ごめんなさい…ちょっと変則なんですが、ALIVE IN LIVEとシンフォニックを一緒に書きたかったんで一部2007年が入ります、な2008年。
このタイミングで飛鳥涼は人知れず絶頂期を迎え、“世界一のミュージシャン”と呼んでもさしつかえない神がかった活動をします。
■Alive in live
大ハコでのアコースティックコンサートを開催。
まさかチャゲアス最後のライブとも思ってなかったんで、このツアーをあやうくスルーしかかってたんですよね…汗
発表になった時点では周囲の評判も「え~アコースティックぅ~?」って感じでそんなに盛り上がってなかったように思います。
たまたまヤフオクでアリーナ真ん中ちょい後ろ位の席が定価切る値段で即決で出てて、「代々木と横アリはアリーナの真ん中より後ろ見難いから嫌なんだよなぁ~」などとブーたれながら“とりあえず1本”と買ったという。
そしたらね…
“センターステージ構成だったから前から4列目”
という幸運にめぐりあうことに。
映像収録日だったんで少し映ってますw
そして決してファン の期待値は高かったとはいい難いこのライブでしたが・・・フタを開けてみれば・・・
満場一致で“素晴らしすぎる”という評価、非の打ちどころの無い内容。
何十本も見てるチャゲアスのライブで間違いなくトップ3に入るもの。
あと個人的な感想としては、いわゆる“アンプラグド”というスタイルでのフルサイズのコンサートとしては“世界一”の内容だと思ってます。
アコースティックスタイルのライブってどうしても“ユルさ”や“中だるみ”みたいなものが発生しがちで、まぁ大抵の場合「そういうもの」「それはそれでOK」という感じで、ある意味じゃそこもプラスに取ってかわす感じがほとんどなんですが…。
このライブは全く飽きさせない多彩なアレンジ、ユルさなど微塵も感じない緊張感、フルバンドとはまた違った形での“重厚さ”みたい なものが同居する「全く新しい形のアンプラグド」を作り出しています。
この点ではクラプトンやボンジョビをはるかに凌駕する内容です。
その中でASKAのボーカルワークも冴えまくり。
オープニング、ミリオンを達成しながらも一度もライブで歌われることが無い冷遇ナンバーw「if」の歌いだし一発で客をつかむと、“歌の力”だけで1万人クラスのアリーナをがっちりと抑え込みます。
「river」「好きになる」や「man and woman」などオリジナルアレンジに近い形でも出来そうなバラード曲も大幅にアレンジを変更し、新鮮さと緊張感を保ったステージを展開。
そしてその集中は「RED HILL」で最高潮を迎え、一気に爆発します。
この曲のアウトロコーラスでのトリップ感は異常、「この時間が永遠に続けばいのに」とか思いながら聞いていたのを覚えています。
後のMCで「チャゲアス最後のコンサートだと思って感慨に浸りながら歌っていた」と語っていましたが、歌に込められた気持ちがダイレクトに伝わってくる感じでしたね。
今思えば、オーラスに「SAY YES」を持ってきてそののアウトロで「WALK」「鏡が映したふたりでも」というASKAがターニングポイントに生み出したラブソングのフレーズを交えて展開しているのは、“最後の締め”を意識した演出だったんだと気付かされます。
残念な点をあげれば、CAHGEが“一歩引いている”感じになってしまっていること。演奏曲も「エピローグ」「NとLの野球帽」など外せない代表曲が中心で少なめですしね。
この辺はチャゲアスとしての活動はもう難しかったんだろうなぁ、と感じさせるポイントでもあります。
とはいえ「こんなチャゲアスを待っていた」と感じる最高のライブであったことは間違いないです。
前もちょっと書いたんですけど、この辺りのライブって、ファンも“義務感・お付き合い ”みたいな 感じで、終演後の電車の中とかでも普通に世間話とかしちゃってる人が多かったんだけど、このライブに限っては駅までの道や車内で「凄かったね~」「あの曲ヤバかった~」などとみんなライブ内容を語ってたのを覚えています。
「有終の美」といえばこれ以上ないものですが、今振り返ると「これだけのことが出来ていたのに…」と、その素晴らしさが外に広がらなかったことに寂しさを覚えます。
歌、アレンジ、演奏すべてが完璧、カッコ良すぎる・・・
間奏とか最高すぎる・・・
そしてアウトロのコーラスは異次元。
アウトロのリフレインはいつ聞いても胸が切なくなる・・・
この曲はどうアレンジしてもカッコ良くなる曲ですな。
ギターヲタク的に地味に「アコギでワウを踏む」という反則技がツボですw
ASKAのラブソングでも1,2を争う名曲。
「切りすぎた前髪を悔やむ君を好きになる」って歌詞は卑怯w
しかしこのライブは全曲載せたくなるなぁ~~~
■SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 SCENE
前回のイベント受けて、何とオーケストラでツアーに出てしまうという冒険に。
チャゲアスの活動休止を発表する前のライブですが、内部的にはもう既定路線とかそんな時期のライブだと思います。
ちなみにボク、このライブ行けてません( 泣)。
関東の公演がことごとく予定とぶつかったという…
初演の時の印象もイマイチだったんで、流石に地方遠征は…とスルーしたんですけど…
チャゲアスファン歴で一番後悔するスルーに
名古屋でも大阪でも行っておけばよかった…
裏を返せばDVDで見てもそれくらい素晴らしい内容です。
「ALIVE IN LIVE」を「アコースティックスタイルでは世界一のライブ」と書きましたが、このツアーは“ポップ/ロック系の人がやったオーケストラスタイルのライブでは世界一”と言っていい内容だと思います。
もはやロックバンドやポップシンガーがオーケストラと共演するなんてのは珍しくも何ともないんですが、大抵の場合「歌と演奏が浮く」か、「それ生オケ入れる意味ある?」っていう中途半端なものだったりします。
まぁポップ・ロックとクラシックでは同じ音楽とはいえ、そこにある常識なんかは全く別物ですしね…。
余談ですが、ロックバンドとオーケストラの競演でこのシンフォニックと並ぶ“意味”があるのはKISSのオーケストラライブだと思ってます。
これほど効果的にオケを使ってる演出を知らない・・・
さて、そんなASKAの シンフォニック。
そもそもこの人の壮大な曲調や、弦を多用するアレンジはオケとのマッチングが悪くないわけはないんですよ。だからポイントはそこにオーケストラならではの”+α”があるかどうか。
んでそれが何かというと…上手くは言えないんですけど…
“馴染んだ”
という表現がしっくりくるんですよね。
先述のようにポップス・ロック畑の人がオーケストラで歌うとどうしても“歌が浮く”んですよ。
そこには
・オケの人はマイクを通した歌と一緒にやることなんて少ない
・クラシック畑の人とポップの人はリズムの取り方やピッチ感など、根本的な部分で捉え方が違うところがある
・クラシックの人はポップスをナメてて、ポップの人はクラシックに恐縮 する(実はこれが大きい気がする)
など無数の理由があるわけで。
話は逸れますが、バンドやってた時に音大生のユニットと対バンしたことがあったんですが、メンバー曰く「これが先生にバレたら破門になる」とのこと。未だにクラシック界はこんな感じが残ってるんですな。
で、このライブでは…その大きぃ~な差を…“ASKAの歌”で強引にねじ伏せた、と。
指揮者の人も「今度はASKAにオペラを歌わせたい」とか言ってましたしね、それくらい”オケ用の歌い方”をマスターしているという印象があります。
演奏曲も「HEART」「僕はこの瞳で嘘をつく」などのチャゲアス代表曲や「PLEASE」「迷宮のReplicant」など懐かしかつ隠れた名曲などを盛り込んだ多彩な内容。
元々が讃美歌的な雰囲気がある「PLEASE」なんかは特にオケが映えます。
こういう変化球も冴えてるから、「月が近づけば少しはましだろう」「けれど空は青」などの160km級のド直球もより活きてきます。
何気に光ゲンジへの提供曲。
「もしも僕たちが優しさ無くせば 今度ばかりは神様 あなたのミステイク」なんて歌詞を書ける人はこの世でこの人ひとり。
このライブで完全に生まれ変わった曲。
こんないい曲だとは知らんかったw
それにしてもこの時期の楽曲の歌詞の「ASKA節」は凄いなぁ・・・
”圧巻of圧巻”な代表曲を続けて。
いやーー単純に”凄い”しかありません。
それにしても、この時期の活動が世の中にフックしなかったことが悔やまれますね…
「誰も登った事のない高い山に登頂したんだけど、それに誰も気づいてもらえなかった」みたいな感じ。
とりあえず「ASKAっていうのはこんなに凄いシンガーなんだ」と伝えるためにも、この時期のコンサート映像は国内外問わず総ての音楽ファンに見てもらいたいと感じます。
このタイミングで飛鳥涼は人知れず絶頂期を迎え、“世界一のミュージシャン”と呼んでもさしつかえない神がかった活動をします。
■Alive in live
大ハコでのアコースティックコンサートを開催。
まさかチャゲアス最後のライブとも思ってなかったんで、このツアーをあやうくスルーしかかってたんですよね…汗
発表になった時点では周囲の評判も「え~アコースティックぅ~?」って感じでそんなに盛り上がってなかったように思います。
たまたまヤフオクでアリーナ真ん中ちょい後ろ位の席が定価切る値段で即決で出てて、「代々木と横アリはアリーナの真ん中より後ろ見難いから嫌なんだよなぁ~」などとブーたれながら“とりあえず1本”と買ったという。
そしたらね…
“センターステージ構成だったから前から4列目”
という幸運にめぐりあうことに。
映像収録日だったんで少し映ってますw
そして決してファン の期待値は高かったとはいい難いこのライブでしたが・・・フタを開けてみれば・・・
満場一致で“素晴らしすぎる”という評価、非の打ちどころの無い内容。
何十本も見てるチャゲアスのライブで間違いなくトップ3に入るもの。
あと個人的な感想としては、いわゆる“アンプラグド”というスタイルでのフルサイズのコンサートとしては“世界一”の内容だと思ってます。
アコースティックスタイルのライブってどうしても“ユルさ”や“中だるみ”みたいなものが発生しがちで、まぁ大抵の場合「そういうもの」「それはそれでOK」という感じで、ある意味じゃそこもプラスに取ってかわす感じがほとんどなんですが…。
このライブは全く飽きさせない多彩なアレンジ、ユルさなど微塵も感じない緊張感、フルバンドとはまた違った形での“重厚さ”みたい なものが同居する「全く新しい形のアンプラグド」を作り出しています。
この点ではクラプトンやボンジョビをはるかに凌駕する内容です。
その中でASKAのボーカルワークも冴えまくり。
オープニング、ミリオンを達成しながらも一度もライブで歌われることが無い冷遇ナンバーw「if」の歌いだし一発で客をつかむと、“歌の力”だけで1万人クラスのアリーナをがっちりと抑え込みます。
「river」「好きになる」や「man and woman」などオリジナルアレンジに近い形でも出来そうなバラード曲も大幅にアレンジを変更し、新鮮さと緊張感を保ったステージを展開。
そしてその集中は「RED HILL」で最高潮を迎え、一気に爆発します。
この曲のアウトロコーラスでのトリップ感は異常、「この時間が永遠に続けばいのに」とか思いながら聞いていたのを覚えています。
後のMCで「チャゲアス最後のコンサートだと思って感慨に浸りながら歌っていた」と語っていましたが、歌に込められた気持ちがダイレクトに伝わってくる感じでしたね。
今思えば、オーラスに「SAY YES」を持ってきてそののアウトロで「WALK」「鏡が映したふたりでも」というASKAがターニングポイントに生み出したラブソングのフレーズを交えて展開しているのは、“最後の締め”を意識した演出だったんだと気付かされます。
残念な点をあげれば、CAHGEが“一歩引いている”感じになってしまっていること。演奏曲も「エピローグ」「NとLの野球帽」など外せない代表曲が中心で少なめですしね。
この辺はチャゲアスとしての活動はもう難しかったんだろうなぁ、と感じさせるポイントでもあります。
とはいえ「こんなチャゲアスを待っていた」と感じる最高のライブであったことは間違いないです。
前もちょっと書いたんですけど、この辺りのライブって、ファンも“義務感・お付き合い ”みたいな 感じで、終演後の電車の中とかでも普通に世間話とかしちゃってる人が多かったんだけど、このライブに限っては駅までの道や車内で「凄かったね~」「あの曲ヤバかった~」などとみんなライブ内容を語ってたのを覚えています。
「有終の美」といえばこれ以上ないものですが、今振り返ると「これだけのことが出来ていたのに…」と、その素晴らしさが外に広がらなかったことに寂しさを覚えます。
歌、アレンジ、演奏すべてが完璧、カッコ良すぎる・・・
間奏とか最高すぎる・・・
そしてアウトロのコーラスは異次元。
アウトロのリフレインはいつ聞いても胸が切なくなる・・・
この曲はどうアレンジしてもカッコ良くなる曲ですな。
ギターヲタク的に地味に「アコギでワウを踏む」という反則技がツボですw
ASKAのラブソングでも1,2を争う名曲。
「切りすぎた前髪を悔やむ君を好きになる」って歌詞は卑怯w
しかしこのライブは全曲載せたくなるなぁ~~~
■SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 SCENE
前回のイベント受けて、何とオーケストラでツアーに出てしまうという冒険に。
チャゲアスの活動休止を発表する前のライブですが、内部的にはもう既定路線とかそんな時期のライブだと思います。
ちなみにボク、このライブ行けてません( 泣)。
関東の公演がことごとく予定とぶつかったという…
初演の時の印象もイマイチだったんで、流石に地方遠征は…とスルーしたんですけど…
チャゲアスファン歴で一番後悔するスルーに
名古屋でも大阪でも行っておけばよかった…
裏を返せばDVDで見てもそれくらい素晴らしい内容です。
「ALIVE IN LIVE」を「アコースティックスタイルでは世界一のライブ」と書きましたが、このツアーは“ポップ/ロック系の人がやったオーケストラスタイルのライブでは世界一”と言っていい内容だと思います。
もはやロックバンドやポップシンガーがオーケストラと共演するなんてのは珍しくも何ともないんですが、大抵の場合「歌と演奏が浮く」か、「それ生オケ入れる意味ある?」っていう中途半端なものだったりします。
まぁポップ・ロックとクラシックでは同じ音楽とはいえ、そこにある常識なんかは全く別物ですしね…。
余談ですが、ロックバンドとオーケストラの競演でこのシンフォニックと並ぶ“意味”があるのはKISSのオーケストラライブだと思ってます。
これほど効果的にオケを使ってる演出を知らない・・・
さて、そんなASKAの シンフォニック。
そもそもこの人の壮大な曲調や、弦を多用するアレンジはオケとのマッチングが悪くないわけはないんですよ。だからポイントはそこにオーケストラならではの”+α”があるかどうか。
んでそれが何かというと…上手くは言えないんですけど…
“馴染んだ”
という表現がしっくりくるんですよね。
先述のようにポップス・ロック畑の人がオーケストラで歌うとどうしても“歌が浮く”んですよ。
そこには
・オケの人はマイクを通した歌と一緒にやることなんて少ない
・クラシック畑の人とポップの人はリズムの取り方やピッチ感など、根本的な部分で捉え方が違うところがある
・クラシックの人はポップスをナメてて、ポップの人はクラシックに恐縮 する(実はこれが大きい気がする)
など無数の理由があるわけで。
話は逸れますが、バンドやってた時に音大生のユニットと対バンしたことがあったんですが、メンバー曰く「これが先生にバレたら破門になる」とのこと。未だにクラシック界はこんな感じが残ってるんですな。
で、このライブでは…その大きぃ~な差を…“ASKAの歌”で強引にねじ伏せた、と。
指揮者の人も「今度はASKAにオペラを歌わせたい」とか言ってましたしね、それくらい”オケ用の歌い方”をマスターしているという印象があります。
演奏曲も「HEART」「僕はこの瞳で嘘をつく」などのチャゲアス代表曲や「PLEASE」「迷宮のReplicant」など懐かしかつ隠れた名曲などを盛り込んだ多彩な内容。
元々が讃美歌的な雰囲気がある「PLEASE」なんかは特にオケが映えます。
こういう変化球も冴えてるから、「月が近づけば少しはましだろう」「けれど空は青」などの160km級のド直球もより活きてきます。
何気に光ゲンジへの提供曲。
「もしも僕たちが優しさ無くせば 今度ばかりは神様 あなたのミステイク」なんて歌詞を書ける人はこの世でこの人ひとり。
このライブで完全に生まれ変わった曲。
こんないい曲だとは知らんかったw
それにしてもこの時期の楽曲の歌詞の「ASKA節」は凄いなぁ・・・
”圧巻of圧巻”な代表曲を続けて。
いやーー単純に”凄い”しかありません。
それにしても、この時期の活動が世の中にフックしなかったことが悔やまれますね…
「誰も登った事のない高い山に登頂したんだけど、それに誰も気づいてもらえなかった」みたいな感じ。
とりあえず「ASKAっていうのはこんなに凄いシンガーなんだ」と伝えるためにも、この時期のコンサート映像は国内外問わず総ての音楽ファンに見てもらいたいと感じます。