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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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【詳細】ポール マッカートニー@東京ドーム

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いやー、書こう書こうと思いつつ、その山の高さに躊躇していましたが…。

1ヶ月遅れでのポール様レポート。

最近はライブ見ても数日後にその興奮を思い出してニヤニヤするなんてことはほとんどなくなったんだけど、このライブはニヤニヤしまくりw

というわけで“最高のロックショー”の興奮を改めて。


オープニング、前回見た時は謎の演劇ショーみたいなのがあったんですけど、今回はシンプルにフラっと登場。
オープニングナンバーが「Eight Days a Week」ってのは知られてたけど、それでもイントロが流れるとアガるアガる。

「あの曲の広がりあるイントロは40年後のこの日のために作られたんじゃないか?」そんな感じ。

で、2曲目には新曲「Save Us」

それまでのライブだと「Jet」あたりが定番のところにあえて新曲。
ポールの“現役”ミュージシャンとしての意地を感じます。

んで、ビートルズ/ウイングスナンバーと違って冷静に聞ける分、
その演奏の素晴らしさに聞き惚れる。
バンドの理想形のようなビートが響き渡ります。

というか“音良すぎ”
こんなに音のいい東京ドームは初めて。

この後しばらく「ビートルズ~ウイングス~新曲」のローテって感じで進行。
しかし絶対にセット落ちしない「Let Me Roll It」は本人相当気に入ってるんだろうなー。
「Jet」や「My Love」を落としてもこの曲入れるというw

まぁどのバンドにもこういう「本人の自信とファンの評価が一致しない曲」ってあるんもんですがw。
ただしこのツアーで「Foxy Lady」に繋いだのはカッコ良かったっす。
粘っこいトーンで強引に持っていくポールのギターが素敵☆

前半の山場は「Maybe I'm Amazed」
ひとつ前に演奏した「The Long and Winding Road」がかすむくらいの熱唱。
この辺で声の調子も全開。

ライブ前「多少声が出てなくても仕方ないかぁ…」とか思っててゴメンナサイ。
全くの杞憂、下手したら前回見た11年前よりヴォーカルの状態が良いのでは?

今回のライブ「Let it be」「Yeaterday」とか絶対に外せない代表曲以外はビートルズナンバーがかなりマニアックなのもツボ。
「Lovely Rita」「Being for the Benefit of Mr. Kite!」なんて演るかぁ~みたいなw。

あとステージセットもシンプルかつ効果的だったかと。
定番となった全面LEDなんだけど、映像内容とかタイミングのセンスが凄く良くて、効果的にステージを彩ってました。

大きな仕掛けは無いんだけど、グランドピアノ/マジックピアノ/ベース/ギターと移動し、映像とのシンクロなんかを上手く利用することで、場面転換を非常に上手くしていた演出も完璧。


そしてその中で演奏されるこれでもかの名曲群…

個人的には「Something」のウクレレが好きじゃなかったんで、後半からノーマルのバンドアレンジに移行してくれたのがツボ。

あとはウイングスの曲がライブ全体を引っ張ってたのが印象的でしたね。
演奏のテンションとか観客の熱なんかは「Band on the Run」とか「Live and Let Die」の方がむしろ高かったくらいの印象があったし。

観客の世代も幅広くて、「ビートルナンバー以外は無関心」みたいなオッサンも少なかったというか…

“そういう態度がイタい”という空気が会場に出来上がっていた気がします。

まぁ今はYOUTUBEがあるから、お金かけなくてもセットの予習は出来るし。
若い子からしたら新曲もビートルズもウイングスも並列なわけで。

そういう意味では40年経って“ビートルズの呪縛”から解き放たれた“真のポールマッカートニー”のライブが出来ているのかも。



そして、バンドが素晴らしい。

瑞々しいサウンド“ザ・ロック”なグルーヴが珠玉の名曲群を引っ張る。
もう10年以上同じメンツだと思うんだけど、ひとつのバンドとしてのサウンドが完全に確立されてますね。

「絶対に外せないお作法」があるビートルズナンバーでも、そのお作法を消化したうえで「現バンドでのサウンド」として昇華している印象があったし。


本編クライマックス「Ob-La-Di, Ob-La-Da」から後はもう“どうにでもして”状態

「Band on the Run」「Back in the U.S.S.R.」「Let It Be」「Live and Let Die」「Hey Jude」

なんだこれw

名曲of名曲of名曲の連打で本編終了。

そのままの勢いでアンコール。

ラス2の一番ツラいとこで「Helter Skelter」を演る“漢気”に惚れる!


そしてオーラス「Golden Slumbers / Carry That Weight / The End」のアビーロードメドレー。

僕が一番好きな瞬間が「Golden Slumbers」が終わってドラムソロの間に、フロントステージに降りてくるシーン。

あそこめちゃめちゃゾクゾクするんだよ。

文句なく世界一カッコいい。

グランドピアノのブースからゆっくりと降りてきて、スタッフからレスポールを受け取るまでの時間がね・・・どーしようもなくカッコいいのさ!!


てなわけで頭から尻尾の先まで“素晴らしい”“サイコ―”という言葉に尽きる時間でした。


いや、マジでもう一回来れるで…、というか来てくれ…。










■セットリスト
1.Eight Days a Week
2.Save Us
3.All My Loving
4.Listen to What the Man Said
5.Let Me Roll It~Foxy Lady
6.Paperback Writer
7.My Valentine
8.Nineteen Hundred and Eighty-Five
9.The Long and Winding Road
10.Maybe I'm Amazed
11.I've Just Seen a Face
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.New
18.Queenie Eye
19.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.Everybody Out There
23.Eleanor Rigby
24.Being for the Benefit of Mr. Kite!
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude

アンコール1
1.Day Tripper
2.Hi, Hi, Hi
3.Get Back

アンコール2
1.Yesterday
2.Helter Skelter
3.Golden Slumbers / Carry That Weight / The End














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