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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1998年

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大きなターニングポイントと呼ぶべき年。例の作品がリリースされた1998年■ASKAソロアルバム「kicks」リリース騒動後、このブログでも度々取り上げている作品。これは僕だけじゃなくて「ダークなASKAの一面」といわれてまず思いつく作品がこれってファンは多いはず。誰が何と言おうと「ASKAソロ」としての作品では最高傑作「ロックとクラブミュージックの融合」ていう、まぁ普通のJ-POPファンには“???”なテーマの基、それまでのイメージやヒット、ポップ感をガン無視したマニアックかつ刺激的なサウンドと歌詞を展開。先行シングル「girl」は名曲中の名曲。「no way」「NOW」「tatoo」といった、ギターリフを主体にした挑戦的なロックナンバー。「同じ時代を」「in my circle」など内に秘めた感情を淡々と歌うことで独特の抒情感を生み出す新境地な楽曲。アルバム全体をグッと締める珠玉のラブバラード「遊星」等々…ASKAの「攻め」の姿勢に基づいた気合と集中力を感じる楽曲群はまさに新境地。だったんですが…この変化に対し信者ファンを中心に…完膚なきまでの“NO”が叩きつけられる結果に…ASKAの写真にモザイク状の処理をしたジャケットに対し「ASKA様のお顔をいじるなんてありえない」なんて騒ぐバカもいたなぁ…苦笑歌詞、メロディー、アレンジすべてが素晴らしい珠玉の1曲。とにかくエロいw、そしてこの曲の「切なさ」は尋常じゃない。<よだん>本人の供述でも触れていたような気がしますが、この「kicks」制作の近辺でASKA氏…確実に薬物に触れていると思われます。散々書いてる「歌詞と行動一致理論」で「kicks street」とか「tatoo」を見てもそう。まぁ「kicks street」での「今夜もクスリを打ち込んだ 若者がいる 自分の中のもうひとりに 押し返されて」という歌詞はあまりに分かりやすくて一般マスコミにもとりあげられたりしてましたが。当時もちょっと気になったんだけど、インタビューで「クラブに行って同じリズムのループでオールする文化に触れて刺激を受けた」みたいなことを言ってたんですけど、このクラブ文化とドラックって切っても切れないモンなんですよ。誰も公言しないけど(そりゃそうだ)、そういうイベントでドラックってのは「公然の秘密」でありある意味じゃ必需品なわけで。それに密閉空間で同じリズムの元で体を動かし続けることで理性を飛ばす(いわゆる“トリップ体験”)ってのは古い宗教儀式なんかでも良く見られるもので、んでその触媒として何らかの麻薬的物質が使われるってのはよくある話。「法律的な悪・罪」って問題とは切り離されたところで、ある種神聖な物と扱われてたりもする側面もあったりするし(大麻の隠語を「神の草」とかいったりするみたいだし)というかそもそも、音楽界においてはぶっちゃけ自分がやる/やらないは個人差として、基本的に薬物を「悪いこと」と捉えてる人ってあんまいないんじゃないかなぁ…?分かりやすく言うと「煙草」位の感覚だと思います。裁判の供述モロモロを信じるならば、この時点で常習性は ないっぽいですが…とはいえ興味本位なのか制作のため新しい世界を覗きたかったのか、そのツケは後々大きく返ってくることに。あと「kicks street」みたいな分かりやすいヤツじゃなくて、個人的には「馬から降りた王様」のあの淡々とした感じにそういう狂気を感じてたりします。これは「SCRAMBLE」の「朝をありがとう」も一緒。■ASKAソロツアー「kicks」チャゲアスの予定をブッチし、「1回きり」という公約もあっさり反故にして敢行したソロツアー。このツアーでアルバムの空気感をそのまま立体化した「ASKA最高傑作」と 呼ぶべき極上のステージを展開。「声は出ない、客は引く」てな中、武士のようなたたずまいでシャウトする姿はたまらなくセクシー。ASKAソロのバンドスタイルのライブで、真の意味で「チャゲアスではなくASKA」の意味があるツアーってこれだけだと思う。個人的にも前回の「ID」ツアーを見たときに、ASKAソロには無駄なMCとか演出はいらないと感じてたんで、この方向性は正しいと思ったし。CHAGE抜きで下手なMCとか痛い演出をやるくらいなら、無駄なMCも演出もなしにただひたすら歌い倒す外タレっぽいステージの方が「ソロアーティストASKA」の魅力は引き立つ、これは間違いない。それをはっきりと示したのがこの「kicks」ツアー。バンドのテンション感とか尖ったサウンドとかマジで最高。このツアー、東京・横浜の公演はほとんど見てるんですが、特に最終日の横浜アリーナのテンションはチャゲアス関係のライブでもトップクラス。だったんですが…この変化に対し信者ファンを中心に…アルバム以上に完膚なきまでの“NO”が叩きつけられる結果に…代々木で空席が目立ってましたからね…チャゲアス関係、東京公演でここまで目立つ空席があったのは後にも先にもこのツアーだけ。喫煙とか茶髪に対してブーブーいう輩もいたし、アイドルノリで応援してた信者ファンが本性をさらしかけたASKA付いていけなくなったてんだよな多分。そういや『「着地点」で「紙飛行機」って歌詞があるからそこで紙飛行機飛ばそう』なんていうアホ2000%な企画を言い出したヤツもいた記憶が…こんなもんライブを潰すテロ行為、作品をレイプしてるに等しい所業。CHAGEソロの「WINDY ROAD」から来てるんだろうけど、こっちは演者が望んだ演出なわけでライブの世界観を無視しての暴走とは全く意味合いが異なる。この「kicksプロジェクト」でNOを出したファンが今日のASKAの惨状を作った原因のひとつだと思う。今思えばこの時点でチャゲアスは健在だったわけで「実験の場」と位置付けていたソロ活動で突拍子もないことをやった位であそこまで拒否反応を示す必要もないと思うんだよなぁ。問題の1曲、「WALK」「SCRAMBLE」ツアーでもこの曲を演奏、しかも明らかに一番集中した歌を歌ってるあたりに考えるものがあります。このオープニング、カッコよかったなぁ~「no way」の退廃的な空気感も最高。名曲中の名曲ちなみにこの時の衣装アルマーニだかベルサーチのオートクチュールなんだけどやっぱ締まるよ。「服のセンスのない奴はとりあえず高いスーツ」でいいんだって…全曲載せたい気分。胸が締め付けられるようなメロディー、歌詞、アレンジ、そして歌。■CHAGEソロライブ「大いに歌うin武道館」上海と武道館の2日だけというかなり攻めたライブでCHAGEもソロ活動をスタート。CHAGEソロはそれまでマルチマックスだったから、真の意味でのソロライブはこれが初めて。CHAGEの活動スタンスって基本的に「マイナスにならない結果が出て、お客さんが入ればそれでOK」っていうある意味じゃ欲の少ないところがあるんで、そこがどこかステージや作品に”ユルさ”を作ってしまうところがあったりするんですけど、こういう“逃げ場のない大舞台”を用意されると恐ろしいパワーを出します。チャゲアス関係のライブでトップなんじゃねーか?っていう極上のグルーヴ感あふれるステージを展開。若手ミュージシャンを中心としたバンドのゴリゴリなサウンドも最高。「東京doll」「赤いベッド」あたりのマニアックな曲の、ドロンドロンの世界観とグルーヴは快感そのもの。しかもASKAと違ってこれだけ尖ったことをしておきながら「客にマイナスの感情を起こさせない」というのがこの人の真骨頂。ちなみにこの時、アンコールでASKAがゲスト出演し、久々にふたりが並んだ姿に武道館が悲鳴で揺れるという体験もするんですが…後々考えるとASKA登場は蛇足だったなぁ~。このライブの真価がブレる。とにかく「本気のCHAGE」の凄さを痛感する恐るべきライブでした。CHAGEソロ関係ってyou tube少ないんだよなぁ・・・■CHAGEソロアルバム「2nd」リリース武道館の感触を受けて作られた1stソロアルバム何気にここから後のCHAGEのソロアルバムは本当に外しません。名曲「トーキョータワー」やひたすらに心地よい「GIVE&TAKE」、「7」「undo」などCHAGEらしいロックナンバーなど粒揃い。幅広いゲストミュージシャンや外部作家も交えて、バラエティーに富んだ楽曲とセンスの良いサウンドが心地よい名盤に仕上がってます。個人的な感想としては武道館で言った「ユルさ」が顔を出してるのがちょっと残念だったり…あのライブの緊張感がそのまま詰まったヒリヒリするようなロックアルバムを望んでたりもしたんですが…ちなみにこの後「ソロアルバム制作」において、CHAGEはASKAを遥かに超えるペースと質で行っていくという皮肉な事態となっていきます…苦笑トウキョータワーってオフィシャルにプロモ上がってないんだ・・・しっとりとした名曲です、ウエットな質感も素敵。■CHAGEソロツアー「feeling place」アルバム「2nd」を受けてのソロツアー。んーーー「大いに歌うin武道館」があまりに良かったため、ちょっと物足りない部分もあるライブだったかなぁ。充分面白い内容だったんですけど、先述の「ユルさ」が少しもったいないという印象。まぁこの「ユルさ」はCHAGEの持ち味でもあり、むしろ望んでいるファンの方が多いと思うんで、あくまで僕の好みと合致しないだけのポイントなんですが。デーハーな白の豹柄コートっていうオープニングの衣装も印象的。こういうことやってもお洒落にカッコよくまとめるのはCHAGEのセンスだよなー。このツアーの映像じゃないんですけど・・・「2nd」および「feeling place」ツアーで一番好きな曲

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