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Channel: 音楽とかギターとかテキトーに・・・
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再考CHAGE&ASKA年表(私情入りまくり) 1996年

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昨日「あと10年」とか書いたんだけど間違い、”20年”ですな・・・汗

あーーー気が遠くなる―w



<1996年>
■シングル「river」リリース
今度はTBSのドラマ主題歌。

曲・詞はいいんだけど何か散漫な印象がある楽曲。
Cメロ付近にムダな展開が多いせいで体感時間がやたら長い。

って「めぐり遭い」のコピペじゃないよw
余分と感じたパートはその後のライブアレンジでカットされることに…

もうこの辺、内部的には結構空気が悪かったんだろうな…
楽曲に迷いが出まくってる印象…そこに“キラキラ感”は無い。

当然セールスも落ち込み気味に…

ちなみにカップリングは「NとLの野球帽」、ここまで育つ曲になるとは思ってなかったのかね?








■『MTV Unplugged』出演
ここは声を大にして言いたい・・・

真の意味でMTVアンプラグドに出演した日本人はCHAGE&ASKAだけである

と。

ここをうやむやにして宇多田とか布袋あたりを語ってるんですけど、彼らが出たのはMTV JAPAN制作、いわば「みのもんたのミリオネア」と同じ扱い。クラプトンやボブディランと同じ土俵で出たのはチャゲアスただひと組。

「MTVアジアが上手くいってなくてテコ入れが必要だった」とかそういう理由はあれど、この点は紛れもなく偉業です。

ただなぁ・・・この時点で”キラキラ感”がだいぶ損なわれちゃってたのが惜しい・・・。
せめてあと1年早ければ違ったとらえられ方、未来があったようにも感じます。

あとこれは当時から思ってたんですけどね…

“BLACK EYESで出ろや!

と。

こーいうとこがダメなんだよチャゲアスチームは!

「日本代表」として行くんでしょ?
このバンドでのアジアツアーを評価されたんじゃないの?
十川知司はこの時点で日本一売れているアレンジャーだったんでしょ?
MCで「日本一のバンド」って紹介してたでしょ?

それなのに何をビビったのか「外人バンド」て…しかもアレンジャーと揉めてりゃ世話ね~わ。

画的にも日本人バンドの方が外人には好印象だったと思うし、BLACK EYESならサウンド的にも「日本人ミュージシャンってこんなに上手いのか」というのを与えることが出来たはず。

村上啓介を日本から連れて行ったのはCHAGEのアイディアだと思うけど、このへんの感覚は流石だと思う。


本当にこの晴れ舞台が万全でなかったというのが悔やまれますな。
ちなみにこの時のライブレポート、どの雑誌見てもCHAGEのNLをベストアクトにあげてるんだけど、それくらい際立ったパフォーマンス。この曲でグググ~っと客席を掴んでいくのが映像からでも分かります。
一見の外人の客は「左のヤツの方が上手いのに、なんで右のヤツがたくさん歌うんだ?」と疑問に思ったに違いないw

一方でASKAは前半を中心にやっぱりちょっと固いんだよなぁ…(ライブ映像で1曲目の「Hang up the phone」のノリがいいのはアンコールでやり直したテイクだからw)
これはこの時のアレンジ・選曲の中にCHAGEのNLに匹敵する、AKSAの真骨頂ともいえる「力づくで抑え込む」系の熱唱曲が無かったのも大きいかと。
「落ち着いた大人の音楽、純然たるAORサウンド」てな感じだったら、チャゲアス以上のバンドは世界にいくらでもいるわけだし。

うーーん出演自体は文句なしの偉業であることは間違いないんですが、やはりもう少し「旬」の状態でこのステージに立っていれば違う世界が見えてたのかなぁ、と思わずにはいられません。





ほぼフルでお楽しみいただけますw
そういえば「CHAGEのヒゲ」はここからですな。





■アルバム「ONE VOICE」発売
世界の有名アーティストがチャゲアスの曲をカバーするという、今でいう「トリビュートアルバム」の先駆け(というか「トリビュートアルバム」という言葉を一般的に日本で初めて使ったのがこの作品な気がする)

同時期にヨーロッパ向けのベスト盤を作るなど、ガチで世界を伺っていた様子が見え隠れしますが…

この作品に対し、インタビューでASKAが「大物アーティストがやっつけ仕事で歌うような物だったらマスターテープを叩き割るつもりだった」とか言ってたんですが…

改めて聞くと

“半分くらいは叩き割っても良かったんじゃないかなぁ”

とか思ってみたり…苦笑

参加アーティストが微妙ってのは当時からいわれてましたけど。

でもチャカカーンとかボーイジョ ージなんて良く引っ張り出してきたな、とw
(んでもってネームバリュー抜群のこのふたりの作品はかなりいい感じ、特にボーイジョージがやった「夢」はこのアレンジをCHAGEがソロライブでパクるという”カバー返し”をする位カッコいい)。

あとはリチャードマークスの「もうすぐだ」は声質がマッチしていて良かった、これは後にコラボしたのも納得の出来。

一方で「ラップでPRIDE」とか「完コピ過ぎて何も伝わってこないWALK」などあちゃーな楽曲も散見…w

ちなみにこのアルバムには、ご本人も参加。
「river」と「castle in the air」(アンプラグドでもやった「on your mark」の英語版)は2曲ともなかなかいい感じです。

さらにコソっとリサ・スタンフィールド(懐かしー)とASKAがデュエットしてる描き下ろし曲が入ってるんですけど、途中で唐突に日本語が登場する歌詞など、相当にオイオイな出来だったりします…


そういや織田裕二でお馴染みのマキシプリーンストも参加してたなー


チャカカーンの「野いちご」
久々に聞いたけどアレンジすっげーカッケ―。んで当たり前だが歌上手すぎw


世界的一発屋ことリチャードマークスの「もうすぐだ」。ほとんど原曲通りなんだけど、これはメチャメチャハマってる。
この曲のyou tubeのコメに、チャゲアスなんぞ知らない外人から「ワオグレート!彼の最高傑作のひとつだよ」「これは何で今買うことが出来ないんだい?」てなコメントが付いてるのを見ると嬉しいですなw


そして「なんやねんコレ」なPRIDE・・・まぁ楽曲をあくまで「素材」としてとらえるラップ系の人ならではと言えばそうですが・・・


<よだん>
前にもちょろっと書きましたが、チャゲアスの英語カバーは「Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは」などで共演した黒人コーラスグループ「14カラットソウル」が作ったアルバムがとっても名盤。

チャゲアスのメロディーを上手くくみ取りつつ、黒人コーラスグループならではのスパイスが聴いた非常にいい感じのサウンドはBGMには最適。「Hang up the phone」「SAY YES」などは特に秀逸。

入手困難かもしれませんが、見かけたら押さえておいて間違いないアルバムだと思います。






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