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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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2/28 エリック・クラプトン@日本武道館

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行ってまいりました、クラプトン最終日。
もしかしたら「日本最終公演になるんじゃない?」とか思いつつ、仕事キツイ中あえてファイナルをチョイスしたんですが。

終演後の率直な感想…

“あっ、こりゃまたくるわー”w

日本最後っていう感慨や緊張感は全く感じなかったな…。


まぁ“大規模なツアーからの撤退”といってるんで、

・サマソニあたりのメインアクト
・公演数が減ってドーム1日になる
・チケ代が跳ね上がった替わりにブルーノートあたりでプレミア公演

とかそんな感じでの来日になるんだと思います。


思い返せば、ひとつ前に行った単独も似たような感想だったな…、と。

「スリリングな空気感」とか「ブチ切れたテンション感」みたいな演奏は、デレク・トラックス、ジェフ・ベック、スティーブ・ウインウッドといった自分と同クラスのフロントマンとのケミストリーが無いと起きないんでしょうね、本人も単独ではそういうノリでライブやる気も無いんだと思う。


“良くも悪くも自然体”てな感じ。

もちろん、全然悪くないの。

世界最高峰のリズム隊と相まってよゆーで平均点をはるかに超えるクオリティと安定感のライブだし、チケ代分の働きはしてると思う。

ただし“お値段以上”ではないかなぁ、というのが正直な感想。


とまぁかなりクサしてからになりますが…ざっと順を追ってのレポも。


オープニングは「Pretending」

初聴の曲だし、最近「24ナイツ」をよく聞いてるんでコレにはテンションが上がる!!

その後「Key To The Highway」「Tell The Truth」「Hoochie Coochie Man」と最近のライブではお馴染みのブルースナンバーが続きます。

ちなみに、“なんかこれまでの公演に比べて音が悪くね?”という印象がちょっと…

ステージセットの背面LEDがエラい簡素化されたのはまぁ良いとしても、PA機器は簡素化してないよね…?とか思ったり。


とはいえ今回、サイドギタリストを置かない構成なんで“クラプトンのバッキング”が存分に楽しめたのは高ポイント。

ラフでシンプルなんだけど、絶妙にツボを突いたリズムギターはそれだけでお金取れます。

このツアー、キーボードの人がボーカル取る曲も多かったんだけど、“リズムギタリスト・クラプトン”を楽しむという点では有りだったと思います。


その後は「Wonderful Tonight」「I Shot The Sheriff」などの代表曲とブルースナンバーを交互にっていう、いつものクラプトンライブな感じで進行。

「LAYLA」がアコースティックだったのはまぁ想定内というか、オリジナルアレンジはサイドギターが無いと(ていうか最低3本はギターがいる)成り立たないし、アンプラグドの時とも違うジャジーなアレンジは嫌いじゃなかったんで、残念ちゃ残念だけどここはまぁOKと出来る感じ。


中盤の山場は何と言っても「Tears In Heaven」

本人の感情的な部分から決してレギュラーメンバーにはならず、ファン歴20年にして初の生鑑賞。

賛否が分かれるレゲエ調のリズムも、本人の感情を考えると「やっと前向きに捉えることができるようになった」ことの証と考えればありかと。

世の中一般的にクラプトンをメジャーにした曲、流石に素晴らしかったです。


そしてこの感動から怒涛の後半戦へ・・・

のはずだったんだけど・・・これがまー不完全燃焼・・・

選曲に新鮮味ねーわ・・・、ボリュームに欠けるわ・・・

アメリカだとアンコールの最後に「Sunshine of your love」演ってるだけどそれもカット(涙)。


「LAYLA」外すのはいいんだけどさー、なんか1曲「おおっ」って曲を入れてくれ、と。


「Cross Road」はまぁいいとして「Before You Accuse Me」「Little Queen Of Spades」って毎回演るような曲かぁ?

1曲でも「Hove you ever loved a Woman」「Bellbottom Blues」「Forever Man」「Bad Love」あたりの最近演奏してない代表曲と差し替えるだけでも全然印象が違うと思うんだよなぁ…


あとこれ割と初期からの疑問なんだけど…

「Cocaine」って定番でトリを務めるほどの名曲か?

「LAYLA」とセットだと何となくその位置に納得できてたんだけど、最近単独でやるのを聞いてるとトリには力不足という印象を受けますな。



決して手放しで「最高!」といえる内容ではない気がしますが…、

まぁこのリラックスした感じが”今”のクラプトンと捉えると、心地良いサウンドの良ライブではあったと思います。

あえてこう言いましょう…


“次に期待!”w



■セットリスト
1. Pretending
2. Key To The Highway
3. Tell The Truth
4. Hoochie Coochie Man
5. Honest Man
6. Wonderful Tonight
7. I Shot The Sheriff

8. Driftin' Blues
9. Nobody Knows You When You're Down And Out
10. Alabama Women Blues
11. Layla
12. Tears In Heaven

13. How Long
14. Before You Accuse Me
15. Cross Road Blues
16. Little Queen Of Spades
17. Cocaine

18. High Time We Went

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