、ずいぶん前から「仮面夫婦・仮面ファミリー」状態だったのねw

特に2009年の解散(公式には活動休止)をASKAが告げた時のふたりの温度差が面白すぎる。

「ふ~ん」としか思わなかった

てw

まぁ実際ね、騒ぐのは周りで当事者ってこんなもんだわな。

ASKAの復帰にも全く触れていない、現状では逆にこの方が「誠実」だと思う。




とはいえ、最後はそれでも仏心/甘さが出てる感じですけど。

「彼ほど紳士的な患者を見たことがない」

てさぁ…

「こんなに紳士的なスターを見たことがない」

「大御所なのにこんなに腰が低くて親しみやすいなんて驚き」

こんなことは、彼に触れた人からの評価で言われつくされてるでしょ~が。

嘘でもなんでもなく、この性格も姿勢も「本当の姿」なんですよ。

ただそれが「彼のすべて」ではなく「彼の一面」であったという話で。

ここで渡邊氏自身が書いているように「もうひとつの彼」「裏の顔」があったんでしょ?

んで近しい周囲には(近しいからこそ)その顔を絶対に見せなかったから、長いこと問題が表面化しなかったんでしょうが?、と。

周囲が「この姿」を信じちゃううちはダメだと思うなぁ…。



まぁこのテキストで、内部の実態とかが自分の中でだいぶ立体的になったところがあるんで良かったです。

ちなみに同じく長年のパートナー「ミヨちゃん」氏の文章は特に得るものなかった…。
多分、長年近しくいてもこの人は「ファン」なんだよな。

対する渡邊氏は基本的に「ビジネスパートナー」、ここの差かと。



でもさぁ…

これをFC会員だけに公表するってのは違うと思うなぁ~

最後まで「FC入ってなきゃファンに非ず」かい。

「カネを多く払った人だけに送るプレミア情報」って類のもんじゃないでしょ?、これw





※そのまま張るのは流石に・・・まずかった・・・汗。

https://pbs.twimg.com/media/BwSb5WFCYAA2Qh6.jpg:large

https://pbs.twimg.com/media/BwSb2g0CYAEIebq.jpg:large




マスコミ批判の風潮・・・

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前の記事の渡邊氏もそうだけど、ファンや同業者ミュージシャンの多くが「言葉の暴力、嘘ばっか云々・・・」てな感じでマスコミ批判をしてるんですけど・・・


もちろん僕自身もマスコミの報道内容、姿勢、やり方は酷いし間違ってるとは思う。

ただそれはまぁ一般論レベルの話。



今回に限って言えば・・・

そもそも最初の疑惑報道の時点で自首すべきだったし、そうしときゃ家族とかここまで酷く書かれなかったんじゃね?

という事実。

手放しにマスコミ批判をする人はこの点がゴッソリと抜け落ちてると思う。


週刊誌はおそらく、噂のビデオや確定的な証言もゲットしていて最初から「100%クロ」を確信した上で「?」付きの疑惑として報道したわけじゃない。

これでとりあえずASKA側の出方を伺ったともいえる。

それに対し、自首するどころか真っ向から否定し「陰謀」「反抗することは虚しい」とまで言い切るわけさ。

事実を知る身からしたら「何トチ狂ったこと言うとんねんコイツは?」って話。

んで、ここまでナメられたら週刊誌側としたら“ないことないこと”書きまくるのも無理はないと思う。

向こうに痛い腹があるのを知ってるから、訴えられる心配なくやれるわけだし。

もちろん家族にまで矛先を向けるのはどうかと思うけど、種を撒いたのは確実にASKA側。


その後は、推測だけど文春と「『独占インタビュー』をエサに『アンナカで落とす』」ってな感じで、何らかの「手打ち」的なことも行われているはず。

つまり、ここで攻める側も理由・やり方はどうあれ薬物の事実を知りながら「1回は見逃してる」わけですよ。


付け加えると、この時点では彼を擁護する方向で騒動を取り上げているメディアも少なからずあった。


それを1年も経たないうちにまた手を出して捕まったわけさ。


そりゃボロクソ書くでしょ?

誰も擁護なんてしないでしょ?

誰が復帰を後押しするか?って話でしょ。


実際、多くの媒体が「制裁」目的で、意図的に人格を貶めるような記事を書いてる気がする。

でもこれ、そうされても無理のない状況を自分で作ったと思うなぁ・・・。


前述の渡邊氏「なぜ、マスコミは平然と嘘をつき・・・」って、

ASKAが平然と世の中に大嘘を付いてたからだよ!

嘘付きに嘘を付かれてキレる資格はない。

少なくとも内輪がマスコミ批判するのは天ツバで恥ずかしいと思う。



マスコミにも問題ありまくりですけど、この件に限って言えば自業自得の方が強い気がします。


SOUND SPRITE [サウンドスプライト] SSM-R(電源タップ)

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久々に機材の記事。

まぁどーしても小物関係になりますが…苦笑。
フーチーズで扱いをはじめたハイクオリティ系の電源タップ。


■SOUND SPRITE [サウンドスプライト] SSM-R
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機材/オーディオ/AV道にて、この「電源」ってのは避けて通れないモノなんですけど、一方でヒジョーに眉唾&高価なものが多いので意識的に避けて通ってたフィールドだったりします。

いわゆる「オーディオカルト」的なジャンルにはキョーレツなアンチ主義者ですしw

これもスタッフに奨められて、とりあえず冷かしてみた感じだったんですが…いや~~~

“ビックリするほどサウンドがいい感じになる”

どれくらい違うかというと、感覚的に「シールドのグレードを上げた」「エフェクターやギターアンプを モディファイに出し た」位に印象が変わります。

んで(このポイントは商品の販売ページでも語られてるんですが)この手のクリーン電源ってオーディオにはいい感じでも、アナログ&トラディッショナルなチューブアンプなんかに使うと、その音色変化が必ずしもプラスにはならないっていうことも多いんですよ。
でもこのタップは「おっ、良いんでない?」って感じに素直にスッと受け入れられる変化をしてくれるという印象があります。

特に空間系、リバーブとかのノリが全然変わるのには驚きます。
例えばリバーブの目盛りを全開にした時に、このタップを通さないといわゆる「お風呂」状態になる(もちろんその音が全部悪いわけじゃない)のが、このタップで電源を取った時には、原音と分離しない馴 染んだサウンドのまま残響が深くなる感じに。

あと、ノイズも減って音がスッキリするからムダに音量を上げなくても済むようになるかと。

このタップ、赤と緑の2種類があるんですが、僕が買ったのは安い赤い方。

メーカー的にも緑の高い方がハイファイ系、赤の安い方がギターアンプ等ローファイ機器、って感じで推奨してるみたいですが、これは納得。
緑の方も試したんですが、チューブアンプだと音の“キラキラ感”が出過ぎてちょっと鼻につくとかそういう印象がある気がします。前述の「オーディオ用ハイレンジのものがアナログ機器にマッチしない現象」が起こっている感じです。

お店のスタッフも「ギターアンプでせっきーさんの好みなら赤だよ」っ て言ってました。
単純に安いってのもありますが、ギター弾きはとりあえず赤でOKだと思います。

あと、帰り際にスタッフさんが「家帰ったらまずテレビで試してごらん、映像も音も奥行きが変わるから」なんてことを言われまして。

これには“マジかかいな?”と懐疑的だったんですよ。

オーディオ誌とかでもよくこういうこと言ってるけど、アナログ機器はともかく汎用規格のデジタル家電が電源で変化するわきゃねーだろ、と。

“だったらこのタップを炊飯器につないだら米がより美味しく炊けるのか”とw

まぁサウンドは最終的にスピーカーに落とし込まれるんで変化はあったとしても、液晶パネルに信号を流すだけの映像はありえんだろ…、と思ったんですが…や ってみると…

ウーーム、なんか違う気がする・・・苦笑

悔しいんでネットでちょっと調べてみたんですが、しょーもないオカルト記事に交じってそれなりに納得のいく回答を発見。

電源により「良くなった」んじゃなくて「本来の性能が出せるようになった」と。

あっ、なるほど。

粗悪な電源環境でその機器のポテンシャルが発揮できてなかった部分が、電源が改善されることで全力をだせるようになったと言われれば、納得がいきます。


まて…、ということはもしや…

“電源を良くすれば炊飯器でお米がより美味しく”はあり得るのか?

「電源タップによって”米粒の立ち”が変わる」「ファーマン社の電源だと大味に炊き上がる」とかw

誰かレビューして くれねーかな?


ちなみに使い方は、機材を集中して取ってるタコ足タップの親元と、家庭用コンセントの間にこのタップを挟めばOKとのこと(全部の小口にこんなもん挟んでたら破産する)。

てなわけでさっそく機材部屋の電源に導入してみたんですが…

思わず「オォ!」と声が出るくらい激的にサウンドが変化。

耳に来るまでにかなりの数の機材を経由していて、その間で微妙なノイズや劣化が積み重なってるんで、その総てがちょっとずつ向上した時のトータルのアップ感はかなりのものになります。

標準に設定してあったボリューム、EQやエフェクターの設定なんかをイチから見直すレベルで変わりましたね。とにかくサウンドがスッキリするんでEQとか余計なことをしなく て済むようになります。

これはかなり満足度が高い買い物でした。


「電源が大事」って言うから、とりあえずオヤイデの下のクラス買ったけどその変化を感じられなかった人

とか

宅録で「音は良くしたいけどン10万もするクリーン電源は…」って躊躇してる人

なんかは“騙されたと思ってとりあえず買っとけ!”レベルのアイテムだと思います。




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Martin O-18K 1926 ~夢のプリウォーマーチンを購入~

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こそっとこのブログを再起動…

交流が必要なSNSより「おーさまのみみはろばのみみー」と叫んでる野良ブログのほうが性に合っていると再認識しました…苦笑
てなわけで新年早々、とんでもないギターを入手しました…
・Martin O-18K 1926
Martin O-18K 1926

アコギ道楽におけるひとつの”あがり”とされるプリウォー(戦前)マーチンでございます。
それも戦前どころか約100年もの、製造年である1926年は…なんと”昭和元年”でございます。チャックベリー、マイルス・デイビス、マリリンモンロー...そして我が国では“ナベツネ”が生まれた年という巨人ファンにはたまらないギターです(ちなみに私はアンチ巨人w)
同年リリースの代表作は川端康成『伊豆の踊子』、ヘミングウェイ『日はまた昇る』です。ジョンもポールもクラプトンもまだ生まれてません、ロックのロの字もない。
そんな時代に…マーチンは既に“現在とほぼ変わらない仕様の完成されたギターを作っていた”という事実。それを感じるだけで感動で震えます(いやマジで)。
眉唾物とか、もはや投資対象とか言われるヴィンテージギターですが、そうなるには理由があるということがハッキリわかりました。何事も体験・経験、それをせずに語るのは間違いですな…
「おたかいんでしょぉ~」という声も聞こえてきそうですが、後々詳細は書いていきますが、この楽器はそこまで高価ではありません(もちろん安くはないですが、一般的な高級ギターの範疇の価格です)。
それでもヴィンテージギター、プリウォーマーチンの魅力は十二分に感じることが出来る楽器だと感じます。しかも購入の時点で完璧にセットアップされているので、弾き心地も現在の新品ギターと変わらないレベルです。
完全放置気味だったブログを再起動したのは、こういう素人蘊蓄ページが意外と減っているなぁ、と感じたため。調査のためWeb検索してもあまり情報が出てきませんしね…
こういう「素人の戯言」が一番面白いと思うオールドタイプなので、自らその辺を大切にしていきたいな、と…
てなわけで今年はこれ以降機材を売ることはあっても買うことは不可能なので…苦笑、今後しばらくはこの楽器をしゃぶりつくしていこうと思います(1年で食べつくせるようなものじゃないですしね…w)
実際、これを選ぶ過程の試奏や調査、購入後のギターへの感覚の変化など、かなり得るものもあったので、そのまとめと共有を兼ねて書いて行こうと思います。
ヴィンテージギターやオールドマーチン購入を考えている人の参考に少しでもなれば幸いです。



Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感01:とりま楽器紹介~

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てなわけで、まずはプリウォーマーチン『Martin O-18K 1926』を写真で紹介していきましょう。

状態としては傷は多めですが、致命傷となる割れやネック折れなどのリペア歴はなく「弾くもの」としては何の問題もありません(中古購入の際「傷多めで致命傷無し」は一番コスパが高い状態だと思います)。

ブリッジとナット、サドル以外はオリジナルです。さらに「沖田ギター工房」のセットアップが入っているので、ネック周りや弦高などは完璧に調整され、マーチン系のギターとして新品と何ら変わらないレベルの弾き心地です。
「アコギはシンプルなほどかっこいい」と感じるので、この“何もない”デザイン・フォルムがたまらなく美しくカッコいいです。

O-18“K”のモデル名の通り、オールコアの楽器です。個人的に最近のコアモデルに多い派手な木目とテカテカに黒光りしているトップは苦手なので、変にトップコートなどをしないままの状態なのはありがたいです。

ボディー内部を覗くと、ブレイシングなど近年物のマーチンと全く変わらない景色が広がります。
スキャロップドXブレイシングなど、100年前の時点で現在作られているモデルとほぼ変わらぬ設計が完成されていることに驚きを隠せません。
表には何もなく裏面に刻印だけされているヘッドデザインがたまりません!!、マジでカッコ良すぎです。

ケースも渋い!!
ケースに関してはオリジナルか不明とのことでしたが、それでも傷や取手を見ると古くから使われていたのが分かります。
パリのホテルのステッカー貼られているのがたまりません。
世界を旅するツアーミュージシャンが持っていたのでしょうか…約100年の歴史を感じるだけで浪漫がありますね。
どこをどう写真に撮っても画になりますね。

Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感02:きっかけ~

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このギターを買うことになったきっかけとしては本当に“ふと思いついて”、少し前にツイッターで『戦前(プリウォー)のギターが欲しい』と呟いたことにはじまります。
『言霊』とはえらいもんで、言ってしまうと“そうしなきゃ”とプリウォーギターを調べ始めたりします。ところが…実際に調べたり試奏していくなり、これは難しいかなぁ…と壁にぶつかっていました。デジマートなどを検索してみると分かりますが、20万前後の“まぁ現実的”な価格で手が届くプリウォーの楽器というのは大体以下の4種になります。
①カラマズーなどのギブソン傘下or無名ブランドのギブソン系スモールサイズ

②アーチトップのいわゆる“ピックギター”

③ドブロに代表されるリゾネイターギター

④1800年代などの古すぎてまだ現代ギターの形に至っていない“古楽器”と呼ばれるようなもの

それぞれに魅力はあるのですが、ぶっちゃけて言えば…①~④すべて…マッチする音楽がメチャクチャ限定されます。
古いブルースやスライド主体の音楽などならいいのかもしれませんが、現在の視点で一般的に“弾きやすく音の良いアコギ”と思える楽器ではないと思います。
ギリいけるかな?というのが①のカラマズーなどギブソン系の楽器ですが、昨今の値上がりもあり安い価格帯だと状態がキビしいものが多く、コレクターアイテムとしてはカッコいいのですが”弾くもの”としてはシンドいものが多いです。
②のアーチトップは見た目のカッコ良さに対し、サウンドは…となることが多い気がしますね…汗。
値段が上がっていかないのには理由があるんだな、と痛感しました。「アコギのサウンドはトップが決める」と言われるように、あのトップ板の造りではサウンドに限界があるのだと思います(特にマーチンのアーチトップに関してはマーチン社自身が欠陥を認めてたりします)。
昨今ではこの手のギターのサイドバックを活かし、トップを作り直したリメイクギターなども作成されてたりしますしね…。
③④は…ビジュアルは最高なのですが、使用頻度と置く場所の問題が大きいですw

あとは探してみて再認識したのですが、僕のそもそもの嗜好が“良く鳴る王道でベタにいい楽器”なため、元々ギブソン系は敬遠しがちですし、いわゆるビザールギター的なものへ惹かれることもほとんどないという…苦笑

なので「弾くギター」とした場合にその額を出すならば近年物の中古の方が良いものが沢山ある、という印象でした。

というわけでプリウォー入手は頓挫した…といいつつ…ですね…【続】

Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感03:本当に欲しいものは?~

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さて、一度挫折しかけたプリウォーギター探しですが。
そもそもですね…この脳内イベント、僕の頭の中では…プリウォーに“続く”ワードを見て見ぬふりをしてストッパーをかけていたのです。
そのワードとはもちろん…

“マーチン”
”Martin”
「1930 OM-45 Deluxe」この世で最も高価なアコギのひとつ。
少し前にオークションでオリジナルをマーチン社自身が約380,000ドルで購入したことでも話題になりました。
新品のレプリカモデルでも1000万を超えるモンスターギター。

「プリウォーマーチン」は『究極のアコギとは?』という問いのひとつの“回答”として燦然と存在しています。
それはコリングス、グレーベン、サンタクルーズ、メリル...など、アコギ界の名ルシアーや高級ブランドのトップが口を揃えて『戦前のマーチンが最高』と称し、自社製品のリファレンスとして用いていることからも分かります。
「プリウォーギターズ」なんていう、まんまな名前のブランドもありますしね。
と、いうかですね…
ご本家・マーチン社自らがその年代を「ゴールデンエラ期(黄金期)」とし、30年代の自社製品を“最高傑作”と認定しトレースした再現モデルを自社のトップラインである「オーセンティック(本物)」シリーズとして展開しているわけで。

こういうこと言うと”自称識者・上級者・マニアの方がヤイヤヤイヤ言ってきたりしますが…ワタクシとしては全面的にではないにしろ、どこぞの馬の骨とも分からない自称上級者の持論よりもコリングスさんやグレーベンさん、マーチン社幹部の意見を信用します…苦笑

ただ…現状でプリウォーマーチンはほとんどが一般的に購入できる価格帯を超えていて、かつ最近では投資対象やコレクターアイテムの意味合いも大きくなってしまい、それが故に“眉唾物の伝説”的な臭いもしてしまっている側面もあります。
プリウォーマーチンの売価イメージ…


そんなわけで“憧れ”はMAXにありつつも、現実的ではないと諦めていたわけですが…とある楽器に出会います…【続】

Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感04:手が届く(かも知れない)プリウォー~

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※先に断って置きますが、この後のテキストで「現実的な価格」「一般的な高級ギター」といった表現が多用されると思いますが、この価格感は大体「新品スタンダードマーチンのD-28やOOO-28位の値段」と捉えてください。
さて、前回「現実的ではない」と書いたプリウォーマーチンですが、実は少数ながら一般的な高級ギターの価格帯で購入できるモデルも存在します。それらは主に下記のモデルとなります
・「2-XX」「1-XX」などの型番で現在はラインナップされていないモデル
・1800年代など古すぎて現在の弦やチューニングに耐えないレベルの楽器
・先述のアーチトップギター
・40年代で“プリウォー”の定義自体がグレーかつ状態の悪い楽器
基本的に最初にプリウォーギター全体で探した時と同じ感じです。「今使うギター」として成立していることは大事なんですね(人気モデルはクラプトンやジョンメイヤーなどのアイコンが使っているなど理由ももちろんあります)

とはいえマーチンブランドとなると、これらでも現在30万以上するのですが、他のギブソンモデルなどと同様に“弾くもの”として有効に使える用途は限定されると感じます。
2番台、1番台はギリいけそうな気がしますが…現行のマーチンやテイラーなどの楽器に親しんでいる場合、メインギターとして使うにはボリューム感・弾き心地共に物足りなさを感じる気がします。
Martin 2-17
現在だとミニギターの分類になるサイズだと思います


あと40年代の“プリウォー”の定義が怪しいというのは、これはマニアには有名な話なのでざっくり行きますが
「本当に戦前に作られた」「戦争中製造」「戦後だけど仕様的には戦前モデル」の3種類を、プリウォーを謳った方が高額で売れるため半ば意図的に混同させて“プリウォーモデル”などとしていることがあり、そのグレーゾーンである45年前後の楽器が中途半端な立ち位置となることがあるんですね。ちなみにしっかりとしたショップは「戦争中:ウォータイム」、「戦後:プリウォー仕様の46年モデル」などと分けて表記しています。
その中で今回購入したO-18Kですが、このモデルは現在の演奏環境で普通に使えかつ価格もタイミング次第では現実的な価格域で手に入る数少ない楽器だと思います。
実際調べてみれば分かりますが、個人売買や極端に状態が悪い、オリジナル性が著しく欠けるなどの理由がない限り、現在もラインナップがあるモデルで手が出るプリウォーマーチンはこのO-18Kと、他にはO-17、00-15などのマホガニー系の楽器、先述の戦争前後40年代のOO-18、OO-21(この辺りなると状態はかなり妥協が必要です)などごく限られたモデルになります。
その中で常に市場に2~3本あり、状態や価格などで選択の余地があるモデルはこのO-18Kだけだと思います。
ということで、次回はこのモデル・O-18Kの詳細に迫ります…【続】

Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感05:O-18K 徹底分析①~

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ということで、購入したモデルであるO-18K自体に関して書いていこうと思います。
現在のマーチンの感覚だと「O⇒OO⇒OOO」と”オー”が増えるにつれ大きくなるので、いわゆる“シングルオー”と呼ばれるこのサイズはミニギター的に扱われますが、実は古いマーチンの型番で採番されていた「2-XX、1-XX」といったモデル名は5で始まり“数字が小さくなるにつれてボディサイズが大きくなる”という謎仕様で、この「O(オー)」は本来「0(ゼロ)」であり“最大サイズ”の楽器を表す型番でした。

マーチンの全サイズ表
O-18Kは「SIze O 12fret」ですね

後にさらなる巨大化が進み、ゼロより下がないため仕方なく「OO⇒OOO」と増えていったそうです。

ここで重要なことは…”1~5は現在廃盤”なのに対し”Oは現在も残っているモデル”という点です。仕様変更はあれどシングルオーモデルはずっと作られ続けてますし、特にO-18は最近(確か2017年)に、レギュラーラインの製品として返り咲いたりもしています。
現行モデルの「O-18」
14フレットジョイントだとかなり違って見えますね…


また、ご存じのようにこの「12フレットジョイント・スロテッドヘッドのひょうたん型スモールサイズギター」は一定のファンがいてマーチンに限らず他社でも作られているモデルです。
マニアの中には「12フレットジョイントこそ最高のサウンド」と評する人もいます。この「現在も作られ、愛好家がいるモデル」というのも重要なポイントです。

安い理由は「K」
と、いうわけで現在も残るO-18。少しマーチンに詳しい人だと「18」という名前を聞くと定番機種D-18でお馴染み「スプルース/マホガニー」の仕様を思い浮かべると思います。
実際この仕様のプリウォーO-18もあるのですが…こちらは…”値段の桁が跳ね上がります”。
現在では状態が良くないものでも3桁コースです…
ちなみにこれが28モデルになると200万を超えてくるラインになります…
この辺は言い尽くされているのでざっくり割愛しますが、定番仕様のモデルだけに人気が高く、18は「トップ:アディロンダック」、さらに28になるとそこに「バック:ハカランダ」というキラーワードが付与されるためギュンギュン右肩が上がっていきます…苦笑
では何故O-18Kと「K」が付くと安くなるか?そこに迫っていきましょう。
この「K」は使用材である「コア」を示します。
現在の型番でも用いられていて「D-28K」といえばバック材がコアに変更されたD-28、「D-28K2」はトップもコアになったオールコアのモデルとなります。

なのでこのヴィンテージO-18Kはオールコアなので現在の型番だと「O-18K2」となると思います。このコア材はハワイ原産で知られ、どちらかというとウクレレで多く使用されるイメージです。
とはいえテイラーやタカミネなど大手メーカーでもコア材のレギュラーモデルがあるところも多く、“マニアック”とまではいかないけど主流ではない、そんな位置づけの材です。肉に例えればローズやマホを牛、豚としたら、コアは“羊”あたりのイメージかとw

「ジビエまではいかないけど、通常食卓に並ぶことはあまりなく若干クセがある」そんな感じです。
サウンド的には一般的には「硬いカラッとした音」とされ、好みが分かれると言われます。
ビジュアルもバック材の場合は普通ですが、トップ材で使用した時の濃い色味と派手な木目は好き嫌いがあると思います…ぶっちゃけ僕は現在のイメージでの”コアトップ”の外観は苦手です…苦笑

コアトップギターの例(写真はテイラー)
このテカテカして木目が強調された感じは苦手です…汗

ちなみに現在、ハワイ島原産の「ハワイアンコア」はハカランダやホンジュラスマホガニーなどと同様に希少材としてしられ、オーダーした時のアップチャージもかなり高いはずです。
そもそも当時の定価でもノーマルのO-18よりもO-18Kの方が少し高いです。
なのに何故本来ノーマル18より上位に位置するO-18Kが安いのか…
まぁ一言でいえば…
“人気がない”
…と…苦笑

身も蓋もない話ですが…特に湿度のある音を好む日本では乾いた音が特徴のコア材のギターはあまり人気がないと聞いたことがあります、実際このモデルはアメリカの方がずっと高額で取引されています(もっとも、ヴィンテージマーチンに関してはかなり前から全体的にアメリカの方が高いですが)。
さらにこの楽器…“メッチャ沢山作られてる”という…

先述のようにコアといえば”ハワイ”、ハワイといえば”ハワイアン”、ということで、1920年~30年頃のアメリカは“一大ハワイアンブーム”だったそうで。
それに伴いハワイアンコアのギターが人気になり、コア材のギターを大量に作ったそうです。マーチンは当時から生産管理が尋常じゃなくきっちりしていてデータがあり、調べてみるとこのモデルは1918-1935年の間に計3,132本作られた記録があります。おそらくこの時期に最大数作られたモデルで当然残存する本数も多く、そもそもの希少性が他のモデルより圧倒的に低いわけです。
さらにハワイアン目的ということで、ハワイアン仕様(スチールギターのように机に置いてスライドで使用するため、フレットレスで弦高を高くしたセッティング)で出荷された個体も多く、現在使用する場合はそれをノーマル仕様にコンバート(ブリッジを交換し、通常フレットを打つ)する必要があるため、オリジナル性を重視するコレクターから敬遠される要因となっております。
ハワイアンギター及び奏法の例
こんな感じで横に置いてスライドで使います。

その他、29年に内部構造が見直され現在の「ライトゲージ」にあたる弦の使用が公式に可能とされるのと、D-45、OM-45のオリジナルなど伝説級アイテムが30年代に集中するため、いわゆる“ゴールデンエラ(黄金期)”とされる30年代の楽器に比べ20年代は若干値が下がる傾向があります。
「古ければ良いわけではない」というのが面白ところですね。
でも…同じ系統のオールコアボディの場合、マーチンご本尊が「OOO-28K オーセンティック1921」と1921年モデルをリファレンスに使っているので、コアモデルのゴールデンエラは20年代だろ!と主張したくなりますw
OOO-28K オーセンティック1921

というわけで、まとめるとこのO-18Kが他のモデルに比べて安い理由は以下となります
・日本でコアのギター人気はイマイチ
・一般的にヴィンテージマーチンのプレミアム感に求められるアディロン、ハカなどの要素がない
・そもそも生産数が多く希少性に欠ける
・改造された個体が多くコレクターから敬遠される
・20年代製は30年代のものに比べ人気がない
さて…これ見てお気づきになられる方も多いと思いますが、これらのポイントはギターとして“最も重要な部分”には関係のない理由なのです。
長くなったのでここでいったん締めます…【続】

Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感06:O-18K 徹底分析②~

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前項でO-18Kは諸々の理由があって、他モデルより相場が安いということを述べましたが、それらにはギターを語る上で最も重要なポイントが含まれていません。
それはもちろん…”音”
新品・中古にかぎらず、楽器選びの盲点といいましょうか…「これを理解しておかないとガセを掴まされる可能性大」という大きなポイントがあります、それは…
楽器の価格を決めるのに“音の良さ”は関与しない
ということ。
同仕様のAとBのモデルがあって「音がいいからAは3万円アップ」とは絶対になりません。
逆に他が同じ作りで、ハカランダバックで音が悪い楽器とメチャクチャ音がいいマホガニーの楽器でもハカが倍以上の価格になります。
楽器の値段を決めるのは仕様(材料のグレード)、ブランド、人気、年代…など様々な要素が絡みますが、そこに『音』は関与しないのです。
逆の視点で見れば、これを理解していれば“安くて音の良い楽器を探すことは可能”ということになります。
で、先述のように購入したO-18Kが他モデルに比べて安価な理由が、サウンドとは無関係の部分がほとんどなのですね。コア材のサウンド特性に好みが分かれるというのはありますが、この辺は後で詳しく書いていきますが『好み』を超えた圧倒的な『質・格』に圧倒されるサウンドのため問題になりません。
同年代・同クラスの18、28系の楽器と比較した際に、そこにあるのは「音色の好みの差」であり「音のクオリティの差」はないわけです(でも価格差は数倍という)。※YouTubeで外国の楽器屋が同年製のO-18KとノーマルO-18を比較しているタイムリーな動画がありました。

正直僕の耳では”個体差”程度にしか感じられず、材から来るサウンドの違いを感じることは出来ません(出来ないから気にならずラッキー、とw)
そりゃ本音で言えばもちろんスプルース/ローズ仕様のモデルが欲しいですが『この年代で28系の楽器が欲しい』と思っても、宝くじが当たらない限り不可能なので諦めもつきますw

唯一「設計上ライトゲージの使用が不可」というのが音や弾き心地に関係する部分です。
この手の古いギターに「エクストラライト、もしくはコンパウンドゲージ推奨」という但し書きが付いているのを見たことがある人も多いと思います。
この文言「ネックが弱いんじゃないか…」「テンションがベロベロで弾きにくいんじゃないか…」などとメチャクチャ不安になるのですが(僕もそうでした)、実際に弾いてみるとマーチンOサイズに関してはエクストラライトゲージで何の不満も感じないと思います(この考察はサウンドの項でじっくりと)。

次回は、皆さんが一番気になるであろう?具体的な『価格』に触れていこうと思います…【続】


ウググ…

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設定を見直してて気付いたんだけど…


このブログ…休止してから約5年間…



有料コースを解約せずに金を払い続けてた…
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”チリツモ”の極みでトータルだと2万近い…


地味に凹む…


5年分の元を取るべくこれからまたガンバ…るかも…しれない…かなぁ…涙





Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感07:気になるお値段...プリウォーなのに“ただの中古?”~ 

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と、いうことで皆さんが一番気になるであろう『価格』の部分に迫っていこうと思います。
ネットで調べるとプリウォーO-18Kは現在大体40~90万の範囲で出てきます。先述のように30年代の方が高いなど、状態や年式で異なるとはいえ上下にかなり振れ幅がある印象です。
もっとも、ヴィンテージギターの値段なんて“言い値”の部分が大きいわけですが…苦笑。
先にも触れましたが現在ヴィンテージマーチンは欧米の方が全体的に高価であり、特にO-18Kに関して言えば日本よりもアメリカの方が人気があります(アメリカのギターショップだと8000ドル前後で取引されたりします)。
ヴィンテージに強いショップは、海外からの問い合わせも多く越境販売もしているので、海外の相場も考慮して値付するため日本で不人気のモデルは割高な印象になるのだと思います。

大手楽器店やフリマサイトなどで最近SOLDとなった価格をみると、このモデルの現在の国内実勢相場は40-60万程度だと思われます。具体的な金額は避けますが、私の購入価格もこの範囲内です。

マーチンやテイラーあたりのスタンダードクラスを検討するならば視野に入る価格域で、先に「一般的な高級ギター程度」と表現したのがお分かり頂けると思います。

で、ですね…ここからがテストに出る赤線ポイントですよ…このあたりの価格でプリウォーO-18Kを手に入れた場合…
ヴィンテージとしての付加価値に払うお金はゼロで済みます。

それは何故か?
ここで同仕様の楽器を新品で手に入れることを考えてみます。
このスペックはレギュラーにはないのでマーチン社へのオーダーとなります。ベースとなるのはO-18スタンダードで現在定価39万、そこに最低でも下記のカスタムオーダーが必要になります。
・オールハワイアンコア
・ニカワ接着(ハイドグルーと呼ばれますね)
・スロテッドヘッド
・ワンピースマホガニーネック
細かく突き詰めればハカランダによるウッドバインディング、ヘッド接ぎ板などもあります。ちなみに5年前位にほぼ同仕様でショップオーダーされたO-18Kの新品価格は54万でした、ただしこのモデルはニカワ接着ではありません(ニカワ接着はオーセンティックシリーズや一部上位オーダー品にのみ用いられ、アップチャージがメチャクチャ高い)。さらにここ数年の値上がりやコア材の稀少化などをみると、今オーダーするとおそらく最低でも70万近くにはなると思います。
参考として近い仕様の楽器がKヤイリのカスタムショップで50万円でした。
国内メーカーでも現在この仕様をオーダーで作ろうとすると50万以上することが分かります。つまり…O-18Kに関して言えば、プリウォーマーチンの方が同仕様の新品を買うより安いのです!

あえてひどい言い方をすれば「100年経ったただの中古ギター」です、プレミアの付加価値なんぞ一切ありません!(それはそれで悲しいですが…苦笑)
“だが、それがいい”
例えばこれがD-28だったとしましょう。
マーチン最高ラインのオーセンティックが新品約100万です。
現在オーダーは出来ないようですが、限定モデルでハカランダバックのものが出たとして3~400万程度だと思います。
コリングスやサンタクルーズなどがハカランダで制作して300万前後だと思います。
それに対し、プリウォーD-28の相場は大体900万円、状態が良ければ千万の大台に乗ります。
当時仕様でMAX高級にした新品同モデルに対し3倍近い金額が必要になるわけです。
この差が「プリウォーのヴィンテージマーチン」という付加価値に払う金額なわけですが、個人的には「演奏する」という目的で見た場合には少々大きすぎる出費という気もしてしまいます。
なので今回のO-18Kは「音のいいギターを買ったらマーチンブランドとプリウォーのステイタスが付いてきた」と捉えられ、貧乏性な僕の精神を落ち着けるには非常にプラスでした苦笑。

もっとも…いざ実際にプリウォーマーチンを弾いてしまうと、現行のカスタムギターとも全く別次元の魅力があり、先立つものさえあればン千万と払ってしまう人の気持ちも分かってしまう…というのが恐ろしいところでもあります…苦笑“それくらい魅力的なサウンドが間違いなくある”ということは断言しておきます。


放置期間のASKAについて殴り書き

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元々ここはギターとチャゲアスが二枚看板でして、ここきっかけでASKAさんに実際お会いすることが出来たりと貴重な経験もさせていただいたのですが…



放置する前の最終記事(2014年)は、タイミング的には「コップにお茶」でお馴染み?疑惑の再逮捕前後で止まっています(この後一瞬引っ越したブログとかあるんで記事が歯抜けなんですが、汗)。


読み返すとこの時点でかなり気持ちが離れてかなり批判的になっている感じですが、この時点ではまだ信じている部分があって「ファンとしての疑問」という体ですが…


ここからの数年間…“これが底”と思った床を軽々と破り続け地下に掘り進めることになっていきます… 苦笑


 


 
時系列あいまいですが…この後に起こった出来事を羅列してみましょう。


 


・楽曲無断放送で井上公造とモメる
⇒これどのタイミングだっけ?今となればこんなの可愛いもんだな…




・シンフォニック形式での復活コンサート
⇒これは素晴らしい内容、会場の異様な空気と共にASKAの歌も素晴らしかった
 思えば彼の歌で最後に感動したライブ…




・復活アルバム『Too Many People』リリース
⇒キャリアの中でもトップに入る名作。
 限られた環境の中で作られたと思われるが、それが爆発力を持った好パターン。
 『しゃぼん』『FUKUOKA』『東京』のような王道から『未来の勲章』『と、いう話さ』など新機軸を感じる曲まで捨て曲も少ない密度の高い内容。
 思えば彼の歌で最後に感動したアルバム…




・「チャゲアス脱退」を明言
⇒その割に“7:3”発言とか、往年の代表曲リメイクとか…“あの頃のチャゲアス”に縋りつくような言動があるのがなんとも…




・コロナ渦突入
⇒これがなきゃどうなってたんでしょうねぇ…まぁ「コロナが悪い」と言い切れない・かばいきれない部分が非常に多いと感じます…




・ツイッター開設
⇒コロナでの暇とツイッターの異常なまでの食い合わせの良さ(悪さ)で、ここまで残った屈強メンタルのファンをバッサバッサなぎ倒すことに…(2023年1月時点で絶賛継続中…)




・お仲間集めたオンラインライブ開催
⇒故・菅沼孝三氏のためという点では分からなくはないが、それでもChageを誘って断られ半ば逆ギレは絶対違うと思う…
 それでもこの時の『PRIDE』と『BIG TREE』の演奏はそれなりに心震える、『BIG TREE』の壮大なスネアの音には涙しそうになりました。
正反対の感想になりますが、後に菅沼氏の訃報を聞いた時は「確かにここにChageがいたら…」と思ったのも事実。
 彼の音楽で心が動いた本当に最後の瞬間になるかもしれない…




・よく分からない機械の製造に着手
⇒2020年に話が出て、2023年1月の時点でまだ発送されていない模様…とうとう週刊誌に書かれる羽目に
 時系列と本人の発言だけ見ても”週刊誌がほぼ完全に真実を書いている”という珍しい例を作ることにw




・よく分からない薬を激推し
⇒「神が与えし万能薬」たるイベルメクチンを激推し(2023年1月時点で絶賛継続中…)
 ここに関しては人命に関わる問題なのでマジで許しがたい…、完全に気持ちが離れたポイントもここ…
 遠慮なく言えば控えめに言って『馬鹿じゃねーの』以外の感情はありません。




・「プーチン支持」他…ベタな『逆張り陰謀論』を支持及び浅~い持論を展開(2023年1月時点で絶賛継続中…)
⇒もう…お腹いっぱいです…
 イベもそうだけど、人命や弱者攻撃につながるような内容を含むためネタとして扱う気にもならない話が多いのがなんとも…




・アルバム2枚?3枚?くらいリリース(適当)
⇒内2枚は買って購入直後は何度か聞いたけど、その後プレイリストに入ることも無く放置
 悪くないけど散漫な印象は否めず、音楽以外のモロモロが無ければ十分楽しめる良作だと思うけど…それ以外の醒めを取り戻す熱量は感じられず




・ツアー2~3回実施(適当)

⇒1回行った(赤い衣装のヤツ)けど正直もう記憶が薄い…
 オンラインのは2回位見たけど、とりたてて感想もない…こんなタイミングで「パラダイス銀河」とか演られても寒いだけなんだよなぁ…
 極力雑音を払って見たとしても、部分部分グッとくるパートはあるんだけど全体的に散漫な印象が否めない…。

 あと絶望的にMCが入ってこなくなった、もう足を運ぶことはないかなぁ…






 
気持ちとしては完全に離れていますが、ツイッターとかつい追いかけちゃったりする自分もいます...


“どう着地するのかは見届けたい”という野次馬精神だけは駆り立てられております…苦笑





 






Martin O-18K 1926 ~プリウォーマーチン購入雑感08:異次元のサウンド~

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さて、いよいよ買ったギター自体のサウンドに触れていきましょう。
私がこの楽器を購入した理由ですが…それは…“音が良く弾きやすい”という至極まっとうかつ健全な理由となりますw
今回はまずその「音」について。もうね…試奏で“じゃらん”とした1音目で誇張なく…震えました。今まで弾いたアコギの中でダントツで感動するサウンドです。

さらっと”今まで弾いた”といいましたが、何だかんだ長いことギターを弾いてますので、その経験値として100万以上のカスタムマーチンやルシアーものの楽器なども含まれます。そんな倍以上の価格で売られる高級ギターの印象よりもはるかにいい音だったのです。
「良い/悪い」「上/下」というよりも“次元が違う”という印象です。

変な言い方ですが、目の前で河童やネッシーを見た時ってこんなかな?という感じです
あぁ…伝説は本当だったんだ…と
もちろん新品のギターにも素晴らしいサウンドの物は沢山ありますが…、一度この音を知ってしまうと同じ方向性のサウンドにおいて現行品で満足を得ることは難しい気がします。イヤラシイ話になりますが、金があればン百万・ン千万とつぎ込んでしまう人の気持ちがあっさり分かってしまいました…、これはメチャクチャ深い沼ですね…w

サウンドの特徴に関しては個人の印象、好みに左右するので表現するのが難しいのですが、ある程度客観的かつ共通認識とできるポイントを書いてみます。
まずサスティーン、残響感がメチャクチャ持続します。
“じゃら~ん”と弾いて、音が減衰し無くなるまでが通常のアコギに対し倍以上長い印象です。
次に1、2弦の音が太い!!
軽く単音メロディーを弾いただけで成立する印象です、「エクストラライトゲージ推奨が不安」というのがありましたがそれが全くの杞憂というのがここです。
ソロギター用途などの楽器で多く採用されるロングスケールは、メロディーを弾く時に1、2弦の発音と立ち上がりを良くするために高いテンションをかけてハリを出しているのですが、その必要が全くない位に1、2弦の音が立ってきます。
ここは経験値が少ないのでヴィンテージだから12フレットジョイントだからかは分からないのですが、発音がクラシックギター的という印象がありました。
メロディーを弾く楽器としてはスチール弦よりもガットギターの方が好きなので、好みの音色です。

しかも軽く弾くだけで(軽く弾くほど)音が前に出るので、強くピッキングする必要がなく弦の強いテンションも不要です。速いフレーズを多用する人は細いゲージやショートスケール独特の弦の“たわみ”による遅れを嫌うかもしれませんが、僕はそもそも速いフレーズが弾けないのでそのストレスが起きようがありませんw

シングルオーの弱点とされる「ボリューム感」も家で弾く分には全く問題ありません。
逆に大きいと思うことはあれ、音が小さいなどと感じることは皆無です。というかOM⇒Dと音量問題でボディがデカくなっていったわけですが、そもそも今の時代ライブを生音でやることはほぼ無いわけで、アコギにおいて音量の大きさは特に重要なポイントではないと思います。

あと音とは違う部分ですが、…シングルオーの特徴である小ささ、軽さ…これがメチャクチャ快適!!。
テンションが低いので指も疲れず、軽いから腰肩にもこないのでずっと弾いてられます。このサイズに慣れるとDはもちろん、OMすら持つのが億劫になってくる勢いです…。
アコギ道楽をしてるとたまに「スモールサイズに戻っていく」という話を聞きますが、それも納得です。

元々、伝説的なものには懐疑的な人間ですし、ヴィンテージ信仰みたいなものは無い人間なのですが、いざ“体験”してしまうと逆らえない魅力があるということが分かりました…
「百聞は一見に如かず」ではないですが“体験”に勝るものはありませんね。
たまにはバックを…w

歌に嘘はない、だが…

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なんか色々凄いね、あー様…という感じですが…


でも、こんだけ言ってるけど、実は歌(歌詞)に嘘はないと思ってたりもします。

僕は元々『BIG TREE』を除けば『on your mark』『uni-verse』みたいな「大きなコト」を歌った曲はあんま好きじゃないので。

『uni-verse』あたりでは既に「ハイハイ、何か言ってらー」位の感じでしたからね😓


今思うと先述の『BIG TREE』や『man&woman』あたりは曲が素晴らしすぎて、歌詞の世界もすんなり入ってくる感じなんでしょう。


僕的には『月が近づけば少しはましだろう』『no pain no gain』みたいに些細な感情を壮大に変換するのが最大の魅力であり、そこから読み取れる「器の小ささ」みたいなのは、音楽においてはプラス要因だったと感じています。

また『SAY YES』『WALK』みたいな「綺麗なラブソング」的代表曲は、藤子不二雄でいう『ドラえもん』みたいなもので、大衆芸術家として必要だよね、という汎化された作品なわけで、そこに対して裏切るも何もないだろ、という。


もちろん「ドラえもん」が嘘というわけではないでしょうが、それでもその裏にある「ある日突然、親子の愛がなくなって親が子をバンバン殺しはじめる」みたいな短編にこそ藤子作品の本音・本質があると感じたりするわけで。
 
それと同様に「knock」や「tatoo」などマニアックな曲に潜む「クズ男像」が深層心理だったんだろうな、というのも容易に想像が付くところです。




つまり歌詞から読み取れる人間像と、今の主張•発言をする彼の姿にそう乖離はないわけです。


だからよく言われる「変わってしまった」というのは少し違うと感じます。


じゃあ何が問題か…といえば…




その感情•主張を「推敲し数十行に落とし込む」という最も大事な作業を経ずに表に出しはじめたこと


これに尽きると思います。


著者である「インタビュー」「700番」、ご存知のブログwを読んで分かるように、この人の平文、コラム的文書は…


とにかくつまらない


断っておくと、これは絶頂ファン時代から思ってることです。


この点は「同じ文を書くわけだから」と混同しがちで、おそらく本人も間違った自信を持ってしまっているのだと思いますが「芸術的•文学的な文章」と「記事的•コラム的文書」では、必要な才能、スキルが全く違います。



別にこれは彼に限ったことではなく、世の芸術家にはたまにある症状です。
くしくも僕が最も敬愛する小説家である藤沢周平も驚く位にコラムがつまらなかったりします…苦笑




ただ、つまらないといってもアマチュアを含めた全体でみたら流石に「70〜80点」位のクオリティにはなることと、下手に他で成功して地位があるだけに周囲は何も言えず、なんなら賞賛されちゃったりするので、それが「あり」なものとして存在してしまうわけです。


 
ここに、NO検閲で発信されるブログやTwitterなどのツールが最悪の組み合わせとして存在してしまうという…苦笑


一方で、おそらく対等以上の立場で歌詞や曲にディレクション出来る人間がいないことで、作品のツメは明らかに甘くなってるとも感じるわけで…


まとまらなくなってきたので、強引に締めると…


別に何を考えて、何にハマって、何を主張してもかまわないのですが…


本来の生命線である…




その感情を「詞」に落とし込む




という作業を経ていない発言や文書は…


お世辞にも上手いとは言い難いので伝わらないと思いますよ


という…ね…苦笑


もひとつ加えると擁護するお仲間達がいう「誤解されやすい」というのもそういう所だと感じます。
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